サイパン島の理髪店にて。草加少佐と始終マスクをしている理髪師(ジパング・24巻)
ジパング24巻、航跡246「歴史に触れる瞬間(とき)」は、サイパン島で草加少佐が理髪店に入り、頭を刈って顔を剃って、理髪店主と会話をして話は終了と言う変わった章です。
その店の理髪師は南の暑い島にいるのになぜかマスクをしています。
花粉症や風邪予防、乾燥防止などで普段からマスクをする習慣は日本独特のもので、海外ですると奇異の目で見られるでしょう。
そのイメージは伝染病患者か、深刻な病気を持つ人、或いは危険地域で作業をする人といった印象で、人ごみの中で一人マスクをしていると避けられるかもしれません。
日本人は戦前からマスクをしていたのかと調べてみたら、ありました。最初はなんと黒いマスクが販売されていました。それにマスクは日本人が発明したらしいです。
資生堂は戦前からあったのですか。値段は30銭。
大正7年の広告。
「恐るべし『ハヤリカゼ』の『バイキン』!」
「マスクをかけぬ命知らず!」と書かれています。
マスクが黒だと何だか不気味です・・・
『ジパング』の理髪店主のような戦前の白いマスクは見つかりませんでしたが、かわぐち先生が描いていますから戦時中は白いマスクに変わっていたのでしょう。
マスクをすること自体は感染防止にもなるし、くしゃみの飛沫も飛ばず、良い習慣だと思います。