公 演 名:ある廃病院からの脱出

場   所:後楽園ヒミツキチオブスクラップ

謎のタイプ:最大6名のチームでの館内周遊型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功)

脱出タイム:44分

脱出成功率:3/13 23.7%(挑戦回)

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 :6

・作り込み度:(元病院の施設と併せてゲームの世界感はバッチリ)

・謎の量 :6

・古き良き時代度:(現在の公演とは一味違った面白さ)

・暗闇度 :(あの暗さが雰囲気づくりに一役買っている)

・ホラー度:(お化け屋敷が苦手な人には恐いかも)

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

数年前に突然閉鎖された病院。
その廃病院では細菌兵器を製造していたという噂があった。
あなたは国連の依頼でその病院に派遣された調査員。

調査の途中で、突然扉が閉まり閉じ込められてしまう。
ウイルスはあなたの体を確実に蝕んでいく。
一時間以内にワクチンを見つけないと手遅れになってしまう。

廃病院を舞台に繰り広げられる異常な脱出劇。
あなたはこの病院から、脱出することが出来るだろうか?

 


 

 元病院施設だった後楽園ヒミツチキで開催されているバイオハザードとのコラボ公演。

 2012年に初台の廃病院を利用して開催された公演のリバイバル公演。

 

 最大6名までのチーム戦だが、テーブルに座って謎を解くタイプの公演ではなく、チーム毎にまとまって館内を巡回し謎を解いていく。

 

 元病院と言う点だけでも、バイオハザードの世界感にはピッタリだが、内装が凝っている上に館内はかなり暗めになっており、一段と雰囲気を盛り上げている。

 

 ホラー度については、恐い物見たさの人なら○、お化け屋敷には近づかない人には×と言った所。バイオハザードの世界を体感してみたい人には、堪らない雰囲気かも知れない。

 

 謎解きについては、現在の公演とは一味違ったアイディアが沢山詰まっており、想像以上の面白さ。 この公演を、2012年の時点で開催していたSCRAPは、改めて凄いと感じさせれた。

 

 2月某日にチャレンジした謎解き3連戦の2本目。原宿から後楽園までの移動時間がギリギリで、何とか開演時間直前にすべり込む。とりあえず「遅刻寸前の電車移動からの脱出」は、だっしゅほーいと言った所。

 

 今回ウィルス調査に派遣されたのは、以前USJで開催されたバイオハザード ザ エスケープにおいて、出会った全ゾンビに対して「お疲れ様です」との挨拶をかまして、だっしゅほーいを果たしたコウモン様とスケ、対してゾンビの方が驚く程の悲鳴を連発していたカク、バイオハザードファンの女性2人組みと、同じくバイオハザードファンのソロの男性の計6名の混成チーム。

 お化け屋敷は恐くない派とお化け屋敷は大嫌い派の割合は、5:1。

 

 チームの皆様に「約1名の悲鳴に注意して下さい」とお願いをした所でゲームスタート。

 暗い館内を巡回しながらのチーム戦のため、コウモン様が先頭に立って手を挙げながら「○○番チームの皆様、次は△△の部屋に移動します。」と声を掛ける。その姿はツアーガイドを彷彿させる。

 

 そんなバイオハザード謎解きツアーご一行様のしんがりを努めるのは、唯一のお化け屋敷には近づかない派のカク。相変わらず腰が引けている割には、はぐれたメンバーがいないか確認するなど、一応仕事もこなしている。カクがはぐれた場合は、大音量の悲鳴によりすぐに発見できそうだ。

 

 バイオハザードファンのお三方は、館内の雰囲気を満喫しつつも「さっきの部屋で××を発見しました。」「□□なら、角を曲がった先で見かけましたよ。」と言った具合に探索面において、多いに力を発揮している。「この言葉は、バイオハザードにも登場しますね」と知識面でも頼もしい。

 

 終わってみれば44分でのだっしゅほーい(脱出成功)。スケ、カク、コウモン様の3名は、特にバイオハザードのファンでは無いが、それでも、もう少しこの雰囲気を楽しんでいたいと思わせる物が、この公演には確かにあった。「古き良き謎とき」と言う言葉がピッタリの公演だ。

 

※だっしゅほーいへの道

・移動時間には余裕を持って。10分前行動が大切。

 

 

 

 

公 演 名:時空王女ラビリンスからの脱出

場   所:原宿ヒミツキチオブスクラップ

謎のタイプ:最大4名までのチーム型

結   果:だっしゅほーい(ノーコンテニューで脱出成功) 

脱出タイム:43分(挑戦回の一番乗り)

脱出成功率:約15%(挑戦時、コンテニュー有りを含む

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 :8(モンストの難易度込み)

・シナリオ:

・謎の量 :8(ゲームパートが多い割に謎の量も多い)

・モンスト体験度:10(初心者には結構楽しい)

・ゲームの世界度:10(あらゆる意味でゲームしている)

・コンテニュー度:?

