ペニ〜✩*のブログ

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2016年冬アニメ(1月~3月)備忘録
この時期に僕が観た、もしくは最終回を迎えた作品。
なので、再放送とか遅れネットの作品も含まれます。
感想というより、忘れないために書いておきます。
※基本ネタばれありです。

リスト
『僕だけがいない街』『亜人』『昭和元禄落語心中』『虹色デイズ』
※前期から継続視聴中『ダイヤのA -SECOND SEASON-』『ハイキュー!! 第2期』『ルパン三世2015』※

ざっと総評
今期から観始めたものは少なかったが、前期から見ている作品が最終回ラッシュだった。
今期スタートの作品で言うとメジャー詩を賑わしているものが少なく、マイナー誌の良作が多かった気がします。

『僕だけがいない街』
今期ナンバーワンは間違いなく今作。
たぶん年間通して1位じゃないかな。この時点で。
原作派としては色々省略しているらしいのですが、アニメしか見ていない僕には全く違和感がなかった。
正直、犯人は分かりやすかったというかバレバレの演出だったのでそこを楽しむ感じではなかった。これから何が起きるの?みんなを救えるのか?ってところが話の肝。
だから、ネタばらしというか犯人登場のタイミングがすごく生きてくる。犯人を探す構造になっていないからここで来るの!?って裏切りがあった。

そして、その次の展開が本当に秀逸。この想像力は俺にはない。
普通タイムリープとミステリーの組み合わせを思いついたら、主人公が毎回事件を解決する話を作るだろうにそれを早々にひとつの大きな事件に絞った冒頭。そして、そこからもう一つの展開を用意するとかホントに頭下がるわ~。
冒頭のママンの献身に泣いた。
しかも、あの悟が消えたOPとかマジでしびれた。ただ、主人公を消しただけでここまで意味のある演出になるとはお見それしました。地味に蜘蛛の糸が書かれているのもすごい。
最後が少し駆け足な印象があったけど上手くまとまっていたと思います。
本当は2期かけて欲しかった作品だけど、それだと間延びするのかな?

『亜人』
声優がとにかく豪華ですね。特に大塚芳忠さんが出ると一気に物語が締まります。
中盤で逃亡劇から亜人VS人類という構図が色濃く出てきてまたおもしろくなりましたね。
ビル倒壊シーンは度肝抜かれました。不死身だとこんなこともできるんだなと・・・
どうやって闘うかシュミレーションしてみると結構難しいのが亜人とのバトル。しかも、IBMなんて飛び道具もありますから。
最終回はシーズン2を匂わす終わり方でしたが、あるのかな?
映画が3部作で公開されていますが、まさか続きは映画で!という手法なのか?

『昭和元禄落語心中』
2話目の山ちゃんの時そばが神回。あのオチは初めて見た。そして、落語が下手な演技が上手い石田彰さん。さすがです。
ちなみに声優さんはガチオーディションで選んだらしい。このクラスの声優さんにオーディションとは恐ろしい。
3話目くらいまでは主人公たちが落語の世界で奮闘する話なんですが、4話目くらいから毛色が変わってくる。
かなりドロドロしてくる。そして、驚愕のラスト。
正直、不意を突かれた。そうなるのは最初から匂わせていたけどまさかそんなことになるなんて・・・
特に、芝浜からのギャップでガツンとやられた。タイトルの意味が分かった。
昼ドラ並みにドロドロしとるやんけ!
シーズン2の製作も決定しましたが、こちらもまだまだドロドロしそうです。

『ダイヤのA -SECOND SEASON-』
秋大会終わりました!
ネタばれありなので言いますが、見事優勝。
かなり燃えましたね。あの薬師を破っての優勝ですから胸アツです。
そして、終わった後に3年生にかけた監督の一言。思わず泣きました。
いや~高校野球って良いな~
ただ、原作をほぼすべて消化したのでシーズン3は相当先。春の選抜甲子園をアニメで観るのはまだまだ先です。
ちなみに原作もタイトルを一新して「ダイヤのA act2」となっています。
沢村たちが2年生になりました。

『ハイキュー!! 第2期』
春校予選始まりましたよ。
3年生最後の試合で負けられない。そんな中個性豊かな対戦高校がいっぱい出てきました。
和久谷南戦でキャプテンが退場したとこはひやっとしましたが、まさかの縁下が代わりを務めました。実際には壁の大きさを再確認した縁下なのでした。
そして、何と言っても準決勝の青城戦が素晴らしかった。内容もそうなのですがアニメとして本当に出来が素晴らしい。
そもそもこのアニメの作画は本当にすばらしくてスタッフのみなさんには尊敬の念すら覚えます。
24話を見ている最中はのめり込み過ぎて呼吸するのも忘れるぐらいでした。まさしく神回。
なぜこれを夕方にやっていないんだ!?シーズン1はやってただろ!!ガ○ダムやってる場合じゃないぞ!・・・取り乱しました。
それくらい爽やかで子供たちに見せてあげたかった作品。

ただ、ハイキュー好きなんですけどどうしても腐女子向けっぽい雰囲気に困る時があるんですよね。男としてはもうちょっと男臭い内容の方がうれしい。本当は別にいいんですけども。

今年の秋にシーズン3の放送も決定!!決勝の白鳥沢戦までだと1クールになると思うのですが、とにかく楽しみです。
まあ、原作読んでいるので結果は知っているんですけど、神シーズンになるのは間違いない。

『ルパン三世2015』『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』
当初期待していたほど跳ねなかった印象。後半からはちょっとダークな雰囲気も取り入れておもしろくなってきたのですが、それでもどこかで見たような設定と内容で新鮮味には欠けましたね。ダヴィンチの設定もうまく生かしきれていなかった気がします。
やっぱりルパンに求めるものは高くなる。
普通におもしろいと言えばおもしろい。あくまで普通に。

