バーイ おそのさん
単なる別れの挨拶
しかし気難しいゲイの彼にそう言われると内心小躍りする程浮かれていたのだった
というのも、きっとミスを連発する私に怒りを覚えていたのだろう
彼のそばでおどおどしようもんなら
"What do you want ?"
と怒鳴られるのであった
おはよう^_^と懲りずに挨拶していてもきっと彼のみみには届かぬ周波数で言葉を発したのだろう
完全なるしかとをきめられることもしばしば
そんなこんなで、おそのさんも彼が職場にいる日はアンラッキーデイと呼ぶようになり、次第に彼との接触を避けるのであった
このような均衡状態が1ヶ月近く続くある日自体は急展開を迎えるのであった
バイト仲間のメイとダンスレッスンを受ける話をしていたのだ
"フラメンコをならうんだ"
とドヤ顔で話す私に
"フラミンゴ?いきなりどうしたの?"
と彼女
少しばかりの自尊心を傷つけられた私は懲りずに踊ってもせるのであった
すると一瞬キーンという音が聞こえる程その場が凍りつき、一瞬の間をおきその後爆笑に包まれるのであった
彼女のみならまだしも、キッチンで料理をしているスタッフ達も顔を真っ赤にして笑っているではないか
まさかこんな赤っ恥を書くとは思ってもいなかったものの、まぁ距離が縮まったとプラスに捉えよう
そしてそこに
"いったい何事や"
とじゃじゃ馬精神を剥き出しにしてきたのがゲイの彼なのであった
驚きを隠せない私は、笑ってごまかしたものの彼からこちらに興味を示した最初の瞬間に感動すら覚えるのであった
その日以降も彼との距離が縮まるわけでもなくいつも通り一定の距離を保ちつつも、挨拶だけは無視されるのを覚悟そつつなんとかしてみるのであった
そしてついに昨日彼はその言葉を発したのだった
"バーイおそのさん"
英語で表現するなら
He made my day
日本語に訳す能力は持ち合わせておりません
春ももうそこまで顔を出している様子
嬉しくってお花まで買っちゃった
今日はバイト仲間のお別れ会
正直2週間くらいしか一緒にいなかったから行くのをためらったものの行ってよかった

