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古稀を過ぎたトリトンのブログ

団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 

 私の愛しい iMac が、一応治つて戻つて参りました。使用6年が過ぎ、そろそろ寿命なのださうです。皆様にご心配頂き、かたぢけない思ひで一杯です。

 さて、今朝の新聞で他人事とは思へない事件を知りましたので、トリトン個人の意見を述べさせて頂きます。

 

 

 これ、豊田真由子さん、自分が東大を出てゐるから、国会議員だからと言つて、秘書に向かつて「この、ハゲーっ!」はないでせう。彼も、別に好きで禿げてゐるわけではないと思ひますし、禿げてゐても人権はあるのです。

 

 体の不自由な人や、難病の人々に向かつては「言ひ換へ」「PC(政治的選択)」の言葉を使用して極度に神経を遣ふくせに、なぜ肉体的欠損である「ハゲ」には言ひ換へをしてくれないのでせう。いまや「座頭市」といふ映画でさへ「いち」に題名を替へられてしまふ時代なのにです。このあいだケーブルTVを観てをりましたら、時代劇の名作「○○侍・鬼一法眼」も「鬼一法眼」だけになつてをりましたが。…をつと脱線致しました。

 

 私の父は若い頃から禿げてをり、私の幼い時分から父の髪は後頭部と側頭部にしかありませんでした。小学校時代、父親参観日に父が来ますと、後日、級友どもが私に向かつて父の頭のことで冷やかしてくるので、大変閉口致しましたが、涙で我慢してをりました。それでも決して父に「次回は帽子を被つて来てくれ」なんて言はなかつたです。父が傷つくのが判つてをりましたから。

 

 遺伝といふものは残酷なもので、それがしも元々額は広い方だつたのですが、40代半ば頃から頭頂部が薄くなり始めました。息子は私が40歳の時に産まれましたので、先述の私の幼時体験から、息子が小学校で冷やかされはしまいかと危惧致しをりました。

 果たせるかな、或る日、息子の友達が、私のバンダナを奪ふといふ暴挙とも言ふべき悪戯を仕掛けて参りました。私は平然を装つてをりましたが、息子の気持ち考へると「何とかせねば」と思ひました。

 

 禿を隠すには二つしか方法がありません。「嘘の髪を乗せる」或は「残りの髪を無きものにする」ことです。私は嘘をつくのが嫌ひですので鬘(かつら)は真っ平ですし、第一高額で手が出ません。といふ訳で、息子が小学高学年になつた或る朝に丁字剃刀でスキンヘッドに致しました。

 妻に黙つて強行しましたが、肝心の妻は暫く気付いてくれませんでした。両親に至つては「前からそんな頭やなかつた?」…… さうです、だいたいおっさんの頭髪なんて誰も興味ないことに、今更ながら気付きました。

 

 外国人俳優にもハゲてゐる人は多いですね。ジェイソン・ステイサム、ブルース・ウィリス、ショーン・コネリー然りです。でもそれなりに皆恰好いいです。

 思ひますに、彼らは毛髪の色と肌の色が近いのではないでせうか。左様、日本人は黄色い肌に黒い髪、色合ひとしてその差が目立つのですね。そこにハゲを厭う原因があるのだと愚考します。この運命は受け容れる必要がございます。

 若くして薄毛の方が悩むお気持ちは解ります。でも、頭髪の有るや無きやに神経質になるのは、私は無駄なことだと思ひました。

 

 不思議なもので、かうして完全に毛髪を取り去りますと、誰一人「ハゲ」とは呼ばなくなるのです。左様、男たるものいざといふ際には迷はず「堂々たる禿」を選択すべきなのです。くよくよするのは今日限りにしませう。