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

ひらめきとひっぱりで世界をすくえ

 

時空の秩序を守るタイムジェルが

時空王女ラビリンスに持ち去れてしまった。

 

このままでは、1時間後に世界のすべてが

時空の狭間に吸い込まれてしまう!

 

ゲームは4人1組のチーム戦。

各チームのテーブルに用意された端末で、

イベント限定の特別ステージに挑戦だ!

 

ラビリンス城に仕掛けられた謎や暗号を

解いてステージを攻略し、

時空王女ラビリンスにとどめの

ストライクショットを放て!

 


 

   ゲームモンスターストライクとのコラボ公演。

 

 通常のリアル脱出ゲームとは違って、謎を解き進めながら、各テーブルに用意されたタブレットを使って、モンスターストライクの特別ステージを攻略していく必要がある。

 

 謎解きにモンスターストライクの世界感を取り入れた公演と思いきや、発想が逆で、モンスターストライクの世界の中で謎を解いていく、モンストSCRAPステージと言った印象。

 謎を解き進めて行かないと、次のモンストのステージをクリアできない様に作られおり、ゲームの世界とリアルの世界を上手く融合させている。

 また、ゲームパートの割合が多いからと言って、謎の出題量も手抜き無し。この当たりは、流石はSCRAPと言った所。このモンストSCRAPステージは、予想していた以上に面白かった。

 

 ラスボスに負けるとゲームオーバーとなるが、制限時間内であれば、1人500円の追加料金を支払って再挑戦できるコンテニュー制度がある。コンテニューするかどうかは、チーム内で意志統一して決めなければならない。

 

 賛否両論ある制度だが、きちんと謎が解けていれば、コンテニューのお世話になることはほとんど無いと思われる。モンストど初心者のD・Sチームでさえ、ノーコンテニューで脱出に成功しているし、挑戦回に脱出成功したチームは全チームノーコンテニューだった。

 

 公演後は、脱出の成否に関わりなく、チュートリアルに登場する丸っこくて可愛らしいけれど、大変弱そうなモンスター達と比べて、派手派手でいかにも強そうな限定キャラクターの時空王女ラビリンスが貰える。 

 

 2月某日にチャレンジした謎解き3連戦の1本目。

 今回、時空王女ラビリンスとの戦いに挑むのは、スケ、カク、コウモン様の全員併せてもモンスト経験時間が10分以下と言うど初心者のストライカー3名。

 受付のお姉さんに「モンスターストライクの経験はありますか?」と尋ねられると「つい先程、チュートリアルをやりました。」とにこやかに答える。

 無謀にもグループケットを購入しての参戦のため、ベテランストライカーの増援は見込めない。

 それどころか、この公演のチケットを購入するまでは、3名ともモンストと言う言葉すら知らなかったのだ。 

 

  一通りモンストについての説明があった後、ゲームスタート。モンストは、チーム内でのマルチプレイによって攻略しなければならないようだ。

 また、「モンスターストライクについて、不明な事があれば、係員に声を掛けて下さい」との事。

 

 謎を解き進めていくと序盤からモンストの特別ステージを攻略することに。ここで、いきなり手を挙げて係の方を呼ぶD・Sチーム。特別ステージを攻略する以前に、出陣方法が分からなかったのだ。大変、不安なスタートに・・・。

 

 モンストをプレイし始めると、体力担当のカクが「分かった。要するに炎・木・水とかの攻撃属性があって、HPの回復もできるシューティングゲーム風のピンボールだね」と言って、見事にファーストステージをクリアしていく。「おお!今日初めてプレイするのに上手い!」と拍手喝采のコウモン様とスケ。初心者ストライカーチームに救世主が降臨した。

 

 ゲーム中盤に差し掛かってくると、モンストのステージもルールが複雑化し、画面も派手派手になっていく。コウモン様→スケ→カクの順にマルチプレイを進めるD・Sチーム。「お!何となく上手くいった」と喜んでいるコウモン様とスケを尻目に、「この角度で引っ張れば行けそうだ。ついでに回復薬も取っておこう」とコツを掴みバリバリとステージを攻略していくカク。

 

 モンストの成果をドラクエ風に例えるとこんな具合に。コウモン様「メラ!5ポイントのダメージ」→スケ「ギラ!10ポイントのダメージ」→カク「ベギラゴン、イオナズン、マヒャド、会心の一撃。ついでにベホマ。敵全体に999ポイントのダメージ、味方HP全回復」。同じモンストど初心者でも偉い違いだ。

 

 謎解きパートになると途端に立場逆点。頭脳担当のスケがスラスラと謎を解いていく。なんやかんや言ってもチームワークは抜群だ。約1名、コウモン様のみあまり役に立っていない気もするが・・・。

 

 終わってみれば、43分、挑戦回の一番乗りでのだっしゅほーい(脱出成功)。モンストど初心者でも、楽しめる内容の公演であった。

 

※だっしゅほーいへの道

・1に謎解き、2にモンスト。

・ひっぱりとひらめきでは無く、ひらめきとひっぱり!

