有期雇用の派遣社員の方々が知っておくべき知識、無期転換についての解説です。 

 

皆さんはどのようなプロセスで無期派遣に転換できるのか、ご存じでしょうか。 

そもそも有期派遣の方が無期派遣になるには二つのルートがあります。

 

①3年満了を前に、派遣先からの依頼によって、派遣元が雇用契約を有期から無期に変更した場合

②同一派遣元で、5年を超えて勤務した有期契約労働者が無期転換を申し出た場合 

 

①の場合、まずは派遣先から3年満了の半年~3か月前に派遣元に対して無期派遣転換の打診があります。 

その後、派遣元から派遣先へ無期転換に伴う単価アップの見積もりが提出され、最終判断が下されます。 

ここでポイントなのは派遣先への単価アップ請求の利率で、凡そ20~30%前後の依頼となります。

これは派遣元がスタッフの雇用リスクを負うためのヘッジとして必要な経費ですが、

派遣先としては大幅な単価 アップに対して社内承認が降りず、3年満了で終了というケースが多いです。 

(詳しくは別発信で解説します) 

②の場合、派遣会社A社での通算派遣年数が5年を超えたた段階で無期派遣に自動で転換できます。 

つまり、派遣先の意向関係なく無期転換できるのです。

一方、ここで注意しておきたい点が 就業先の配置権が派遣元になることです。 

これは、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。 次回はこの点について解説していきます。