TVスペシャルのイタリアン・ゲームは新シリーズのパラレルワールドでした。
半分くらいはシリーズの映像を使い回してましたね。
それでもオープニングはこのスペシャルのために作られた特別版。めちゃめちゃカッコいい。オープニングだけでも見る価値あり。
あと、ルパンととっつぁんのラブラブっぷりがよかったです。
カリオストロ伯爵の末裔だしたのはファンサービスでしょうね。
上手く落とし込んでいたとは思いますが、半分総集編なのでちょっとキャラの登場が唐突だった気がします。
それでも楽しく見られたかな。

※継続視聴中作品(途中までの感想)
『虹色デイズ』
放送時間が15分しかないのでなんだかんだ見れてしまう。続きもなんだかんだ見ると思う。
次のクールからクラブレインボーのコーナーもなくなり完全に15分番組となる。声優ファンじゃないのでちょっと助かる。

これにて終わり。

最後に2016年春アニメ(4月~6月期)で観たいもの(観始めたもの)を書いとこ!
『うしおととら 第3クール』『とんかつDJアゲ太郎』『迷家‐マヨイガ‐』『ふらいんぐうぃっち』『テラフォーマーズ リベンジ』『坂本ですが?』『僕のヒーローアカデミア』『弱虫ペダル』

とりあえず思いつくだけでこれだけある。
ドラマに比べると少ないかな・・・
2016年冬ドラマ(1月~3月)備忘録
この時期に僕が観た、もしくは最終回を迎えた作品。
なので、再放送とか遅れネットの作品も含まれます。
感想というより、忘れないために書いておきます。
※基本ネタばれありです。
 
リスト
『坊っちゃん』『ラーメン大好き小泉さん 2016新春SP』『刑事バレリーノ』
『お義父さんと呼ばせて』『わたしを離さないで』『MARS~ただ、君を愛してる~』『女くどき飯 シーズン2』『破門(疫病神シリーズ)』『あさが来た』『相棒 season14』
『トランスポーター ザ・シリーズ シーズン1』『ダウントンアビー4』『馬医』『THE OC シーズン2』
※『真田丸』『イ・サン』『大王の夢』『ブラックリスト』『キャッスル シーズン2』※継続視聴中

ざっと総評
今期は観たい作品が少なかった印象。前期から視聴作品がかなり少なくなりました。と思ったら終わってみると意外に多かった。
日本のドラマが少なくなった分海外ドラマにハマり気味。危ない傾向だ。時間が無くなる。

『坊っちゃん』
教科書にも載っている超有名作品ですが、意外に一度も読んだことがなく、関連した漫画やアニメ、ドラマなども観たことなかった。
冒頭の台詞くらいは聞いたことあったのですが、まさかの初「坊ちゃん」。
古い作品なのでどうだろうと心配していましたが、結構おもしろかった。それほど古さも感じませんでした。
結末は爽やかさを残しているんだけど、甘さはなかった。最近のドラマだと教師に復職させるなど過剰な演出をしがちだけどそこは抑えていましたね。
役者陣も豪華で何の心配もなく見られました。

『ラーメン大好き小泉さん 2016新春SP』
急にクイズ大会が始まって戸惑った。連ドラのファンとしてはこれは求めてなかった。ラーメン食っているところを見せろ!
まあ、可愛いからいいか・・・

『刑事バレリーノ』
堤幸彦監督らしい作品。「トリック」「SPEC」の流れ。
タイトルと設定からしてふざけた作品かと思ったら雰囲気は少しシリアスな印象。お得意のナンセンスな台詞の応酬とぶっ飛んだキャラクターが見所。
ただ、トリックほど笑いどころは多くなく、SPECほど動きや緊張感はなかった。事件とバレリーナがさほど絡むわけでもないし、あの設定の意味があまり感じられなかったのが残念。
この設定だともっと明るく作った方がばかばかしく見られる気がしました。
連ドラの可能性もありそうだけど正直苦戦しそう。
それにしても中島君はブレイクしてるなぁ。

『お義父さんと呼ばせて』
最終回まで笑わせてもらいました。難しいこと考えずに観られる作品は必要なんだよね。まあ、設定もエピソードも既視感満載なのは否定できませんでしたが。そこは別に良いとして。
楽しく見られたのはやっぱり出演者による影響は大きい。曲者ぞろいでおもしろかった。特に山崎育三郎のコメディアンぶりに感心した。
蓮佛ちゃんと新川優愛ちゃんが可愛かった。遠憲さんも可愛かった。
中村ゆりかちゃんにもっと絡んで欲しかった。たぶん数字が悪くて1話短縮された影響もあるんでしょう。
土下座の回とか深くて好きだったなぁ。

『わたしを離さないで』
数字は良くなかったらしいですが、内容はそこまで悪い出来ではなかった。ヘビーすぎたんだろうね。
設定や世界観はおもしろいんだけど、僕が気になったのはディティール。
いくらなんでも生きた人間から臓器を取り出すなんて倫理的に許されるはずがない。しかし、この世界ではどうやら法律的にも許されている。みんな見て見ぬふりをしている。
さすがに人権団体が黙ってないだろう・・・
もうちょっと描き方あるだろうと思ったのですが、もうひとつ気になるポイントが。
提供者が無造作に社会に出ていくことです。
監視もついてないし、高性能追跡チップが埋め込まれている描写もなかった。そりゃ学生運動みたいなことをする奴も出てくるだろうよ。管理している人たちは馬鹿なのか?
提供者が無条件で現実を受け止めるなんてありえないだろ!?まさしく、そういった感情を爆発させる回があるんだけど、可哀そう過ぎる。これこそ人権団体が黙ってないだろ!
世間の人にあまりに血が通っていない。それが主人公たちとの対比になっているなら納得できなくもない。でも、大友さん演じる服屋の店長とか演説に聞き入る群衆とか中途半端に優しさを見せてくるから戸惑った。
提供者は世間と隔離して彼らに真実は知らせないのが自然の流れだと思う。さらに言うなら世間にも秘密にしている。・・・そう言えばそういった内容のハリウッド映画があったな。「アイランド」です。

