多発子宮筋腫だった私。


その症状は、驚くほど少なかった。



子宮筋腫の症状としてよく知られる、月経量が多いとか、貧血などの症状はありませんでした。

(病院での血液検査でも異常なし)




月経痛に関しては、全くどうもないわけではなかった。ただ、ズーントくることはあったけれど痛み止めを飲まなきゃとか、横にならなきゃ、みたいな辛さは無い。



頻尿や便秘もない。






私が感じていた症状は、屈んだ姿勢での息苦しさと、特に膨満感でした。



屈んだ状態で作業が苦しくて、連続ではできなかった。(草むしりとかは無理だし、靴を履くのも一瞬息が止まる)



膨満感は特に食後酷く、胃薬を飲むことが多かった。

けど、マシにはなっても膨満感が残る事もよくあった。

時に、膨満感で座っても立っても寝ても苦しいことがあった。







あと今思えば、きっとこれも関係あったな〜と感じるのは、ゲップとおならです。




ゲップは、出したいのに中々出なくて、そのうち胃が痛みだす事が多かった。

そしておならはゲップが出ないからなのか、日に何度も出ていた。

 






これらは、てっきり胃腸が弱っているとばかり思っていた。

胃薬が効かないわけである。









子宮筋腫の症状は、できる場所にもよって変わるというから、そう思うと納得できる。




私の場合、巨大な漿膜下子宮筋腫が胃腸を圧迫していたのだろうと思う。






現に、治療を終えた今では、膨満感も息苦しさも、ゲップが出にくいことも、過剰におならが出ることもない。






私の場合、より強く感じたのは見た目の変化による恥ずかしさや、やるせなさだった。




妊婦でもないのにそれと見間違うような大きいお腹は、息を吸ってもあまりヘコまないし、鏡で自分の姿を見るとウンザリしていたし、気分も落ち込んだ。



服だって選ぶのも着るのも楽しくなくなってくるし、お腹の目立たないオーバーサイズを着ることがどんどん増えた。




そして、病院で診断を受けてハッキリと“筋腫である”と分かってからも、時折落ち込んだ。




不妊治療はしてもなかなか子供はできなかったのに、筋腫はアッサリできてしかもスクスク育った。


何だか勝手に皮肉に感じてしまって、私ってなんでこうなんだろうな、と自分がバカみたいに下らなく思えた。





考えてもしょうがない事。

それこそ馬鹿らしい。



そう思い直して振り払うけど、どうしても時々、情けなくて憂鬱にはなった。