蛍がたくさん出てくる夜をイメージするイントロと、悲しい気持ちを涙に変化させてくれるサビから始まる歌を俺は、あの日から毎日1回以上は聴いている。もう、10年は経つだろうか。10年以上前に親からもらったラジカセは、2年に1度の修理を重ねてボロになった。CDは本体はまだ大丈夫だが、ケースはたくさんのヒビが入り、今にも割れそうになっている。いつの日にか買ってもらったウォークマンは、ボタンを押すところのケースが取れそうになっている。それぐらいになるまで俺はこの歌を聴き、愛し、また聴いている。なぜ、そこまでこの曲を愛しているのか。それは、この曲とあの夏は俺にとって忘れられない思い出てあり、果たさなければならない約束であるからだ。
♪ 君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない 10年後の8月 また出会えるのを 信じて 最高の思い出を…♪