 

 

 

公 演 名:名探偵コナン・ザ・エスケープ 

      追憶の導火線(ファイヤーコード)

場   所:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

謎のタイプ:最大4名のチームでの館内周遊型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:43分(ペアチケットでの2名のチャレンジ)

脱 出 率(挑戦回):3/90(3.3%)

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 : (USJでもSCRAPは容赦なし)

・シナリオ:10(コナンの世界感バッチリ)

・謎の量 : 7

・運動量 : (館内は広く、階段の昇降も多い)

・USJ度:10(あらゆる意味で流石はUSJ)

 

 


 

ストーリー(USJ様のホームページより引用)

 

大阪府警で凶悪事件が発生!

府警主催の講演会で、参加者の装着するバングルに

爆弾が仕掛けられた!

 

大勢の命と引き替えに犯人が要求してたきのは・・・!?

事件は次第に府警全体を巻き込み壮大なものになっていくー。

 

謎が謎を呼ぶ、陰謀の果てに待つものは一体!?

制限時間は60分。コナンや、西の名探偵 服部平次と

ともに無事爆弾を解除し、脱出することができるのか!

 


 

 USJの元テレビプロダクションツアーが開催されていた建物を使ったアトラクション型謎解き。

 USJのスタジオパスとは別に、チケットを購入する必要がある。

 

 かなりの人気公演で、訪問日は午前中の早い時間で当日券が売り切れていた。また、過去にUSJ×SCRAPがコラボしたバイオハザード ザ エスケープに挑戦した際には、前売り券が完売し、当日券が販売されていなかったため、予めチケットを確保しておくことをお薦めする

 

 USJならではの公演で、オープニングとエンディングには、原作の人気キャラクターが登場するショーが展開される。

 個人的なお薦めは、渋いけれどもドジでお茶目な毛利小五郎。役者さんは、原作の雰囲気そのままに、素晴らしい演技を見せてくれる。西の名探偵服部平次も、かなり格好良い。このオープニングとエンディングだけでも一見の価値はある。

 

 館内に仕掛けられた謎そのものの演出も凝っており、上記のショーと併せて、USJでなければ体験することができない謎解きとなっている。

 

 謎を解くうえでは、原作を知らなくても全く問題なし。また、謎解きでは参加者それぞれが主役でなければならないが、その中で「コナンに登場するキャラクター(特にコナン君)や原作の世界感をどの様にに生かしていくのか?」という課題も見事にクリアされている。

 

 なお、USJのアトラクションであろうが、コナンとのコラボ公演であろうが、SCRAPは容赦なし。「五分五分かな?」っと思ってチャレンジすると十中八九脱出に失敗する位に難易度は高く、USJファンやコナンのファンだけでなく、謎解きファンも楽しめる公演となっている。

 

 挑戦回は全部で90組が挑戦していたが、人が滞留しづらい様に謎の出題方法に工夫が凝らされていた点も、ポイントが高い。

 館内は結構な広さがあり、階段の上り下りも頻繁にあるため、冬でも汗ばむ程度の運動量が要求される。

 

 2月某日にチャレンジ。今回はペアチケットを購入。大阪府警主催の講演会に参加したのは「体は大人、頭脳は子供の迷探偵」であるスケとコウモン様の2人組み。「流石に、ペアチケットでの男性2人組みは少ないかな?」と思っていたら、ガチ勢の男性チームもチラホラとお見かけする。

 

 因みにコナンとのコラボ公演の際のD・Sチームの掛け声は「眼鏡の小僧(コナン君)の首をとるぞ~」と言う、まるでこちらが黒づくめの犯人であるかの様な掛け声。やる気満々の犯人もといD・Sチーム。

 

 オープンニングのショーが終わるとゲームスタート。スケもコウモン様も特に原作のファンではないが、USJならでは凝った演出は、十分に楽しむことができた。 

 

 館内は結構な広さがあるため、頭脳担当のスケが謎を1~2問解いている間に、コウモン様が館内図を頭にたたき込み次の目的的地を探し出す。序盤でのタイムロスはできるだけ避けたい所だ。

 

  先の段階に進むに連れて、明らかに回りの人数は少なくなっていく。後半に進めば進むほど、演出やギミックの凝った謎が登場するが、その分1問を解くために必要な時間も多くなる。

 時間との勝負がシビアになるにつれ、コナンの世界感を楽しむ余裕も少なくなっていく。

 個人的には、「移動時間も含め、かなり時間を要したな」と言うのが素直な感想であったが、終わってみれば43分でのだしゅほーい(脱出成功)となった。

 

※だっしゅほーいへの道

 

・知力、体力ともに必要。時の運はある程度あれば大丈夫。

・ユニバーサルクールジャパンの他のアトラクションを楽しみ過ぎて、体力を消耗しつくさないこと。

公 演 名:夜の魔王城からの脱出

場   所:よみうりランド

謎のタイプ:個人戦 大会場型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:50分(挑戦回の1番乗り)

脱出率(挑戦回):97/1000(9.7%)

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 : 8(雨天時+1) 

・シナリオ: 6(初期のドラゴンクエスト?)