まあ、この作品のポイントは臓器提供やクローンの是非というより人間の本質だと思うのでそこにこだわる必要は無いのかもしれませんね。
人間描写は見入りましたよ。とにかく切なくて悲劇的な最後でした。希望があるようで無い、無いようであるような終わり方でしたね。いや、無いな。
久しぶりに綾瀬はるかちゃんの暗い役を観た気がします。若者が本能のまま生きている感じも良かった。

『MARS~ただ、君を愛してる~』
恋愛ドラマとして思いのほかおもしろく、途中でガラッと変わった展開に唸ったのですが、ドラマの作り方に問題があると思いました。
演出とかそういう話ではなく、続きはWEBで、ならぬ続きは映画館で、という手法を使ったからです。
最後の2話が登場人物の視点を変えた総集編の段階でちょっと嫌な予感はしたのですが、まだ完結していない話の続きを映画でやると言われた時はふざけんな!!と声が出ました。
百歩譲って映画化はいいけど、それはドラマ編を完結させた上でその続きをやる場合だけだろ!ここまで露骨な商法は法律的に大丈夫なのだろうか?
せっかく窪田君が最高の演技を見せてくれたのに全部吹き飛んだわ!
それにしても窪田君はデスノートのライトに続き二面性のある役柄を見事に演じきっていましたね。日記に文字を書いているとキラにしか見えない。
あと、山崎紘奈ちゃんのツンデレやんちゃキャラが最高だった。元々好きなんだけど。よく聞くと声が長澤まさみそっくりだよね。
作品は好きだったんだけど、商法が最低だった。

『女くどき飯 シーズン2』
とにもかくにも貫地谷しほりが可愛い。時折挟まる関西弁が悶絶するほど可愛い。
内容の方も起承転結がしっかりしていて、毎回中盤で展開が変わるのがおもしろかった。
シーズン1より役者が豪華になった気がするようなしないような・・・
教師役で出ていた浦井健治さんはMOZUスピンオフでサイコパスを演じていた人とは思えない。今期はニーチェ先輩でもコミカルな役どころをやっていて演技の幅がある俳優さんだと思いました。今後に期待。
運送業者とかミュージシャンの回とか好きだった。あと、マザコンの回も。
エンディングの声がYUIそっくりだった。
シーズン3待ってます。あと映画化ww

『破門(疫病神シリーズ)』
最初はハードボイルドかつ視聴者を置いて行くような演出なのでどうかなと思っていたのですが、途中から完全にハマってしまった。
まず、キャラが良いし、内容もカタルシスがある。このコンプライアンス至上主義の中真っ向からこの題材に挑んだ製作陣に賛辞を贈りたい。さすがWOWOW。これからドラマは全部WOWOWで良いんじゃないか・・・
続編も決定して楽しみでしょうがない。
観終わった人の口調が荒くなるのは仕方ない。
 
『トランスポーター ザ・シリーズ シーズン1』
映画を上手くドラマ仕様に変換していて気軽に観るにはとても面白い作品でした。お色気もありましたし。
ただ、内容的に同じような回が続いたのが厳しかったかな。車で何かを運ぶという制約がある以上それは仕方ないんだけど、それにしてももうちょっと変化球の回があっても良かった。
正直、セガールばりに無双するアクションに食傷気味でした。
あとはヒロインのジュリエットが全然ヒロインに見えない問題。
どう見ても性悪顔。主人公を騙すために敵のボスが送り込んだ女スパイ(ボスの女)にしか見えない。しかも、最後正体がばれて死んでしまうようなやつ。ところが後半急にしおらしくなってなんと最終回で主人公と結ばれてしまう。絶対死ぬと思っていたぞ。
今作のヒロインはカーラじゃないのか?
あと、結構主人公がドジをやらかす。警部は見逃しすぎだろ!身内かっ!
打ち切りの噂があったけど、シーズン2はやってるし、どっちだ?
 
『ダウントンアビー4』
今作はそこまで変化の無いシーズンでしたね。種まきの印象が大きかった。ここからまいた種が大きく芽を出しそう。
その中でもアンナとベイツの身に起こった事件は衝撃的でしたね。もう不穏な空気しか感じない。そして、ヒューズさんが良い人すぎる。
それにしてもメアリは現金な女だな。なぜ、あんなにモテモテなのか?
トムは出ていくのか?イーディスと旦那、子供はどうなるのか?
次のシーズンが早く観たいですね。
 
『馬医』
イ・ビョンフン監督作品は安心して観ていられる。逆に毎回内容同じだけど・・・
今作もあまりにお約束の展開が多かったのでそこは気になった。
誰も治せない病が発生→主人公が治療すると宣言→治せなかったら死罪→治療するも病状は回復しない→周りが死罪だと騒ぐ→治す方法を思いつく→治療するしないでひと悶着→結局治療する→治る→褒められる→敵には恨まれる
ずっとこの繰り返し。
何より主人公のタフさよ!どんだけボコボコにされようがボロボロになろうが次の瞬間にはケロッと元気になっている。さすがにおいおいと言いたくなったぜ。
ただ、このマンネリは韓国の方も感じたのか、視聴率はあまり伸びず、打ち切りで話数が短くなったらしい。
ちなみに今作は50話。韓国時代劇の平均は60話で視聴率が良いと延長していき最大で80話くらいまで伸びることがあります。なので、この数字はあまり良くないと言えます。

