米米CLUBとの出会い | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


K2Cで解る人はファンか同世代ぐらいの人だろうな~。
KOME KOME CLUB ←の頭文字から略してK2C・・・という事で、K2Cは米米CLUBの略称です。

米米と言えば、80年代半ばから90年代後半まで活動して解散、2006年に復活した大所帯バンド・・・と言うか、エンターテイメント集団って言い方が正解かも。
まぁとにかく、俺が大好きなバンドの一つでして、米米関連のグルっぽにも一応入ってたりします。

米米って一般認知度は高くなったと思うんだけども、米米の本当の魅力を知ってる人がどれだけ居るかって事になると、話は別だと思うんですよ。
米米の好きな曲を訊かれて「君がいるだけで」とか「浪漫飛行」辺りを挙げる人は多いと思うんだけど、そういう人は全然解っちゃいない素人さんです。

米米の真髄・・・それは売れ線じゃない部分にあるんです。
例えば、てっぺいちゃんことカールスモーキー石井による一人芝居やらなりきりキャラだったり、他のバンドや歌手のパロディーであったり・・・曲では『ソーリー曲』と呼ばれるバカネタ下ネタ満載の曲達が数多く存在してまして、それらこそ真の「米米サウンド」であり、米米が米米として活動する意義だったりするんです。
そこを知らずして米米を語るなかれ。
そこを知らずして「米米を聴いた」なんて軽口を叩くもんじゃないんです。


さて、俺の米米との出会いですが、それは遡ること1987年、俺がまだ12歳だった頃。
80年代は音楽業界も賑やかでしたが、深夜番組なんかもかなり面白い時代だったんです。
時代はバブル全盛期、TV局の予算も今よりずっと潤ってた訳で、深夜枠の実験的な番組にもそれなりの額を投じた番組が作られてたんでしょうな。
言わば、浮かんだアイデアが「とりあえずやってみよう」的に番組になってた時代だったんです。

そんな訳で、当時からそういった「面白いもの」に鼻が利いた俺は、ガキの分際で真夜中まで起きて深夜番組を観てたり、ビデオに録画して観てたりしたんですね。
今でこそ小学生が夜遅くまで起きてても不思議じゃない時代になってるけども、当時はみ~んなある程度の時間になれば良い子ちゃんで寝てましたよ。
大体、深夜番組に興味を持つ小学生なんてなかなか居なかったし、たとえ観たとしても、その面白さが解るのはごくごく一部だけだったはず。
子供がまだ子供らしい時代でしたから。

深夜番組の黄金時代だった80年代半ば過ぎ、TBSの『MTV Japan』なんかも観てたんですが、一番面白かったのはフジの深夜枠。
すっかり有名になった『やっぱり猫が好き』も元々は深夜枠だったし、ダウンタウンやウンナン、清水ミチコや野沢直子を一躍有名にした『夢で逢えたら』もスタートは深夜枠から。
他にも『NY者』って番組ではデーモン小暮が幼少期に育ったブロンクスを歩く回を覚えてるし、『DEBATE』って番組では初めてディベートってもんの存在と面白さを知ったんですよねぇ・・・って、ガキのくせにあんなの観て面白いと思った俺が怖いんですがw
あとは、第三舞台の面々がメインの風変わりなクイズ番組で『IQエンジン』なんてのもありました。
劇団の役者をそのまま使い始めた番組としては走りだったんだろうな~。
大高洋夫やら筧利夫なんかはIQエンジンで知ったもんで、その後の活躍を見ててちょっと嬉しくもなったりしたもんです。
特にIQエンジンではバカ丸出しな芸風だった筧利夫が今じゃシリアス路線ですからね・・・最初はシリアスな役柄見てウケてましたよ、俺はw

で、そんな数多く輩出されたフジの深夜番組の中に『冗談画報』って結構な長寿番組があったんです。
ジャンルを限定せず、若手の注目株にスポットを当てて毎回ライブをさせる30分番組で、今では大物になってるミュージシャンや芸人なんかも相当数出てます。
芸人ではウンナンやダウンタウン、爆笑問題なんかがこの番組で有名になってるし、その他にもWAHAHA本舗とかB21スペシャル、出川哲朗が座長の劇団SHA・LA・LA、ビシバシステムなんかもこの番組で知った顔ぶれ。
バンド系では地味にブレイクしたいんぐりもんぐり、キワモノ系の筋肉少女帯とか聖飢魔Ⅱ、爆風スランプなんかが有名どころ。
そう言えば、ダウンタウンと憂歌団がセッションコントしてる回もあったな・・・。