・謎の量 : 6

・運動量 :10(よみうりランドは起伏もあり)

・夜の遊園地度: (雨天時-2)

・ビショ濡れ度:10(晴天時-10)

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

闇の中でうごめく生き物たち、

音を立てて動く謎の乗り物・・・。

一見きらびやかに見えるこの場所は

魔物たちに支配された城だった。

 

かってとある勇者によって封印された魔王が、

この世に復活しようとしていた。

魔物たちは魔王の復活に備え、

広大な土地に魔王城を作り上げてしまったのだ。

 

魔王が復活するまで残り1時間。

魔王城に迷い込んでしまったあなたは

この広大なフィールドを駆け回り、

張り巡らされた謎や暗号を解き明かし、

 

無事に脱出することができるだろうか!?

 


 

   SCRAPの大人気公演シリーズの1つ。 夜の遊園地からの脱出。

 

 D・Sチームがリアル脱出ゲームを始めたきっかけは、「夜の遊園地」と言う言葉に興味を引かれたから。謎解きのなの字も知らなかった当時は、「夜の遊園地」を楽しむ余裕など全く無く、文字通り惨敗を記している。

 

 ロマンス的な部分を除いた夜の遊園地シリーズの特徴は、(1)屋外公演である(2)他の公演と比較してフィールドが広い(3)夜なので会場が暗いという3点。

 

 (1)については、屋外公演なので、難易度が天候によって左右される。SCRAPの公演は基本的に雨天決行。雨の日は、靴の中までビショ濡れになって、広いフィールドを動き回り、謎を解かなくてはならない。

 

 また、謎解きキットは雨に濡れても破れにくく作られているものの、濡れると紙同士がピタっとくっついてしまい、大変に不便である。

 更には、遊園地は椅子やテーブルの数が少ないため、立ったまま謎を解く必要がある。

 雨の日は地面に座ることも難しいため、数人でチームを組む場合、両手が塞がらない様にカッパを着たメンバーと、謎解きキットを濡らさないようにするため、カッパ+傘を差すメンバーと言った具合に工夫することをお薦めする。

 

  なお、雨の日は大いなる力が働き、制限時間が+されることもある。

 

  (2)については、球場等で開催される公演と比較してもフィールドが広大であり、運動量が要求される。よみうりランドの場合は土地の高低差も無視できない。

 

  また、初訪問の遊園地の場合、目的地のアトラクションを示されても、それがどの場所にあるのかが分かりづらい。事前に現地の下見や園内マップ等で、アトラクションの位置を確認しておくと、本番でのタイムロスが少なくなる。

 

 (3)については、アトラクションに電飾がほどこされていることを考慮しても、夜の遊園地は暗い。必然的に明るい場所は混み合うため、ライト等を持参することをお薦めする。

 

 (1)から(3)まで読むと、何故「夜の遊園地からの脱出」が人気公演なんだ?と思われるかも知れないが、「夜の遊園地」には上記の点を差し引いても、なお余りある魅力があるから。そこに謎解きが加われば、尚更の事である。

  

 4月某日に挑戦した謎解き2連戦の2本目。個人戦のため、スケ、カク、コウモン様の勇者3人組みで魔王討伐に出陣。

 

  当日の天気は、曇りのち雨。降水量は1㎜の予報。いざ、よみうりランドに到着してみると1㎜どころか、ザーザーと音が聞こえてくる本降りに・・・。開始前には雨様対策として、タオルも配られた。

 

 小降りになることとを期待しつつゲームスタート。しかし、残念ながらゲーム終了時までに雨が小降りになることはなかった。

 

 雨の中、広大な魔王城を動きまわり、謎を解いていくスケ、カク、コウモン様の勇者3名。

 開始直後には、夜の遊園地を楽しむ余裕もあったが、30分後には3人ともビショ濡れに・・・。

 「王様。魔王を討伐する前に、心がくじけそうです」と天に向かって嘆いてみても、王様からの援軍が現れたり、教会の奇跡が起こる様な気配は一向になし。

 「こうなれば、できるだけ速く謎を解き、雨の魔王城から脱出するしか手はない」と一念発起した結果、一番乗りでのだっしゅほーい(脱出成功)となった。

 

※だっしゅほーいへの道

 前日の「てるてる坊主」は忘れずに!

 

 

 

公 演 名:火竜棲まう狩猟場からの脱出

場   所:原宿ヒミツキチオブスクラップ

謎のタイプ:最大4名のチーム型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:51分(挑戦回の1番手)

脱出率(挑戦回):5/20(25.0%)

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 :7 

・冒険者度:(RPG風の世界感バッチリ) 

・謎の量 :8(クエスト盛り沢山)

・斬新度 :(ヒミツ基地でのNEWタイプ公演)

・焼肉度 :?(焼きたてホカホカ)

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

あなたはモンスター達の狩猟を生業とする「ハンター」。

狩猟依頼を受け、飛行船で仲間と共に移動していた。

 

しかし、謎の衝撃により飛空船は不時着してしまう。

なんとその地は強力な灼熱の炎を吐く

飛竜「火竜リオレウス」の棲まう狩猟場だった!

