僕は学校に着いた。
何となく寄り道をしていたせいかいつもよりもだいぶ遅い時間に。
湿った空気に鐘の音が響く。
「遅刻を知らせるチャイムだ!」と僕は慌てて校舎に入る。
僕は驚いた。
下駄箱には生徒の靴が入っている。
教室に皆がいるんだ。
僕は嬉しくなって足早に階段を上っていく。
階を1つずつ上るにつれて僕の興奮は冷めていった。
人がいる気配が微塵も無い。
それもそのはず他の階の他学年の教室には誰もいない。
不吉な予感通り、僕のクラスにも人はいなかった。
たしかに靴は下駄箱にしまってあったのに、だ。
下駄箱では喜び興奮した。
階段を上っていくにつれて冷めていった。
そして教室についた僕はついに、消沈した。
何でいないんだ。
どうして。
理由がわからない。
ここで何をしようか。
することもない。
帰ろう。
家に帰ったら母さんがいるかもしれない。
自分を必死に元気付けた。
家に帰るともちろん誰もいなかった。
僕は考えた。
まだ考える余裕があった。
「何で、誰もいないのか。」
