エリザベス女王が亡くなった。

 

こういう時、日本では、例えば「天皇陛下、御崩御」とかいうのかもしれないが、崩御というのは、何か立派で大きなものが、崩れ落ちる感じ。

 

冷たい感じがして、ここでは当てはまらない。また「お亡くなりになった」というのも、なんだかよそよそしくて、。

 

それほど、この女王は国民に親しまれていた。愛されていた。だから一般庶民と同じ扱いで「亡くなった」。

 

もちろん英国での話であるが、この女王の名は、世界中の人に知れ渡っていたので、なんだか英国だけに閉じ込めておけないというところがある。

 

ご臨終は、この2022年9月8日(木)午後5時半ごろ。享年96歳。

 

その2日前の6日(火)に一つ大きな仕事があった。その前の日だかに選ばれた保守党の新党首リズ トラス氏を謁見しておられる。新進気鋭の46歳女性。保守党は、目下英国の与党であるから、彼女、即、新首相ということになる。首相になるべき人が選ばれた場合、その人は、即刻元首(この場合は女王)に謁見しなければならない。

 

この謁見の場面を見たが、女王、杖こそついておられたけれど、笑顔を浮かべておられたし、別段、弱っておられるようには見えなかった。

 

それが、なんとなんと、その2日後の8日(木)午後5時半ごろ、静かに亡くなったのである。

 

ただし、スコットランドのバルモラルという別邸での話。

女王は、最近、お身体の具合がお悪いとかで、そこで永らく静養されていたという。

 

女王、笑顔こそ浮かべておられたが、その実、極めて衰弱されていたのではないであろうか。

 

そして、彼女の亡くなる日時も、大体予測がついていた、。

 

そういうことを、政府の要人、また報道関係者、また、新首相になるべきトラス氏も実は知っていた、。でも、厳しい「箝口令」が敷かれていたので、一般国民は誰も知らなかった、。

それが証拠に、BBCのTVなんか、5時過ぎから、なんだかそわそわし始め、異様な雰囲気でしたもの、。

 

もし、それが本当であれば、女王さまは実に立派である。

 

こういうのこそ、まさに「大往生」というのであろう。天寿を全うする。

 

何しろ96歳である。運命のいたずらから、図らずも26歳で王位に就かれ、爾後、在位年数実に70年。

 

最後の最後まで、仕事を続けられ、最後に、一つ大きな仕事を成し遂げられると、すーっと静かに逝かれた。

 

こういう召されかたであるから、国民は、悲しくもない。ただ「ご立派」と叫ぶばかり。

 

しかも、そのタイミングがほぼ完璧。

 

大して大きな行事があるわけではないし、気候の面からも申し分がない。

 

あと、一週間ほどで、故エリザベス女王のお葬式。特別休日である。

 

もう、息子のチャールズ3世が次期元首になられることは決まっている。彼、お母様ほどには人気がないが、玉座に座られることが永くなるほど、風格というもの出てくるのではと期待している。

 

翻って、。

 

日本ではどうであろうか、。

 

私、昭和天皇御崩御の折は、もう英国に来ていたので、よくは知らないが、まあ、天皇崩御に際しても、国民が、それほど心を動揺させることはないのではなかろうか。

 

だって、皇室の人というのは全て、とかく、御簾の中。どういう人たちなのか、丸でわからない。

 

天皇が亡くなるというのは、年号が変わるということ。その程度に思っている国民も多いかもしれない。