いつリオレウスに見つかるかわからない。

さらに衝撃により動力が暴走した飛行船は、

爆発の危機が迫る。

 

今回のリアル脱出ゲームの舞台は未知の狩猟場。

そこは実際にキノコや鉱石、モンスターが存在しており、

仲間と自由に探索することができる。

フィールドに隠された謎や暗号を解き明かして

未知の狩猟場から無事脱出せよ!

 


 

 モンスターハンターとのコラボ公演。

 会場は原宿のヒミツキチだが、テーブルも椅子も用意されておらず、ヒミツキチの中を大会場型と同様に動きまわる新しいタイプの公演。大会場型と異なる点は、個人戦ではなく最大4名でのチーム戦であること。

 

  ゲームが開始されると、そこは正しくRPGの世界。自身が冒険者(ハンター)となってクエストを受注したり、モンスターを討伐したりする。

 また、実際に行動おこすことで、ゲームの世界の体感度合いが増していく工夫が施されている。謎とRPG風の世界感の融合も見事で、RPGが好きな方には大変お薦めの公演。

 クエストを受注する際に、待ち列ができて時間を浪費することが無い様に一工夫されている所もポイントが高い。

 個人的には、見事な動きで随所に笑いを誘うアイルー役のお兄さんにも一票投じたい所。

 

 モンスターハンター未体験でも、謎を解くうえでは全く問題なし。但し、ゲーム未体験の方は、少し早めに来場して、配布されるモンスターハンターの説明カードに目を通しておいたほうが、より世界感を楽しむことができる。

 

 4月某日に挑戦した謎解き2連戦の1本目。

 今回火竜リオレウスに挑むは、いづれもモンスターハンター未経験のスケ、カク、コウモン様の3名の新米ハンター。グループチケットを購入したため、ベテランハンターの増援はない。

 

 しかしながら、そこは初期ドラクエ、FF世代の男性陣3名。自身が主役のRPG風の世界と来れば自然とテンションが上がる。

 

 ゲームがスタートすると、クエストを受注したりモンスターを討伐したりするのは、思っていた以上に面白く、ゲームの世界の体感しているなと感じさせてくれる。世界感を楽しみすぎてついつい脱線しがちだが、本来の目的である謎解きを忘れないように、もう一度気を引き締め直す。テンションが上がった勢いのまま、謎を解き進めた結果、一番乗りでのだっしゅほーいとなった。 

 

※だっしゅほーいへの道

・1に謎解き、2にモンスターハンターの世界感の順番で楽しむこと

 

 

 

公 演 名:アイドルは100万回死ぬ 

     ~繰り返す死の時間から脱出せよ~

場   所:アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル

謎のタイプ:最大10名のルーム型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:6ループ目

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 : 

・シナリオ: 8

・ループ度:10

・アイドルのお茶目度:8

・アイドルの不幸度:∞ 

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

あなたが閉じ込められたのは不思議な部屋。
その隣の部屋でアイドルが殺された!!!
驚くあなた。
しかしさらに驚くべきことに、
突然時間がさかのぼりアイドルの死ぬ前に戻された。
あの手この手でアイドルを救おうとするが、
どうしてもアイドルは殺されてしまう。
この死の運命からは逃れられないのか?
残されたタイムループはあと10回。
限られた「時間ループ」の中で、あなたはアイドルを救う方法を見つけ出すことができるだろうか? 

 


 

 リアル脱出ゲームもといリアルタイムループゲーム。

 

 エラー&トライを繰り返し、制限回数10回以内に、不用心で不幸てんこ盛りのアイドルを、死の連鎖から救い出すループ型の公演。

 

 通常のルーム型公演とは、①謎解きや探索と言った要素がほとんどなく、推理的な要素が求められる、②制限時間の代わりに、制限回数があると言った2点において、大きく異なる。

 アイドル役のお姉さんは、大変お茶目で、こちらからの要求に思いがけないアクションで答えてくれる。このアイドル役のノリの良さも魅力の1つ。

 また、①Aを行った結果、②Aを行わなかった結果、③Aは行わないがBは行った結果、④A・B両方を行った結果が、意外性や納得のいく形で、それぞれ異なっていると言った具合に、シナリオが丁寧に作り込まれている。

 

 3月某日に挑戦した謎解き2連戦の2本目

 この日タイムループする不思議な空間に閉じ込められたのは、スケ、カク、コウモン様の3人組、暗号王国からの脱出に引き続きご一緒することとなった、福岡からの遠征してきた謎解きの猛者である男性と女性の2人組、女性の4人組、リアル脱出ゲームの経験が豊富なソロの女性の合計10名の大混成チーム。