まあ、最後はハッピーエンドだし、良かったんじゃない?
それにしても針で何でも出来るんだね。

『THE OC シーズン2』
しれっと始まった印象のあるシーズン2でしたが、セスのジョークはいつ聞いてもおもしろい。
前半から中盤にかけては隠し子、サンディの元カノ騒動で大忙し。おもしろいけどちょっと地味?これで地味に感じるって感覚麻痺してるぞ俺!
後半でライアンのお兄ちゃんが出てきてまた展開がガラッと変わりましたね。
キルスティンの不倫疑惑、ジュリーのポルノ事件とたたみかける。
セス、サマー、ザックは正直箸休めくらいの怒涛の展開。最終回までの3話くらいはもう画面にめり込んで観てましたね。
結果として前半の全てがフリになっていて無駄のない24話でした。
シーズン3はどう始めるのよ?
そして、改めて気付くテレサの良い子っぷり。めっちゃタイプだわ。顔含めて。

『相棒 season14』
結論から先に言ってしまえば、フォーマットの限界を感じるシーズンでしたね。
新たに反町隆を相棒に迎えた新シーズンですが、もう相棒がいる意味がない。完全に「同僚」ですよ。
片方が片方の足りないところを補うのがバディものの鉄則だと思うのですが、右京さんが超人化したことにより、それが機能しない。
昔の右京さんは感情を全く見せない冷静な人物でしたが、最近ではわざとらしくオーバーなリアクションでコミュニケーションをはかったり、相手を苛つかせたり何でもアリ。本当の意味でKYではなくなってしまった。
そんな右京さんを熱血漢で情に熱い亀山君がサポートしてきたから相棒が成り立ってきた。その次の神戸君はクールなインテリ同士が競い合うようにぶつかって成功を収めました。
しかし、それ以降の相棒までクールにしたせいで右京さんとの対比ができなくなりました。加えて、神戸君ほど優秀ではないので右京さんの独壇場。バディ要素は完全に消え去ってしまった。
右京さん一人で成立するなら頼みの綱は脚本しかありません。その脚本も完全にネタ切れ。相棒で育った売れっ子脚本家がことごとく巣立っていき、新しい脚本化を招へいしていますが、カラーがない。同時にキ名物キャラをことごとく退場させたので新たに面白い物語をつくっていくのは中々難しいのではないでしょうか?

初回は良かったなぁ。
あとは2話「或る相棒の死」、4話「ファンタスマゴリ」、15話「警察嫌い」がおもしろかった。12話「陣川という名の犬」は賛否両論ありましたが、記憶に残るという意味では一、二を争う回。
実は上に挙げた回は15話以外全て真野勝成さんという脚本家の方が書かれています。この方は元日SPも担当されています。担当回全てに反応しているのでおそらく僕との相性が抜群なんだと思う。
ちなみに、初回と15話は功労者の輿水さん。こう見ると一部の脚本家にしか反応していないな俺・・・

『あさが来た』
今世紀最高視聴率を叩き出したモンスタードラマ。
とにかく爽やかでキャラクターたちが見ていて気持ちよかった。前回の「まれ」が朝ドラデビューだった僕に本当の朝ドラを教えてくれた作品です。まれ、ごめん!!
唯一不満点を挙げるとするとあさが入院した週が長くて中だるみしたなぁってぐらい。
たぶん直前までの脚本が非の打ちどころがない出来だったから画変わりの無い展開とのギャップに戸惑ったんだと思う。
あと、女学校設立の展開も前半と比べれば落ちた印象。ただ、それは前半のクオリティが雲の上ほど高かったから相対的にそう感じるのであって、絶対評価だとそれはもう高水準の出来でした。
最後にかけて人がバタバタ死んでいく展開(なんて不謹慎)には涙腺が追いつきませんでしたよ。
特に惣兵衛さんの最期はかなりグッと来てしまった。「だれに愛想ふりまく訳でもない。自分たちで土耕して子を育てて孫までみせてもらった。有難すぎておつり来る。」(意訳)
この言葉聞いた時にマジでやばかった。自分がこういう生き方をしたいと思っているからかもしれない。
その後のはつさんがまた・・・宮崎あおいの凄さを実感した瞬間だった。

「あさが来た」がヒットした理由は色々分析できると思います。
男が表に立つ幕末から明治という時代に女性が芯を持って事を成し遂げた。それが実在の人物なのだから視聴者は感情移入しやすい。しかも、彼女を女傑として描かず、どこか頼りないが清々しい明るさを持ったヒロインとして描いた。波留ちゃんの初々しさとの相乗効果は抜群だったし、対比として宮崎あおいを置いたのも巧い。もうひとつ女性の生き方を真逆のアプローチから描き切った。
あとは、京都、大阪が舞台だったのも大きい。江戸だと武家の印象が強すぎるが関西だと商売の街として自由な空気が出る。何よりギャグが出しやすいので明るい雰囲気を出すのに向いている。
とまあ軽く思いつくだけでもポンポン出てきますが、あとはあれですよね。
イケメン。
五代様。新次郎様の二大イケメンがヒロインをがっちりサポート。こんなイケメンだったら僕もサポートされたいぜ。

※継続視聴中作品(途中までの感想)
『真田丸』
ちょうど大阪編直前くらいまで見ました。
最初はコメディ色強すぎかもなぁと思っていたけど、物語が進むにつれてぐいぐい戦国の知略戦が前に出てきてすごく面白い。それでいて堅苦しくならないのはやはり笑いのおかげ。最近の大河では無かった要素。
男なら絶対好きでしょう。女性も好きなのかな?
ここから戦国ど真ん中になっていくのでめちゃめちゃ期待できる。知将・真田昌幸はどうやって私たちを驚かせてくれるのか?
そして、信繁はどんな成長を見せてくれるのか?

