傷は治る。

でも、失った時間は取り戻せない。


これは受け売りだけど、

「相手の都合を無視するぐらい伝えたい気持ち」がある。


お互いの傷が癒えてくることは、記憶が薄れていくこと・・・

その記憶が嫌な物だけ消えていけばいいけど、

楽しかった、好きだった記憶も薄れていくかもしれない。


それは、イヤだ。

伝えなきゃなにも始まらない。

自分の変化をたまにでもいいから見ていてほしい。


今は、結果を求めてはいない。

でもあなたを思う気持ち、変化を伝えないと。

あなたが忘れてしまってからでは遅いから。


人の記憶はすごく曖昧。


テーブルの上に転がる林檎のような赤い夕焼けも、

灰色のアスファルトを飾り付ける粉雪も、

一秒後には過去になり、時が経てば風化する。


他に忘れてしまいたいことは、たくさんあるのにね。



始まりの日、最初に見上げた空。

とても青かった。

周りから感じる緑色のイオンに誘われて、何故か深呼吸してしまった。

空気がおいしいなんて、ここ何年か感じたことなかった。


まだ白い化粧が取れない山と雲が重なった景色。

記憶だけでなく、形、光、瞬間に保存したいと思った。


単純に。

2007年を振り返ると、いろんなことがあった。


広い部屋に独りでいる時の孤独感。

環境が変化すると変わる思い。

自然に笑顔になれるような出会い。

支えてくれる人の存在。


仕事の面でも、自分の中で成長できたなと感じた。


でも一つ解ったこと。

それは、日めくりのカレンダーが元の日に戻れないように、

過去は帰ってこないということ。


悲しい別れ。でも今は幸せを願ってる。かけがえのない人。

あの時は、無理した笑顔と独りで流す涙ばかりだったよ。

そんな暗春。


頬をつたう涙を見て、恋が始まった。

一番近くで笑顔にできる存在になりたいと思った。

空に咲く光を来年も此処で見ようと話したね。

世界で1番暑かったよ。

そんな惹夏。


夢の海で祝ってくれた、誕生日。

ただ言葉が要らなくなるような風の中、まだ暑さの残る帰り道。

汗ばむ手をギュッと強く握った。

そんな繋秋。


自分の弱さ。流させた涙、背負わせた重荷。

空気中の水分が乾燥していくとともに、

そして外が冷えていくにつれて、小さくなる気持ち。

まるで、落ちる瞬間を今か今かと待つ線香花火のように。

些細なすれ違いが、2人の距離遠ざけた。

そんな離冬。



「出会いの数だけ笑顔が生まれ、笑顔の数だけ幸せになる。」

この、一言で、変われた。

悲しいときに、支えてくれる誰かがいる。

本当の気持ち飾らずに隠さずに話すことができる人がいる。

幸せってこういう他愛もないことなんだね。



自分に嘘をついてまで生きていく行き方は嫌だから。

打たれ弱く、うずくまったりする時もあるかもしれない。

アゴが痛くなるくらい笑ったり、びっくりするくらい、いいこともあるかもしれない。


でも、心に今咲いた一輪の花。とても綺麗で、純粋な花。

枯らさないように、育てたい。

水をあげすぎても、あげなさすぎてもダメなんだね。

よくわかった。

今は蕾に戻ってしまったけど、もう一度咲いたら、きっと届けるよ。


少しだけスローになっていた時間を動かす。

そんな2008年にしたいと思う。