働きたくない人が増え続ける日本 | 視覚障害投資家のHappy Days

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お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

外国人労働者の受け入れ拡大が現実味を帯びてきました。反対が強くても押し通したいほど、人手不足が深刻だということかもしれません。
一方で、アーリーリタイアを目指す人や、ニートと呼ばれる人達は増えているように感じます。また、「生活のために仕方なく働く」という人も多いのではないでしょうか。

労働力には余裕があるのに、人手不足と言われる。
これは、労働者を大切にしてこなかったツケだと僕は考えます。


パワハラに関する報道が絶えません。電通の事件は衝撃的でしたが、最近も東京ディズニーランドでのパワハラが話題になっています。
働く人のうち、4割近くが非正規社員となっています。総務省の調査によると、非正規社員の割合は、平成6年は20.3%だったのが、平成20年は34.1%、昨年は37.3%となっています。
もちろん、みずから望んで非正規社員になった人も多くいます。しかし、「本当は正社員で働きたいけど、仕方なく非正規社員として働いている」という人の割合は、25~34歳で22.4%、35~44歳で14.5%にもなっているのです。


また、社員を大事にしない会社が増えているように感じます。これだけコンプライアンスだ、働き方改革だと言われる中で、なぜパワハラはなくならないのでしょうか。そもそも、社員を追い込んでいい業績が出せるはずがありません。きちんと教育し、育て、対話する中でそれぞれの力が引き出され、業績向上につながるのではないでしょうか。
非正規社員の扱いについても然り。労働者を1人の人間ではなく、使い捨て可能な単なる部品としか思っていない企業が多すぎます。


僕の働いている会社も、残念ながら社員を大事にしていません。
表面上は「すべての社員を大事にしています」と言っていますが、一部の非正規社員は差別され、社内制度上はすべての非正規社員が対象であるはずの正社員登用制度からも排除され、業績は評価されず最低賃金ギリギリで雇用されています。
僕は契約社員として働いていますが、労働契約法のおかげで無期転換ルールは適用されたものの、それ以外は何も変わりません。
「時間をお金に変える作業」に毎日従事している感じで、成長を実感することもやりがいも何もありません。


だから、会社を辞めたい、そもそも仕事をしたくないという人が大勢いるのだと思います。僕もそのうちの1人です。
僕の場合は、障害基礎年金をもらっているので、ある程度の貯蓄があればアーリーリタイアも夢ではありません。
また、仕事に疲弊しきってうつ病になり、生活保護で生活しているという人も多いでしょう。
あるいは、極限まで生活を切りつめ、貯蓄で乗り切るという人もいるようです。



働けるけど、働きたくないから仕事をしない。
人手不足になるのも当然です。
だから外国人労働者を受け入れるのでしょうが、彼らも使い捨てにされることは目に見えています。
いったい日本はどうなるのでしょうか。