『イ・サン』
50話くらいまで見ました。
みんなホン・グギョンが大好きだな。他人に厳しく身内に甘い。なんだかんだ王様もそういう側面があるよね。
これから女性の王室バトルも過激化するでしょうし、王様も大変です。
 
『大王の夢』
善徳女王崩御まで観ました。
このドラマは実写なのに劇画タッチですね。とにかく登場人物が仰々しくて熱くるしい。
そして、ボムミンの無能っぷり。笑えるレベルにきている。
あと、撮影中にケガをしたらしく主人公が一時期全く出てこないのでびっくりしました。
正直この時点で熱は冷めてるんですが、ここまできたら最後まで走りぬけたい。でもこの作品80話以上あるんだよね。。。

『ブラックリスト』
20話近く観ましたが、かなり好きな作品ですね。ダークヒーローものであり悪人はサイコパスっぽい。
縦軸としてリズとレッド、リズと旦那の関係、レッドと組織の関係があり徐々に盛り上がってきた。
その縦軸に加え、毎回凶悪犯罪者が登場する横軸がある。それをチームで追い詰めるがレッドは全てを見透かすマスター的なポジションにいてそこもおもしろい。タイトルの異名は興味をそそられるが、シチューメーカーは中々きつい。
サイプラス養子縁組事務所の回は印象に残っている。これは衝撃的な事件だ。
マコ・タニダの回ではアメリカによる変な日本感が炸裂している。ヤクザは切腹しないと思う。武士じゃないんだから・・・でも、ラストのシーンのレスラーにはしびれた。見入ってしまった。
ただ、ここにきて縦軸に力を入れるあまり横軸が置き去りになっているのが気になります。あってもなくても一緒。というより回を追うごとに犯人が小物になってないか?
それでもラストが楽しみ。シーズン2にどこまで引っ張るのかな~

『キャッスル シーズン2』
10話くらいまで観ました。
全然ベケットのお母さんの事件は出てこないけど、キャッスルとの関係は徐々に進んできている。特に元カノが出てきた回とかはいつもと毛色が違ってよかった。
それ以外は通常運転。安心して観られる。バディ感に加えチーム感も抜群なんだよな~
詐欺師の回は裏切りの連続でおもしろかったよ。
今後はどう展開するのか?

これにて終わり。

最後に2016年春ドラマ(4月~6月期)で観たいもの(観始めたもの)を書いとこ!
『ラヴソング』『重版出来!』『僕のヤバい妻』『ディアスポリス-異邦警察-』『世界一難しい恋』『グッドパートナー~無敵の弁護士~』『精霊の守り人 シーズン1』『お迎えデス。』『火の粉』『99.9―刑事専門弁護士―』『とと姉ちゃん』
『『民王スペシャル~新たなる陰謀~』&『民王スピンオフ~恋する総裁選~』』『フリーター、家を買う。』
『ウォーキング・デッド』『マスケティアーズ パリの四銃士』『ヒューマン・ターゲット』
『NCIS:LA×HAWAII:FIVE-0クロスオーバー』
※『真田丸』『イ・サン』『大王の夢』『ブラックリスト』『キャッスル シーズン2』※継続視聴中

とりあえず思いつくだけでこれだけある。
多すぎるな・・・
今更ながらSMAP解散騒動について書きたい。
個人的に事務所ではなくSMAP寄りの記事になっていると思うのでどう受け止めるかは個人の判断に任せます。

「SMAP解散騒動について書きたい。 前半」の続きです。

まだ見ていない方は注意してね。


一応目次
○派閥の内容
○派閥とテレビ局の関係
○SMAPがもたらしたものとI氏の手腕
○派閥形成の経緯
----------------
○後継者問題と週刊文春インタビュー
○ジュリー氏のマネジメント能力
○最後に、


○なぜ派閥争いが起きたのか?に対する明確な答えを言っていませんでしたね。
簡単に言ってしまえば後継者争いです。
メリーさんからすれば次期社長には娘であるジュリーさんを当然就かせたい。しかし、実力で言えばI氏の存在は無視できない。くしくも会社を成長させた彼女が眼の上のたんこぶになったわけです。もちろん強権的な采配を振るう彼女に対する不信感もあったのでしょう。それが会社を乗っ取られる恐怖心に変わって行ったのかもしれません。
しかし、一企業として見るならたとえ同族経営でなくなっても会社の発展を望むのが経営者としての真っ当な姿ではないでしょうか?
それは社長の座を譲れということではなく、共存していく道を模索出来たのではないかということです。
実際問題として株式のほとんどを保有しているメリー・ジュリー陣営が次期社長になるのは明らか。
ジャニーさんもいざとなれば家族である二人を押すのは間違いないでしょう。独身の彼にとって家族は彼女たちだけですから。さらに、彼女たちを敵に回すと大好きなプロデュース業に専念することも難しくなってしまいます。そんなリスクのあることは犯さないでしょう。

ジュリー派閥はこれほど圧倒的優位なポジションに立ちながらなぜI派閥をそれほど排除しようとしたのか。
その答えが垣間見えたと言われているのが解散騒動の1年ほど前に行われた週刊文春によるメリーさんへの独占インタビュー。これがSMAP解散騒動の引き金になったとも言われています。
なぜ、メリーさんはジャニーズ事務所の宿敵とも言える週刊誌のインタビューに答えたのか?
それは文春が送った質問状に引っかかったから。

