渡辺「ボルボ…」

渡辺「お前が天に召されてから…20年だ…」

渡辺「オレ出世したぜ…

渡辺「…しかし寒いな」

ザッ

渡辺「…誰だ?

謎の男「私か?私は見てのとおり…謎の男だ」

渡辺「まさか…あんた

謎の男「ボルボ13の息子。名前をジェームズボンド~だ」


渡辺「やめろ!本物が来る!!親子で死ぬ事になるぞ!!」

ボンド~「安心したまえ。私は父のようにヘマは

――――パァン!


ボンド~「がっ…!」


渡辺「ボンド~おおお!!!」

ボンド~「父と同じ道を辿るとは…これは…


パン!パン!パン!パン!

ボンド~「がはっ!!!

渡辺「もういい!これ以上しゃべるな!!」

ボンド~「ミスター渡辺…………うぐっ…!」

渡辺「どうした!!?」

ボンド~「親父と俺は…………馬鹿な男だったと……娘に…娘に伝え…………………………」


渡辺「ボンド~おおお!!!!」



     完
渡辺「寒いな…」

謎の男「まったくだ…」

渡辺「誰だあんた」

謎の男「フッ………見てのとおり…謎の男さ」

渡辺「そうか」

謎の男「こんな寒い日にはホットレモンが1番だ。受け取れ」

渡辺「サンキュー」

謎の男「この会社に勤めて長いのかい?」

渡辺「5年になるな」

謎の男「そうか」

謎の男「転職を考えていたのかい?」

渡辺「なんでわかった?

謎の男「気まぐれ…さ」
渡辺「なるほど」

謎の男「お前さんのハートはまだ冷めていないぜ。ホットレモンで回復したはずだ」

渡辺「確かに」

渡辺「また頑張ってみるか。そろそろ会社に戻るわ


謎の男「さらばだ」

渡辺「待ちやがれ」

謎の男「どうした」

渡辺「オレは渡辺だ。……あんたの名前は?」

謎の男「フッ…私は…」

謎の男「ボルボ13だ」

渡辺「紛らわしい名前だ

ボルボ「自負してるよ」

渡辺「なるほど」

渡辺「んじゃ行くわ。さいならボルボ13。略してボル3」

ボルボ「フッ…悪くないネーミングだ」

渡辺「否定しないのか?

ボルボ「あっちはゴル3。俺はボル3。万事ぬかりはないぜ」

渡辺「そうだな」


渡辺「著作権に気をつけろよ。またな」

ボルボ「ぬかりない」


ボルボ「それではまた会おう」


―――バァン!


ボルボ「ぬぐっ…!」

渡辺「ボルボおおお!!!大丈夫かぁあ!」

バン!バン!バン!

ボルボ「ぬあっ…!」

ボルボ「どうやら…本物が来たようだ…がっ!

渡辺「もう言い!しゃべるなボルボ!」

ボルボ「息子に伝えてくれ…お父さんは…アホだったと………………」

渡辺「ボルボぉおお!」

渡辺「伝えておくぜ………お前は最高にアホな親父だったってな…」


     完
カランコロン


マスター「アミーゴ」


青年「エスプレッソを」

マスター「かしこまり」

青年「ふう…」


マスター「どうぞ」


スッ


青年「はあ…」


マスター「どした青年」

青年「フラれたのさ」


マスター「…そうか」


青年「恋愛は難しいぜ」

スッ


青年「マスター?」


青年「このワインは?」

マスター「まあ飲みな」

青年「しかし金が…」


マスター「かまわんよ」

青年「すまない…」


マスター「泣くな青年」

青年「弱い男なのさ…」

マスター「強くなれ」


マスター「強くなって」

マスター「男を磨け」


青年「………ああ。」


ガタッ


青年「また来るよ」


マスター「ああ」


マスター「あばよ」







10年後


カランコロン


マスター「…青年?」


マスター「それは…?」

青年「いつかのお礼さ」

マスター「しかし…」


青年「…あんたに 」


青年「救われたんだ」


スッ


青年「受けとってくれ」

マスター「…フッ」


マスター「男に」


マスター「なったな」


青年「ああ」


青年「もう行くよ」


ガタッ


青年「……マスター」


マスター「?」


青年「あばよ」


カランコロン


マスター「フッ…」


マスター「あばよ」


マスター「達者でな」