マルチタスクをやめれば仕事はうまくいく
では、本当の「効率化」とは、どんなことなんだろう?
じつは本場、アメリカのビジネス本には、近年1つのトレンドがある。
それは「メールやSNSばかりやってないで、もっと目の前の仕事に集中しようよ」という本だ。一通りスマホが普及した後、急にこの手のメッセージが増えてきたのだ。
一方、日本ではこういう論は少ない。いわゆる「ノマド」なんか、典型的なマルチタスク主義だ。なぜか。一度、ビジネス本の編集者に聞いたことがあるが「『○○はダメ』というネガティブメッセージの本はなかなかウケない」とのことだった。
ネットは時間の浪費につながる。気晴らしのネットは時間を決め、別の端末でやるなど、だらだらやらないようにすべきだ、と。
ネットサーフィンをすることでリラックスできるというなら、目的のある休憩だからいいだろう。ただそれも、適当な時間と場所で行い、勤務中に仕事の邪魔にならないよう注意しなくてはならない。また、インターネットはその他の道具と同じように扱うこと。つまり、必要なときにだけ使い、使い終わったら片づけるのだ。
とにかく、仕事するときは仕事する、遊ぶときは遊ぶという「けじめ」をつけなければ生産性は上がらない、と。
集中=それしかできない状況をつくる
自分の仕事のために無視していると同僚に思われたら? それがどうしたというのだろう!
考えてみれば、酪農家は時間がきたからといって途中で切り上げたりはしない。
帰宅するのは牛の乳しぼりを終えたときだ。
どんな職業のどんな地位であっても同様のことが言える。
最も生産的な人は「一つのこと」を仕上げるまでは終わりにしないのだ。
目先の「効率のよさそうな雰囲気」ではなく、長い目で見た人生や社会への効用を見なければならない。