まず、質問状に書かれていた「藤島ジュリー景子次期社長候補」の“候補”という文言について怒気混じりに抗議してきたらしいです。ここではっきりとジュリーさんのことを社長候補ではなく次期社長と明言。
続いて、派閥争いにも言及。うちに派閥争いは無いときっぱり。もしも、あるならば私の管理責任とまで言い切り、I氏がそんなものを作っているのなら辞めさせるとまで宣言。
さらに、現場にI氏を呼びつけます。急遽呼び出されたI氏も派閥を否定。それでも記者はあまり共演がないことに言及。そのやり取りを見ていたメリーさんがたまりかねてこう言います。「だって共演しようにもSMAPは踊れない。うちには芝居やバラエティに出ている子はいっぱいいるけど、基本は踊り。」だから、SMAPと嵐は共演できないと言ってきたのです。メリーさんの中で理想のアイドル像は踊れる人というのがよく分かる答えです。
さらに、「I氏はSMAPのマネージャーを長くやり過ぎたのかもしれないわね。トップのマッチでさえ定期的にマネージャーは変わる。でも、私はI氏に踊れるタレントを任せられない。」こう続けたのです。ここまでの発言をI氏は黙って聞いていたそうですが、これほど屈辱的な言葉は無かったでしょう。ここまで一緒にやってきてアイドルの道を切り開いてきたSMAPを全否定するような内容。

メリーさんにとってはドラマやバラエティで道を切り開いた功労者だろうが知ったこっちゃない。自分の言いなりにならず勝手に動くようなタレントとスタッフは認めないのだ。
また、キスマイや他の担当グループを否定しているのも同じ。もうね、言っていることが無茶苦茶ですよこの人。だって踊りで言うならお気に入りのマッチもTOKIOも関ジャニ∞も踊らないだろ!!ダブルスタンダードが激しすぎる。
また、I氏は「オファーは局側がすることで、スケジュールの都合もある。派閥なんて天に誓ってありません。」と言い切った。

その上でメリーさんは「もし、ジュリーとI氏が対立したらジュリーを残し、彼女をやめさせます。ジュリーは娘ですから。タレントの次は家族を守る。なんで娘とI氏が派閥争いしなきゃならないの?もし、そうならSMAPを連れてうちを出ていって自分で会社を作ればいい。」ここまで言いました。そりゃ独立したくもなるわな。。。
この後もうちのトップはSMAPではなくマッチと言わせ、強権ぶりを発揮していたらしい。
(※ここでのコメントは週刊文春のインタビュー記事を意訳したもので正確な情報とは異なります。詳しい情報が知りたい方は文春を買ってくださいね。)

ここから見えてくることはジャニーズに派閥争いは無かったということ。I氏もはっきり言っている。
では、何があるのか?
メリー・ジュリーによる迫害ではないか。
よくよく考えてみれば当たり前だ。一社員であるI氏が取締役副社長二人に逆らってキャスティング権を行使するなんて普通に考えたらありえないこと。逆に言うと、I氏がSMAPと嵐を共演させたくてもできるわけがない。そんなことをしたらこの日の様に呼び出され、罵倒されるのがオチだろう。
結局、彼女は好きで自分の担当タレントだけを共演させていたのではなく、そうするしか道がなかったということだ。

SMAPは広大なジャニーズ帝国の一画を与えられ自分たちだけで精いっぱいその土地を耕してきた。ジャニーズ総出の一大イベントには参加せず、目と鼻の先で他グループがわいわい楽しく共演しているのを横目に自分たちの道を突き進んでいった。数少ない他グループとの交流を楽しみながら、大きな何かを背負いながら戦い続けた。
それは光栄ある孤立だったのか?はたまた哀しき孤立だったのか?共演しなかったのか、できなかったのか?本当のところは分かりません。
だけど、やっとできた後輩である山Pやキスマイとの共演は見ていて微笑ましかった。一部から過度のバーターを批判されながらも彼らの笑顔を見ていると何だか許せたというのが僕の本音です。
彼らの働きによってジャニーズ帝国はより広大に豊かに成長しました。
しかし、メリーさんにとって利益とか貢献とかはどうでもいいのだろう。ただ、気に食わない人が活躍するのが嫌。それによって自分たちの評価が下がるのが嫌。だから、権力とコネクションを使って相手を引きずり下ろすことしか考えていないのだ。


○しかし、副社長側がここまで執拗にI派閥を貶める必要が本当にあったのか?
おそらく彼女たちの心のどこかに劣等感が溢れているのでしょう。
正直、I氏のマネジメント能力に比べるとジュリー陣営のマネジメント能力には疑問符が付きまといます。
ジュリー派閥では最年長のTOKIOがジャニーズらしからぬキャラクターでバラエティを中心に大活躍。さらに、嵐が絶対的なポジションを確立。SMAPとサシで渡り合える初めてのグループに成長しました。そして、関ジャニ∞の躍進。この3本柱に加え、若手ではHey!Say!JUMPが台頭してきました。一見するとマネジメント能力はI氏に匹敵するような印象を受けます。

しかし、TOKIOの活躍は明らかにSMAPが作った土壌の上に成り立っていますし、そもそも彼らの姿はメリーさんが一番嫌いなアイドル像ではないでしょうか?音楽よりもバラエティに活路を求めたことはまんまSMAPの踏襲ではないのか?(これは当然TOKIOを非難しているわけではありません。むしろ、彼らの好感度は抜群。)