当時は芸人もバンドもまだまだ若手だったけど、番組が比較的自由度の高いもんだったせいか、それぞれのやりたい様にライブをしてた印象があるんですよねぇ。
んで、そんな若手バンドの中に、まだそれほど知名度の無かった米米CLUBも居た訳です・・・って、前置き長くてスミマセンw



米米CLUB - 収納ダンス [1987年 冗談画報]

ハィ、当時俺が観た初めての米米がこれです。
最初がこれだったもんで、当初は演劇集団かなんかだと思ったんですよ、実は。
どうやらああいう事もするバンドらしいと知ったのは、それからしばらく後の事。

映像も音もやたら綺麗なんで、恐らくCSで再放送されたもののUPですね、これ。
メンバーが若いのもそうなんだけど、ギターがまだ博多めぐみだし、シュークリームシュもサトミちゃん脱退前の3人なんですよね~。
なんか、それを考えると、この当時に米米と出会ってたのがラッキーに思えるファン心理。



米米CLUB - sure danse

ちなみに、上の原曲はこっちです。
まぁ、この曲も有名なんだけど、知らない人は知らないだろうから念の為・・・。

そういえば、TVではオールナイトフジで『I LOVE YOU』ってソーリー曲を演った時もありまして、それもまた名曲なんだけど、今は消されちゃったみたいでYouTubeには上がってませんでした。
他のライブで演ってるのはあったんだけどね・・・残念。
その曲は、植木 等(正確にはハナ肇とクレイジーキャッツ)のヒット曲、「ハイそれまでヨ」をリスペクトした感じのもので、これまた素晴らしいんですよ。
↓は「ハイそれまでヨ」の音源なんで、興味ある方だけどうぞ。


ハナ肇とクレイジーキャッツ - ハイそれまでヨ


さてさて、米米の真髄とも言えるソーリー曲、一体どんなもんがあるのかと言うと、いわゆる売れ線のPOPテイストな曲とは全然違いまして、演歌路線とかムード歌謡路線が多いんです。
で、そんな中でも一際素晴らしいのは、てっぺいちゃんの一人芝居が入る曲。

例えばこんな曲。


米米CLUB - オイオイオイ マドロスさん

こういう架空のベテラン歌手になったりもするんです。
これは完全に演劇的なアプローチなんだけども、この曲はあえて猿芝居な感じにしてる辺りが素晴らしいのよね。
んで、歌の方は往年の演歌歌手のそれですな。
恐らく、子供時代の美空ひばり辺りなんかも意識してますね、この曲の時はw



米米CLUB - ホテルくちびる

これは一人芝居が入る代表曲。
かなり昔からライブでは披露されてたみたいです。
ちなみに、登場人物のヒロシ君とハト子ちゃんは毎回同じなんですが、シチュエーションはその都度違ってたりします。
でも、ネタとしては同じネタというねw
その辺り、てっぺいちゃんが落語の影響を色濃く受けてるのが解る訳ですよ。



10年後のハト子ちゃん

で、こんなのもありました。
これはどうやら米米解散後のソロの時っぽいんですが、ファンなら絶対喜ぶ演出ですなw
ソロのてっぺいちゃんはほとんど聴いたりしてないもんで、こういうのがあった事も全然知らなかった・・・。



米米CLUB - 東京ドンピカ

これはムード歌謡パターンの代表曲。
声の伸びで半音シャープさせる辺りはてっぺいちゃんの得意技ですw
ちょっと大袈裟だけども、確かに昔のムード歌謡ってこんな感じの歌い方だったんですよねw
しっかし、てっぺいちゃんは芸達者すぎますw

ちなみにこれ、俺もカラオケでよく歌うんですが、合いの手入れてくれる人が居ないんで寂しいんですw
ってか、若い子とかはイントロの段階で嫌な顔とかしますw
気にしないで歌い上げるけどね、俺はw


さてさて、こんなもんで米米の素晴らしさが少しは解って貰えたでしょうか。
決して一般ウケするヒット曲が米米の魅力じゃない事は伝わったと思いますが・・・。
まだまだ一般に認知されてない名曲は多いんだけども、もっと聴きたい人はCDとかDVDでどうぞ。
ギリギリの下ネタ飛ばしてるMCやら歌詞やらてんこ盛りですからw