DREAM-LOVE | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


若い頃ってのは背伸びしたがるもんで、まぁ、何事においてもそれは同じ事。
当然ながら、そんな時期は俺にもありました。
無いものねだりしたがるのは人情。
彼女が居なければ彼女が欲しいと思ったり、不味いもんばっかり食ってたら美味いもんが食いたいと思いますわな、極めて普通に。

最初に手にしたギターは、母親の知り合いが引っ越しの時かなんかにくれた古いフォークギター。
その人と面識は無いんだけど、どうやら女の人だった様で、ギターのボディにはバンビかなんかのシール跡が日焼け状態で残ってましたよ。
まぁ、それを 「素敵っ!」 と思ってたら、俺は今頃新宿二丁目辺りを闊歩してたかも知れませんが、当然ながらそれを邪魔臭いと思ってた俺は、その位置に別のシールを貼ってギターの練習をしてました。

それから数年、美術系の専門学校に通いつつ、バイトも始めて自力で稼ぎ出した俺は、念願のエレキギターを買う訳です。
地元である松戸駅前のイトーヨーカドー
今は無くなったみたいだけど、当時はレコード屋の奥に小さいながらも新星堂の楽器屋があって、そこでたまたま処分品として出されてた限定の変形テレキャスターを安く購入。
ギターの良し悪しは解らなかったけど、変形である事と綺麗なパールホワイトである事が購入の決め手だった。
それからは、ギターを弾くとなればエレキ。
コードだけはある程度弾ける様になってたから、とにかくジャカジャカと弾きまくってた気がする。

自分で曲作りをする様になって・・・と言っても、当時は曲とは呼べない様なもんばっかりだったけど、とにかく自分で作る事を始めて、コンポのダブルカセットデッキを駆使したデモ音源を作って、やがて専用機器のMTR(マルチトラックレコーダー)でデモ作りをする様になった。
MTRはそれまでと比べものにならないぐらい良い音のデモが作れたけど、それでも頭の中のイメージと実際に出る音では余りにも違った
恐らく、イメージが完成形すぎただけなんだろうけどね。

そんな頃、いっそシンプルで演奏も簡単な曲を作ろうと思い立った。
どうせ細かくイメージを膨らませたって、思い通りの音に出来ないんだから、最初からシンプルな曲にしちゃえば理想と現実のギャップは少ないだろうって考え。
ってな訳で、シンプルながらもちょっと奇妙な感じの曲を作る事になって、最初にMTRを使って完成させたのがこの曲だった。


DREAM-LOVE take.6

俺の作りたかった曲のイメージってのは、昔から複雑でどこか奇妙な雰囲気を持ったものだった。
ポップな感じにしても硬派なロックにしても、とにかくどっか捻りがあったり、遊びの要素が入ってないと面白くないだろうと考えてた。
まぁ、その辺りは今もさほど変わらないんだけど、当時はなにしろ知識も技術も完全に素人レベル
そんな素人レベルでも表現出来る範囲の曲を作ろうと思ったのは、この曲が初めてだった気がする。

音的にはギターのリフを中心にして、ポップな印象なんだけどちょっとだけパンクテイストも入ってる感じにしたかった。
シンプルな構成の曲だけに、捻りや奇妙さは歌詞の方で賄ってる。
歌詞のイメージは、当時の俺らしく社会風刺的な要素を踏まえてて、皮肉っぽさと不気味さで主人公の狂気が出てると思う。
現実逃避よりもうちょっと異常な感じと言うか、完全にはイッちゃってない辺りはリアリティあるかも。
まぁ、歌詞そのものにストレートなメッセージ性は無いんだけど、皮肉と捉えればちゃんと皮肉になってるやね。
ネット社会になったから、尚更この歌詞は現実味が出ちゃったかなと。



※ 2011年11月 音源差し替え (オリジナルイメージ画像含む)
※ 2013年01月 音源差し替え
※ 2013年03月 音源差し替え
※ 2013年04月 音源差し替え