前回、イメージは、それ自体が真実であるかどうかとは無関係であり、ただイメージしている人にとっては、真実味を帯びていると述べました。
しかし、私達はその事実・真実と無関係なイメージから様々な事を感じたり、いろいろと物事を判断したりしながら、また、自分の個性を創り上げていきます。
例えば、恋愛では、セルフイメージが重要なんだなと感じる事が、ままあります。
好きな人が出来た時は、相手の良いところだけでなく、何から何まで良く見えてしまいます。まあ、冷静に分析なんか出来ないですよね。だって好きなんですから!ここで、セルフイメージがあまり高くないと、自分は釣り合わないなと勝手に思いこんで、自分の気持ちを相手に伝えることなく、相手との距離を置いて、自分の気持ちに終止符を打つ。好きな人が自分をどう見ているか、どう感じているかを知らないままに…。
そして、その後、何かの折に、実は好きな人が自分に好意を寄せていたことを知り、もしあの時、ひと言話す勇気があればと後悔するが、それも後の祭りに。
これも、自分の中のイメージは、真実とはかけ離れていて、その間違ったイメージをもとに判断、行動した結果です。
実は目に見えず形の無いイメージが、本当はかなりのリアリティを持って、現実世界を創り上げているという事を、なんとなく感じられたしょうか。