スーパーグループに成長した嵐も順風満帆ではなかった。ベテランと若手の転換期に結成され、立ち振る舞いは相当難しかったと思います。低迷期にはジャニーズのお荷物と言われることもありました。ここら辺の経緯はSMAPと似たような印象を受けます。
音楽的にも様々な変遷をたどっているグループでそれはそれでおもしろいのですが、ある意味迷走していたとも言えます。この時期のメンバーは今では想像もつかないほど荒れていた印象。
そんな彼らがブレイクするきっかけとなったのがイケメンブーム。世の中にイケメンという言葉が生まれたころ、松潤が主演した花より男子が大ヒット。主題歌を歌った嵐もこの流れに乗り大ブレイク。
ただ、実は「花より男子」は当初企画されていた「のだめカンタービレ」がボツになって急きょ製作が決定した代替作品でした。
しかも、のだめの主演はV6の岡田君に決まっていたそうですが、原作者と主題歌のことで揉めて製作が中止されたそう。
代替の花男はそれほど期待されていなかったそうですが、世の中やってみなくちゃ分からない。今作は一大ムーブメントを作り上げるわけです。ちなみにのだめの方もフジテレビで一大ムーブメントを巻き起こしましたし、WIN‐WINになってよかった。
つまり、何が言いたいかというと、嵐ブレイクは戦略的な側面よりも運による部分が大きかったということです。
もちろん運も実力のうち。2つのグループは結果オーライでも地力があったということでしょう。

ただ、ジュリー派閥がいかに運に頼っているのかを象徴しているのがNEWSとKAT-TUN、関ジャニ∞の変遷です。
2000年代に入りジャニーズも若いグループを売り出そうと考えていたはずです。しかし、期待していた嵐が低迷し、失敗は許されない状況にありました。
そこで各方面から期待の若手を集めて結成されたグループがNEWSでした。正に新時代を象徴するようなイケメンが揃い、メンバーのほとんどが有名私立大学に通うなどブランドイメージも意識したシティ派のグループ。(この表現がダサい。)
そして、もうひとつ鳴り物入りでデビューを果たしたのがKAT-TUNです。元々堂本光一のバックダンサーとして集められた彼らでしたが、デビューシングルでミリオンを達成。そのビジュアルの良さに加えクールな楽曲と光GENNJIの再来とも言えるやんちゃな雰囲気で一気にスターダムに駆け上がりました。

しかし、この二つのグループには不祥事と脱退が相次ぎました。
結成当初は9人だったNEWSは4人に、当初は6人だったKAT-TUNは3人になりました。(全員が不祥事で脱退・退所した訳ではありません。)
アイドル冬の時代を見てきた先輩たちと違い、若くして一気に売れた彼らには芸能人としてのきちんとした教育が必要だったはずです。しかし、素人から見てもちやほやされて甘やかされているようにしか見えませんでした。赤西軍団と呼ばれる一大派閥は毎度週刊誌を賑わせていましたね。
結果として、事務所側が最も期待したであろう2大グループは自滅して行きました。

そんな二つのグループのちょうど間に関西限定シングル(しかも演歌)でデビューしたのが関ジャニ∞です。
正直、目に見えて事務所側が手を抜いているのが分かりました。グループ結成は関ジャニ∞の方がNEWSよりも早かったにもかかわらず、錦戸、内という主要メンバーを引き抜き、掛け持ちさせたことからもそれは伺えます。当初は二人をNEWSに一本化する話も出たそうですが、本人たちの意向もあり兼任という形で話は収まりました。普通に売れる(売ろう)と思っていたらそんな無茶はしなかったでしょう。
しかし、関ジャニ∞はメンバー一人を失いながら、ひたむきな努力と笑いを前面に押し出した人懐っこいカラーによって徐々に人気を拡大して行きました。今ではジャニーズで売上3番手争いをするほどの人気グループと成長しました。錦戸はNEWSを脱退し、関ジャニ∞一本でやっていくことを決めました。結果として彼の選択は間違っていなかった。
デビュー当時こんな逆転現象が起こるなど誰が想像したことか?

ただ、売り出し方の観点から言えばこの3グループはしっかりと独自のカラーを打ち出しており、その点はしっかりしている印象を受けます。

しかし、タレントの素行管理をできなかったのはやはりマネジメント側の問題です。
関ジャニ∞の成功はキャラクターと音楽の方向性がしっかりしていたことも大きいですが、一番の要因は若い時代に苦労したことでしょう。それが仕事への姿勢を決めた。
逆に言うと、問題の多いグループは若い時からちやほやされて少し勘違いしてしまった傾向があります。それをコントロールするには事務所の大人がしっかり彼らとコミュニケーションを図る必要があったはずです。
ちなみに、Hey!Say!JUMPも不祥事で一名のメンバーが脱退・退所をしています。

ただ、それを言うならSMAPもメンバーの脱退・不祥事はありました。
それを理由にマネジメント能力を疑うのは短絡的だとも言えますが、やはりその時期は大切なポイントです。
NEWSやHey!Say!JUMPの不祥事はほとんど未成年が起こしています。ジャニーズ事務所は性質上、未成年の少年たちを預かる立場である以上、そこの教育には人一倍気を使わなければいけないはずです。そこを怠っているのは不信感に繋がります。もちろん大人はいいというわけではありませんが・・・
タレントの個性を引き出すために自由にさせるのと好き勝手にさせるのは違う。そこが両マネージャーの決定的な違いだと思います。

この一連の流れを見る限りジュリーさんにマネジメント能力があるようには個人的には思えません。
加えて、期待の若手が伸び悩んでいる間も事務所が崩れずにいたのはSMAPが経済的にも地盤的にも会社を支え続けてきたからだと思うのです。
それが分かっていたのか、ジャニーさんはマネジメントの一部をI氏に託していました。
特にJr.の管理をさせていたのが象徴的。本当に踊れるメンバーを重宝するのはメリーさんでは無く舞台命のジャニーさんです。
だから、教育係には問題の多いジュリー側ではなく信頼のおけるI氏を置きたかったのでしょう。(ちなみに赤西仁が留学で活動休止した際に素行に問題のあるKAT-TUNをI氏に預ける案が浮上していたらしいですが、それは流れたそうです。)
もちろん、I氏のやり方にも賛否両論あると思います。強権的な采配もあっただろうし、グループ内で格差を作ることを快く思っていなかった人もいると思います。ただ、全ては彼らを世に出すための行動です。