 

 ゲームがスタートし、1ループ目はまずは様子を見つつ情報収集。

 残念ながらアイドルが死亡してしまい、2ループ目に突入。1回目の経験を踏まえつつ、「なるほど」「そういうことね」と言った具合にアプローチを重ねていく。

 情報を整理して3ループ目へ。「今度こそ無事に生き延びてくれ~」とチャレンジするも、予想を裏切り見事にアイドル死亡。「この要素はつぶしたぞ」と思っていても、あの手、この手でアイドルはお亡くなりになっていく。

 「それならば、これでどうだ!!!」意気込んでと望んだ4ループ目も、「まだまだ、甘いわね」と言わんばかりにアイドル死亡・・・。どれだけ不幸なんだこのお方。

 「そろそろ、脱出成功したい!」「いい加減に助かれや!」と望んだ5ループ目。またも軍配はアイドルに。

 「こうなければ、全ての要素をしらみ潰しにするしかない」と突撃した6ループ目で、やっとアイドル生還。随分とアイドルにしてやられた気はするが、係の方いわく、10数組(挑戦時)しかいない速さの6ループ目でのだっしゅほーい(脱出成功)となった。

 

※だっしゅほーいへの道

・急がば回れ

・情報の整理と共有 

 

公 演 名:暗号王国からの脱出

場   所:アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル(現時点では終了)

謎のタイプ:最大6名のルーム型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:47分

脱出率  :約9割

 

個人的な体感度(10段階評価)

・難易度 :5(ノーマルモード時)

・シナリオ:5

・謎の量 :5(ファミリー向け)

・探索度 :5(ファミリー向け)

・エニグマくんの愛郷度: 8

・エニグマくんの天敵度:10

 


 

ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

ある日、世界中のあらゆる暗号をつくっている
暗号王国に大変なけんが起きた!
国王がいない間に、スパイ王国がめてきたのだ!
暗号王国は完全に包囲されてしまった!

王国ははげしくこんらんする中、
王子エニグマくんにもてきの手がびる。
なんとかこのピンチを乗りえて
ここからだっしゅつしなくてはいけない。
なぞけないエニグマくんを助けられるのは
ゆうしゅうな家来であるあなたしかいない!
さあ、あなたはこのぜったいぜつめいのピンチをけ出し、
暗号王国を救うことができるだろうか??

 


 

 ルーム型の謎解きでSCRAP初のファミリー(お子様)向けの公演

 

 ゲームスタート前に、チーム全員の話し合いによりノーマルモードに挑戦するか、イージーモードに挑戦するかを選択できる。

 

 暗号王国の王子であるエニグマくんは、性格は小憎たらしいが、動画となって動きだす姿は大変おちゃめ。何気に人気の高そうなキャラクターである。ナイス!えにぐぅ~。

 

  また、物語に登場する暗号王国の住人は、全員動物。この公演では暗号王国の住人となって謎を解くため、参加者は可愛らしい動物の耳型のカチューシャ等を身につける。

 

  3月某日に挑戦した謎解き2連戦の1本目。この日の暗号王国の住人は、スケ、カク、コウモン様の3人組みと、福岡からの遠征してきた謎解きの猛者である男性と女性の合計5名の混成チーム。

 

  まず初めに、動物の耳型のカチューシャを装着。お子様連れであれば微笑ましい光景なのだが、5名のうち4名が男性、しかも全員がおっさんのD・Sチームの様なメンバー構成の場合、大変シュールな光景が展開される。

 

 そんなことでは全くめげないスケ、カク、コウモン様の3名は、「どうせならもっと凄い奴はありませんか?」と係の方に尋ね、係の方お薦めの一番凄い奴を(どうすごいかはご想像にお任せします)ノリノリで装着した。

 

  話し合いの結果、即座にノーマルモードを選択しゲームスタート。脱出成功率が9割近い公演であり問題無く脱出出来るだろうと思っていたが、油断大敵そこには思わぬ落とし穴が待っていた。

 

  この公演はファミリー向けの謎解き。お子様がやってみたそうな事が沢山ちりばめられている。しかしながら、お子様が得意なことがおっさんにも得意であるとは限らない。やるべきことは分かっているのになかなか先に進まないジレンマ。部屋の中に響き渡る「まずい、これ詰んでるじゃないか?」との悲鳴。まさかまさかの大苦戦。エニグマくんはD・Sチームにとって天敵であったのだ。

 

 最後は力押しで脱出成功まで漕ぎ着けたものの、この公演には、謎解きの猛者であるほど陥り易い、ある種の落とし穴が仕掛けられている。文字通り冷や汗もののだっしゅほーいであった。

 

※だっしゅほーいへの道

 謎解きを始めたころの初心に戻って謎を解くこと

 

公 演 名:大戦場からの脱出

会   場:幕張メッセイベントホール

謎のタイプ:個人戦 大会場型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:43分

脱出率(挑戦回):136/600(22.7%)

