男性下着トランクスの進化は、日本の発展を阻害するか? | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 

 先月、知人女性からバレンタインのプレゼントを頂きました。

 元々物欲に無頓着なそれがしのこと、「何が欲しいか?」と尋ねられても特に思ひつかず答へられないでゐると、考へあぐねたその女性は、誰にでも必要な靴下とパンツを下されたと思つて下さい。

 貧乏性の私は、新しい服装(上着、下着、靴)を頂いても直ぐに使用することがなく、大事に取つてをいて何かの節目(例へば、冠婚葬祭や仕事上の初取引き)の朝に「心機一転」を期して新品をおろすといふ、なんとも小市民的なけじめを励行いたす性格でございます。

 

 といふ訳で先週19日(木)朝は、大事なお客様にお会ひすることもあり、新品の下着(男性用トランクス)をおろしたのでございます。

 念のためにご説明しますと、男物の下着に大きく分けて三つに分類できます。①ブリーフ、②ボクサーパンツ、③トランクス、がそれです。

 ①ブリーフは説明不要でせう。もつこり致します。②ボクサーパンツはブリーフと同様、通常は化繊生地ですが、すその部分が腿にぴつたりと密着してをります。最後の③トランクスは木綿生地で、たいそう風通しが良く、うつかりすると脇から一物がはみ出す嫌ひがございます。

 ちなみに私は、小学校卒の頃から③トランクスを愛用致しをります。此処には、それなりの理由がございますが、追ひ追ひお話しして参ります。

 

 19日の朝に、くだんの知人から頂いた新しいトランクスを身につけた私は、なんとなく肌触りにこれまでと異質な感触を覚ゑましたが、なにぶんにも急ぎをりましたゆへ、そのまま出かけました。数時間後、仕事場の手洗ひで下着を降ろした私は、つひ目を見張りました。何と、前の部分に一物を収める袋が付いてゐたのでございます(写真参照)。水戸黄門様ではございませんが、「この陰嚢が目に入らぬか!」と呟いてしまひました。

 

左は従来のトランクス、

右が新型トランクス(いづれも裏面)

 

 「これは異なものよ」と衝撃を受けた私は、すぐにそれを下さつた女性に電話をかけ、お礼もそこそこに「斯様なトランクスは初めて見るが…」と問ひました処、彼女が答ゑるには、それは恐らく尿取りパッドを添付する為のストッパでは有るまいかとのお答へです。私は未だ還暦を若干過ぎたばかりで、未だ尿取りパッドは使用せぬと抗弁しましたが、彼女の謂く「今どき若者でも使つてゐる」とのことで、私は再び仰天致しました。この品はトランクスの進化形だつたのです。

 

 最近は若い男性でも永久脱毛をしたりエステに通ふとは存じをりますが、尿のあとのほんの1cc有るや否やを吸収し、臭ひの原因を断つ為、今ではエチケットの観点から尿取りパッドを常用する人が多いとの事でした。

 

 私は感心致しましたが、ひとつ余計な心配をしてしまふのです。

 それは先に述べました「それなりの理由」に関することです。ここから先は乙女の方は読まないで下さい。

 思春期を迎ゑた(現代では小学生かも)頃の男児の悩みの一つとして「包茎」問題が存在します。肉体に伴ふ男性器の発達につれて、一般的に男性器の包皮は自然に後退するものですが、何割かはうまく後退しない者も居ります。さういつた男児にとつて、ブリーフやボクサーパンツは現状(包茎ないし仮性包茎)を維持してしまふ嫌ひがあるのです。こんもりと保護してしまふゆへですね。母親系機能とでも申しませうか。

 

 その点、木綿のトランクスを使用することにより、陰茎の先端が刺激を受けて包皮が後退するといふ、自然の摂理を利した効果が期待できるのでございます。あたかもライオンが息子を谷へ突き落とす歌舞伎「連獅子」を連想するのは私独りでせうか。男性論理とでも申せませう。

 

 

 私は、この男性論理を以て正規の(性器のではなく)ますらをぶりが復活し、ひいては人口問題を解決して、令和以後も綿綿と続く我が国の繁栄を期すべきではあるまいか… と愚考するのでございます。ご意見お寄せ頂ければ光栄です。合掌

 

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