契約社員の悲哀と希望 | 視覚障害投資家のHappy Days

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すべてではありませんが、ある程度の問題はお金で解決できます。
お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

僕は契約社員として働いています。
1年ごとの契約で、年度ごとに更新していきます。
なので、この時期は不安と焦りでいろいろ考えてしまいます。
「今回も更新してもらえるかな」と。

担う責任の重さによって待遇が違うのは当然です。だから、給与が多い人もいれば少ない人もいる。
それは当然だけれど、契約社員とか派遣社員とか、本当に非人道的な制度を考えだしたものだと僕は思います。
もちろん、特殊な業務で機関の定めを必要とする雇用形態もあるでしょう。もともと派遣社員の制度もそういった趣旨でつくられました。
ところが実態は、社員を使い捨てにする制度となっています。必要なときに雇い、不要になればポイッと捨てる。それが現状です。本当に悲しいですね。

今、人手不足だと言われています。
「社員が足りない、募集をかけても集まらない」とあちこちで言われています。
当然ですね。
契約社員・派遣社員などという非人道的な制度に頼らず、社員を大事に考える一部のいい会社は、人手不足とは無縁です。
逆に、社員をぞんざいに扱う会社にはよい人材が集まらず、現在人手不足となっているのです。まさに因果応報。
これを契機に、社員を大事にすることの価値を多くの会社が認識するとよいですね。


具体的な制度として希望も出てきました。
いわゆる「無期転換ルール」です。
労働契約法が改正されたことにより、2013年4月以降で、有期雇用契約を繰り返し更新し5年以上勤めている契約社員などは、無期雇用への転換を希望できるようになりました。企業は、希望があった場合従う義務があります。
一部ではこの「無期転換ルール」逃れに奔走する卑屈な会社もあるようですが、この制度は社会を大きく変えるでしょう。

無期雇用として働くことで生産性も上がりますし、長期の人生設計を描きやすくなるので結婚や出産へのハードルが下がり、少子化対策にもなるでしょう。「来年もこの会社で働けるんだ」と思えれば、ローンを組んで家を買ったり車を買ったりもしやすくなりますから、景気もよくなりますね。
皆が幸せになれると思うと、とてもわくわくしませんか。

「無期転換ルール」、ぜひ使いましょう!