 

個人的な体感度(10段階評価)

・戦 場   度:10(原作の世界感バッチリ) 

・謎 の 量: 6(3人位のチームで丁度良い) 

・運 動 量: 9(大会場型としてはやや少なめ)

 幕張会場に限る。

 球場等で開催される場合は、運動量が増えそう。

・忠 誠 度: ∞(王騎将軍と飛信隊に栄光あれ)

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ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

敵軍の大国に攻め込まれる秦国。

立ち向かう自軍は長い戦闘の果てに、
敵の総大将を追い込むことに成功する。
 
勝利を目前にした時、戦場に地響きが鳴り響く。
現れたのは圧倒的戦力を誇る敵の援軍。
自軍わずか数千。対する敵軍の戦力5万。
状況は一変、絶体絶命の死地に立たされる秦国軍。
 
しかし、自軍の総大将王騎は高らかに声をあげる。
「あなたに任務を与えます。
 この死地に活路をこじあけてごらんなさい」
 
天下の大将軍王騎から直々に命を受け、
戦の行く末はあなたに託された。
暗号化された敵の策略を読み解き
屈強な武将達を打ち倒して
絶体絶命の大戦場から脱出せよ!
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  漫画キングダムとのコラボ公演。

 幕張メッセで行われた、大会場の中を所狭しと動き回る個人戦型謎解き。

 

 この公演一番の売りは、戦場の様子がどんどんと変化していくこと。この変化を味方につけられるかどうかで難易度が随分と変わってくる。

 また、演出が素晴らしくアイテムも丁寧に作り込まれているため、原作ファンでなくても兵士として戦場で戦っている雰囲気が存分に味わえる。

 アイテム数が比較的多いので、クリップボードとクリアファイルの持参を推奨。

 原作を知らなくても、謎解き上は問題ないが、16巻当たりまでを読んだことがある方のほうが、オープニングやエンディングでより盛り上がることができる。

 

 この日、3公演チャレンジした謎解きの3本目。浅草から海浜幕張まで1時間かけて移動。

 今回は個人戦のため、スケ・カク・コウモン様の3人隊を結成しての参戦。

 1本目の2099年からの脱出、2本目の追跡者Xからの脱出共に絶好調で、最速タイムを更新しての脱出成功だった反動から3人とも力尽きており、公演開始前に司会者と共に盛り上がる周囲を尻目に、既に討ち死に状態。どんよりとした雰囲気をプンプンと醸し出している。本当にこの隊大丈夫か?

 

 進軍開始の合図とともに、ゲームスタート。開始後直ぐに、「なるほど!戦場が変化するってこういう事か」と納得させられる。確かに、今までの公演とは一味違った試みだ。

 

 しかし、3人隊の軍師であるスケにとっては「軍略通りの展開」であった模様。あっという間に戦場の変化を自軍への追い風に変えてみせる。

 すると歴戦の強者揃いの3名隊は目に輝きを取り戻し、謎という名の敵軍をバッタバッタとなぎ払っていく。結果的には、全ポイント1位通過でのだっしゅほーい。まあ、蝋燭は燃え尽きる前が一番明るいともいいますが・・・。帰りの電車の中は、爆睡しまくりました。

 

 

公 演 名:追跡者Xからの脱出

場   所:アジトオブスクラップ 浅草

謎のタイプ:最大6名のルーム型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:48分14秒

 

脱出率(挑戦後):13/74(17.6%)

 公演が始まってからあまり月日が経過していないため、謎解きの猛者達が沢山挑戦している状態。

 

個人的な体感度(10段階評価)

・カオス度:10(楽しいけれど混乱必至) 

・協 力 度:9(チームプレーが勝利の鍵) 

・運 動 量:8(ルーム型と侮るなかれ)

・ターミネーター度:?(怖くはない)

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ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

激しい鼓動、止まらぬ汗。
コツコツ...と迫る足音。
あなたはいま、死の危機にさらされている。

追跡者X−−−−

あなたが持つ機密情報を狙う
暗殺マシンが迫っているのだ!

武器もなく、ただ部屋に隠れ怯えるあなた。
ふと周りを見渡すとロープ、網、オイルと罠に使えそうな物が転がっている。
生き残るには罠を仕掛けて戦うしかない!

何を仕掛けるか。
どこに仕掛けるか。
その全てに命がかかっている。

さあ、あなたは追跡者を倒す罠を仕掛けられるだろうか?

