長らくご無沙汰致しておりました。ようこそのお運び、有難う存じます。

今回もグルメ枠より。
原作蝉川夏哉さん、漫画ヴァージニア二等兵さん、キャラクター原案転さんによる、漫画版『異世界居酒屋のぶ』でございます。

グルメ漫画を探し求めていた私が、書店で求めて、初めてネットで読める小説にたどり着いた記念すべき第一作でもあります。
ガラケーなのに頑張った、私。

それにしても、ネットの海にはこんなにも漫画や小説が溢れていたのかと、ポケットWi-Fiとタブレットに相も変わらず弄ばれながらも毎日驚いております。

それでも書店で本を買ってしまうこの不思議。
なぜだ。
書き下ろしと表装と紙の魔力なのか。恐ろしい。


さて。

グルメ漫画で何より大切なのは、「食べ物がおいしそうに描かれている事」という個人的な拘りがございます。

居酒屋のぶの世界は中世ヨーロッパ風。
その石造りの世界から突如現れるおでんの威力。

いや、おでんて!

こじゃれてもおらず、個人的には好きランクも決して高くないメニュー、それがおでん。

食べれば美味しいんですが、トキメキ度はイマイチというか。

なのに!

ちょっとコンビニ行ってくる!と言いそうになる、のぶのおでんの破壊力ですよ。
ちなみに玉子と大根は外せない!

更に、トリアエズナマの語感や枝豆を食べた時のキャラクターの感想のユニークさが大好きです。
よくぞトリアエズナマを全カタカナ表記にしたものだと!

あれ、でもそれって日本人客のいる居酒屋に紛れ込んでこそ発生する誤解な気もします…か?

日本人「とりあえず生!」
日本人「じゃあ、俺もとりあえず生で!」
店主「お客さんは何にしますか?」
異世界人「え、え、じゃあ…俺もトリアエズナマを…」

みたいな流れではないのかしら?

大将かしのぶちゃんが「とりあえず生でいいですか?」って尋ねたのかしら。

しかし言葉は通じるんだから「とりあえず」が品名でないことはわかるのでは…?

もしくは熊本名物「いきなり団子」の要領で「トリアエズナマ」なのか…???


…………。


まぁ、細けぇこたぁいいんですよ!!!

とりあえず生よりはトリアエズナマの方が異世界に馴染む!
そして旨そう!

おでんの他にも、揚げ物、刺身、湯豆腐、サンドイッチやパスタまで!
もれなく美味しそうな『異世界居酒屋のぶ』を是非ともご賞味下さいませ!