よくやった…君は本当によくやった。
「…慰めならいらないわ。私の父と母はうかばれない…。裁判の結果が全てではないと承知している…しかし…私の戦いが終わったわけじゃない…」
御両親の墓前に行くべきだ。それが最もたる行動であって──復讐に及ぶべきではない…。
「こんな結末は臨んでいない!私も!父も、母も!!」
「………私がすべき事をするまで。あの男は私が殺さなければ……もう迷わないから…私は──」
───君の望む結果は──君にとっては良き結果になる。……その先は──
「ありがとう…。……もう行かなくちゃ……」
二年後
──────雨か。…彼女は復讐を遂げて……思うべく結果を残せただろうか────
「………………父さん、母さん。………あの男は死んだわ………これで私達家族は────報われたのよ…………………そう────報われ──……………」
デパートで買い物中の客を狙った無差別殺人──────彼女はその被害者の娘さんか……
ああ。
逃亡先で加害者が遺体となって発見されているが────これは彼女が────
その先は言うな。彼女が果たした復讐を─……その重さを───私達が理解できる筈がない
ならば彼女の死は……彼女のとった行動が間違いであれ!誰が彼女を救うんだ!!───でなければ彼女の想いは─────
─────私が御両親の墓へ行く。───厳密に言えば──それしか方法が浮かばない。─────私に出来る最善は────彼女が成した事を伝えることのみだ─…
───お前は彼女の信念を守った。………それは──お前にしか成しえなかった事で───お前が悔やむべき事ではない…
………「私は父と母のようないい夫婦を目指してるの!」
……………「いずれは二人を旅行に連れて行って、夫婦水いらずで楽しんでほしいなって!」
ガチャ
────私も行くぞ。
──…………ああ。
───彼女が泣いているとしか思えない──どしゃ降りの雨だな………
…───この雨を忘れない事が―――彼女と御両親を忘れない供養になる……。私はそう思うよ。
――――――許される殺人はこの世に存在しない。─────彼女のとろうとした行動は間違いだったと…諭せなかった私の責任だ───
願わくば―――――御両親と彼女が幸せに────────