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 リアル脱出ゲームもとい、リアルトラップアクションゲーム。

 武器は持っていないけれど、アイテムを駆使し罠を仕掛けて追跡者と戦う、今までのルーム型とはかなり毛色の違った公演。リアル脱出ゲームとは、一味違った頭の回転が求められるが、罠を仕掛けて敵と戦う過程はかなり面白い。

 罠を仕掛けるだけでなく、チーム内で「こうすれば、罠に填ってくれるんじゃない?」「いやいやこちらの方が良いでしょう。」と言った具合に、打ち合わせする過程も楽しめる。

 また、チーム全員が活躍しやすい公演となっており、個人的にはそちら点も評価が高かった。

 あまり経験したことがないという意味も含めて、難易度は高目。

 

 この日、3公演チャレンジした謎解きの2本目。時間が無いため東新宿から浅草へ急いで移動。

 今回追跡者と戦かったのは、スケ・カク・コウモン様の男性3名、今年だけで謎解き経験20回以上、成功率も8割を越えるという女性3人組の混成チーム。この日チームを組んだ方は、いずれも謎解きの猛者ばかり。

 

 挨拶をすませたら、ゲームスタート。最初はいつものルールとの違いから、全員がやや戸惑い気味であったものの、一度コツを掴むと生き生きとして罠を仕掛けだす。

 しかしながら、ワイン片手に謀略を持って敵を倒すと言った具合には行かず、優雅やエレガントとは程遠いカオスな光景が繰り広げられる。後半戦に突入し、制限時間が迫ってくるとカオスの度合いはますます増していく。脱出に成功した際の素直な感想は「よっしゃ!何とかなった」であったため、係の方から「最速タイム更新です」と言われた時は、内心ビックリした。

  

※だっしゅほーいへの道

 

 今までのリアル脱出ゲーム以上に、時間との戦いがシビアな印象。

 チームワークと思いっきりの良さが、脱出成功の鍵の1つ。

 

 

 演 名:2099年からの脱出

場   所:アジトオブスクラップ東新宿Gukan

謎のタイプ:最大10名のルーム型

結   果:だっしゅほーい(脱出成功) 

脱出タイム:33分30秒

挑戦後の脱出率:118/295(40%)

 公演が始まってからあまり月日が経っていないため、謎解きの猛者達が沢山挑戦している状態。

 

個人的な体感度(10段階評価)

・楽しさ:10(この公演の一番の売り) 

・謎の量: 8(大皿山盛りいっぱい) 

・難解度: 7 (体力担当からは難しいとの声が)

・探索力: 8(ルーム型にはこれが必要

・タイムマシーン度:∞(目指せドラえもん)

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ストーリー(SCRAP様のホームページより引用)

 

あなたが迷い込んでしまったのは時空研究所という怪しげな施設。

そこに足を踏み入れるやいなやバタンと大きな音を立てて、入り口のドアは閉ざされてしまった。
そして無機質な声が部屋に響き渡る。

「タイムマシーンが起動します。2099年へ移動します」

目の前が真っ白になったかと思うと、 一瞬のうちにさっきまではいなかったはずの謎の人物と
見たこともない不思議なアイテムの数々が現れていた。

もしかして、ここは本当に未来の世界なのだろうか......。

あなたは博士の発明品を駆使して、未来の謎を解き明かし2099年から現代へと戻ることができるだろうか。

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 これぞルーム型の醍醐味と言った、部屋中を「ワチャワチャ」と探索して、次々と発生するハプニングを楽しむ公演。

 タイムマシーン他、次々と登場する不思議なアイテムの数々は、綺麗に謎と融合している。

 ストーリーは明るいノリで進んでいくが、謎のボリューム量自体は結構多い。

 時空研究所シリーズの第2段だが、前作を未体験でも謎を解く上では全く問題なし。但し、前作を体験しているほうが、「ウンウン」と頷ける小ネタあり。

 

 この日、3公演チャレンジした謎解きの1本目。

 今回2099年に飛ばされてしまったのは、DSチームがスケ・カク・コウモン様の男性3名、謎解き猛者男性6名組の混成9名チーム。

 係の方から、「リアル脱出ゲームへの参加回数は?」と尋ねられると、猛者組は「数えきれません」、D・Sチームも「数えきれません」との返答。

「では、一番少ない方は何回位ですか?」との質問にもやっぱり「数えきれません 軽く30回は越えているかと・・・」との返答が。「マックスとミニマムが同じってどんなチームなんですか!」との突っ込みを頂く。偉く頼もしいメンバー構成である。

 

 ルーム型お決まりの小さな部屋に閉じ込められてゲームスタート。すぐ様、誰かが「分かった!これだ!」と声を上げて謎を解く。すると、打ち合わせもしていないのに台本があるかのごとく、全員がもう次のステップに取りかかっている。それでいて、ハプニングを楽しむのも忘れていない。笑い声が響いているのに、大皿山盛りいっぱいの謎達が、ペロリと平らげられていく印象。係の方からも「偉く、スムーズですね。」とビックリされる。第一段階、10分掛からずクリア。

 その後もドンドンと進んでいき、特に詰まる所もなく、気づけば最速タイムを5分近く更新してのだっしゅほーい(脱出成功)。流石にこのメンバーは凄まじかった。

 

※だっしゅほーいへの道

 

 謎も笑いも盛り沢山の楽しい公演。

 楽しすぎて「今、何をするんだっけ?」と言った展開になりがち。

 チームに1人進行役を置いたほうが良いかも。