右にいくと彼はいった
左にいくと彼女はいった

僕は真ん中の道をいった

きっと彼と彼女は
あの林の先で出会っただろう

この林の中でひとり
永遠に彷徨って
誰とも出会えないことを
心の奥深くで願ってるんだ

右手で書いたあの手紙
左手で描いたあの絵画
どちらも大切なものだったけれど
もう必要ないから捨ててしまおう

捨てて そして
誰かが拾うときに
そこから君の物語は始まる

同時に僕の物語が終わるだろう

さようなら
いとおしいひと






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両利きになりたい