過去に神経を抜いて銀歯を被せてある歯が全部で6本もあります。
だいたい40台後半から3年置きぐらいに歯医者さんに通っていました。
悲しいことに神経を抜いた歯は根っこがなくなった植物と同じで、
歯に栄養分が供給されなくなるのでだんだんボロボロになっていきます。
銀歯が被せてあるから安心、ではないんです。
私は永遠にこの状態が保てると勘違いしてました。
銀歯の中がどうなっていくのかなんて今まで考えたこともなかったのです。
噛み合わせが悪くなると虫歯の原因になってしまいます。
つまり治療が終わった歯にも当然悪さをするんですね。
銀歯の中で詰め物が劣化して虫歯が進行したり、銀歯の周りに歯石が付いたりします。
上顎右の大臼歯と右下の大臼歯、両方とも今は神経は残っていない歯、
今日はこれに被せてあった銀のクラウン(被せ物)を取っ払ってもらいました。
神経無いから麻酔無しでいきなりガリガリ。
そしてポロンと外れたとたんに鼻を塞ぎたくなるような悪臭が・・・![]()
そうなんです、中は腐って発酵したような状態になっている。
そして予想通り内部は虫歯が進行しており、つらい現実と向き合うことに・・・。
本当に恥ずかしいのなんの・・・
進行している虫歯を削っていくと歯が半分ぐらいの大きさになってしまいました。
最終的にはこれにセラミックを被せることになるのですが、
今日は土台を作ってさらに仮歯を被せていったん終わりました。
ボロボロの歯に何かの衝撃でヒビが入ったり、欠けたりしたら、被せるための元の歯がなくなるので、
そのときは歯を失うことなります。
そうなったら入れ歯かインプラントしか選択肢はないのです。
本当に今更ですが、歯は大切にするべきだと痛感しました。
私がお世話になっている歯科医院さんは保険診療と違って午前午後通しで予約できます。
午前3時間、休憩はさんで午後も3時間、丸一日治療してもらうことも可能です。
午前の3時間もぶっ通しというわけではなく小休憩をはさんだり、先生と雑談をしたりしながらリラックスした雰囲気で進めてくれます。
私は先生には疑問に思ったことをその場で聞くようにしています。
先生は面倒がらずに一つ一つ丁寧に教えてくれます。
おかげさまでかなり現代の歯科治療に関しては詳しくなりました。
保険診療では残念ながらこのような対応は全く期待できません。
一つ一つの治療に対して保険点数が決まっているので、雑談なんてもってのほか、処置そのものにも最低限の時間しかかけられません。
何10分もかけても保険点数は変わらないのです。
つまり歯科医師の収入を上げるためにはできる限りたくさんの患者さんの治療をしなくてはならない。
歯の定期検診は年に今まで1~2回は受けてきましたが、虫歯を防ぐことができなかった理由も今ならわかります。
定期健診といっても見た目に異常がなければスルーされてしまいます。
銀歯を被せてから何年もたつからそろそろはずして中のチェックをしてみようか、とは絶対になりません。
ちょっとうずくんですけどと言ったぐらいでは、問題ないと思うよと取り合ってももらえない。
歯石を取って終わりです。
最近は保険適用でも窓口で払う費用は高いな、と思ってしまいますが、自由診療に比べればはるかに安いのは確かです。
それは安い材料を使って、最低限の治療を施すから。
十分な時間をかけられないのですから、多少雑だったりしても仕方ないのかもしれません。
でも少なくとも治療には選択肢があることを知ることが大事です。
誰でも高額な費用を負担できるわけではないし、保険診療と自由診療のメリット、デメリットを理解したうえで納得の上、治療を受けたいものです。
保険診療の歯医者さんからその説明を丁寧に受けることは無理でしょう。
癌患者さんなどが癌の診断を受けた後にセカンドオピニオンを求めるのは今は当たり前になっていますが、
歯科診療に限ってはそのようなシステムは無いと感じます。
私たちがその情報に触れることは滅多にないし、虫歯が痛んだときにそもそも調べようとも思いません。
私も今回ご縁がなければこの事実を一生知ることはなかったでしょう。
国がもっとアナウンスするべきではないのかと思うし、それをしていない現代の国の歯科医療に大きな疑問を抱いてしまいます。
