埼玉で青春の続きでございます。少しづつ小出しに書いていて、何が何だか記憶も怪しくなってまいりました。

 

 ももクロの魅力にバラードを聴かせる力というのがあります。以前は有安さんの歌唱力に頼る部分が大きかったと思うのですが、四人になったももクロにとって心配であった部分のひとつでした。しかし、結果としては杞憂に終わったと言いたいです。ここでも、れにちゃんの歌唱の成長が有安さんの穴を大きく埋めていたと感じました。「月と銀紙飛行船」ではバックのマッピングの画像の美しさと相まって美しい世界観を表現出来ていたと思います。そして「灰とダイヤモンド」ではあーりんが頑張って「砂にまかれてーもー」を。ここは、正直有安さんの域まではまだまだだったのですが、ひとまずホットできた出来だったと思います。このあたりのことは今月のAEインタビューで、あーりんが語ってくれていますね。ご覧になられる方はぜひご一読ください。

 

 バラードブロックの後にメンバーは引っ込み、お着替えタイムにれにちゃんの埼玉探訪VTRが流れました。まず最初に訪れたのは川越。以前にChanでさつまいもを満喫した旅再びといいった感でした。さつまいものお菓子を色々試食したれにちゃんは次々とレポをこなそうとするのですが「買わなくていいんですか?」のスタッフの問いに「買います買います!」と駆けもどり、慌ててさつまいものお菓子を買っていました。その時の嬉しそうな顔といったら!

 そして次に訪れたのは埼玉スタジアム2002。ここはサッカー以外の使用をした事が無いそうで、れにちゃんが「ここでコンサートはできますか?」と尋ねても芳しい答えは返ってきませんでした。しかし日産スタジアム、味の素スタジアムと天然芝のサッカー場でのライブの実績を積み重ねてきたももクロですから、いつの日か埼玉スタジアムでの初めてのライブをももクロが開催する事もあるのではないかと夢が広がりました。芳しい答えは返ってきませんでしたが、職員の方はちょと考え込んでいましたから。

 最後に訪れたのは、やはりあの山田うどんでした。一年半に渡りラジオ「高城れにのももクロパンチ」のスポンサーをしていただいた山田うどん、私も長年埼玉に住む身として若い頃からお世話になってきました。「うどんのコシ?それは四国の人に求めてください」といった感じの山田うどんは元々、地元の小学校にソフト麺を提供してきた会社です。地元と供に着実に成長し、身の丈に合った立地に出店し続け「山田うどんは裏街道ばかりにあって見つけにくいけど、回るかかしの看板を見つけると嬉しくなる」というのが埼玉県人です。山田うどんがももクロと親密に付き合ってくれた事がどれだけ埼玉県人にとって誇りであったか・・・それはちょっと言い過ぎました(笑)でも、またスポンサーとして戻って来てくれる日を待ち望んでいますよ。

 

 そして、お馴染のオーバーチュアーと供に後半戦が始まりました。「サラバ、愛しき悲しみ達よ」「ザ・ゴールデン・ヒストリー」と盛り上がる二連発でした。ゴルヒスは本当にダンスが一新した感がありました。有安さんのウェーブダンスにれにちゃんが「おやめください代官様!あーれーー」とばかりにクルクル回る部分が無くなってしまったのは寂しかったですが「ずっと終わらなーーーーーーい」の部分は勿論私も息を止め拳を掲げつづけました。そしてここで三度目の涙が。そう、ももクロはまだまだ終わらない、れにちゃんが終わらないと歌うかぎり終わらないのだ。コンテンツとして消費されるアイドルではなく、ファンと供に歩き続ける存在だから愛し続けていける。 

 

 「桃色空」はありたまい曲からももたまい曲に変わっていました。最初の夏菜子ちゃんが歌っている間、他の三人は後ろの階段に腰掛けて大人しく聴いていたのですが、れにちゃんは出番がかなり後の方なので、そろそろ出番を迎える人をいちゃいちゃしてもてなすという重要な役割を担っていました(笑) 勿論、わたしはれにちゃんの専門家として歌っている人よりも、れにちゃんのおもてなしワークに注目せざるを得ませんでした。良い仕事していたと思いますよ。温かい歌がより温かい歌に昇華していった裏にれにちゃんのベンチワークが大きかったのだと全紫推しに報告させて頂きましょう。

 

 そして「白金の夜明け」は圧巻でした。今ももクロを知らない人に、ももクロの魅力を最も伝える力が強いのはこの曲なのではと感じました。ももクロの今の力は若い頃といくらか変ってきたと、それは人に寄り添う力で、そのなんて強い事。「ももクロは圧倒的に優しいから好きなんだ」と人に陳腐と思われようとも胸を張って言える、そう感じさせて戴きました。私のような良い歳した大人であっても、ももクロとは正面から正座して向き合いたい。素晴らしい四人の歌とパフォーマンスでした。 

 

 この辺で息切れしてきました。青春レポどうやら、あと一回かかりますね。

 お読みいただきありがとうございました。