そして、ジュリーさんもタレントを売り出すために行動しているのは同じだと思います。
V6がここ数年急にテレビに出るようになったのは彼女の意向が大きいでしょう。ファンにとってはうれしいことだし、ネガティブなことばかりではありません。
でも、自分の派閥だけ良ければそれでいいのでしょうか?
相手の派閥を徹底的になかったことにするその姿勢は取締役としてタレントを大切にしているようにはどうしても見えない。

あと、言及しておきたいのがジャニーさんの責任。彼には我々が想像するほどの実権は無いのかもしれない。しかし、I氏を信頼し、後継者争いに巻き込むような形で仕事を振ったのなら彼女の立場を守らなければならない。それが会社の上に立つ者の責任だと思うのです。今更これを言ってももう遅いのですが・・・

あと、もう一度言っておきますが、僕は派閥を否定していますが、タレントを否定しているわけではありません。嵐も他のグループも好きです。


○最後に、なぜ僕がここまでSMAPを擁護するのか
それは彼らが痛みを知っているグループだから。
彼らの道のりは決して平たんなものではなかった。僕たちには想像もできない辛いことがあったと思う。
彼らには歴史がある。ただの歌って踊るアイドルではない。色々な表情を僕たちに見せ、全力で与えられた仕事をこなしてきた。
国民的グループとして常にお茶の間の真ん中に立ってくれた。
楽しい時も悲しい時もSMAPは僕達の側にいてくれた。特に辛い時の彼等はどんなアイドルよりアーティストより頼りがいがあって大きく温かかった。
彼等の歌を聴いていると涙が出てくる。上手いとか下手じゃない。彼等が真っすぐだから。小手先のテクニックやごまかしを使わないから。
だから、彼等は信用できる。
泥臭く自らをさらけ出しながら闇の部分は見せようとしない。その姿勢はきれいにかっこよく着飾ったスターよりもよほどエンターテイナーと呼ぶにふさわしい。

国民がこれほど支持しているにも関わらず自分の理想と違うと彼等の存在を認めず、一刀両断する副社長の審美眼には疑問を持たざるを得ない。
もしくは個人的な感情と私利私欲の為に彼等を排除しようとしているなら大企業を束ねる経営者としての才覚にも疑いの余地がある。
ファンにだけは闇を見せまいと日々耐えた彼らの努力を踏みにじったあの残酷な虚栄心を許さない。

マスコミがどれだけジャニーズ事務所をヨイショする提灯記事を書こうとも全く耳に入って来ないのは我々がSMAPを信頼している証。
彼等はいつも我々ファンに向かって言葉を発し、我々を楽しませようと血の滲む努力をしてきた。
これは彼等が一歩一歩、歩みを進め築き上げてきた当然の結果なのだ。
だから、ジャニーズ事務所も一度でいいから我々の方を向いて目を合わせて心からの言葉を発して欲しい。

SMAPのみなさん。我々はあなた方の味方です。あなた方が私たちにそうあったように。
僕は「SMAPは何があっても解散してはいけないグループ」だと思っていました。
でも、本当に辛くて心から笑えないなら解散してくれた方が良い。
みなさんの納得いく答えを出してください。我々はすべてを受け止めます。
ただ、そう願うばかりです。
今更ながらSMAP解散騒動について書きたい。

最近、録り貯めたビデオを消化している中で「震災から5年 明日へコンサート」を観ました。この日のライブでSMAPが解散騒動後初めて生歌を披露しました。
その様子にちょっとウルッときてしまい、その流れで録画しておいたSMAP×SMAPでの50曲メドレーと27時間TVのライブを続けて視聴。涙が止まらなかった。
そんなにSMAPが好きなのかと問われればぶっちゃけそうでもない。正確にはそうでもなかった。もちろん国民的グループとして好きだったけど、特別好きということはなかった。

ただ、僕はジャニーズが好きなんです。世の中にはジャニーズってどうなの?ってスタンスの人もいると思いますが・・・(それは事務所の在り方や経営方針のことではありません。)
中でもKinKi Kidsのファンでこれは揺るがない。加えて楽曲的には嵐のファン。ほか全てのグループを大まかに把握している。その中でSMAPは特別というか別枠。先ほども言ったが国民的グループとして信頼しているのだ。

そんな絶対的なポジションを築いた彼らがなぜあんな目に遭わなければいけなかったのか軽く振り返っていきたい。
個人的に事務所ではなくSMAP寄りの記事になっていると思うのでどう受け止めるかは個人の判断に任せます。


一応目次
○派閥の内容
○派閥とテレビ局の関係
○SMAPがもたらしたものとI氏の手腕
○派閥形成の経緯
----------------
○後継者問題と週刊文春インタビュー
○ジュリー氏のマネジメント能力
○最後に、


○まず、この問題を語る上で外せないのが派閥。
このニュースが出てからジャニーズに派閥があることを知った人も多いでしょうが、ジャニーズ好きにとってこの派閥問題は公然の秘密でした。
ただし、派閥はタレントではなく、彼らをマネジメントする人間によって形成されています。むしろ、タレント同士の関係は良好と言えます。

派閥は大きく分けて3つ
●ジャニーさん直属のジャニー派閥
●女性マネージャーI氏によるI派閥。(ニュースなどでは本名もバンバン出ていますがここではイニシャルでお送りします。)
●ジャニーさんの姉メリーさんとその娘ジュリーさんによるジュリー派閥。
この3つです。

関係性をはっきりさせておくとジャニーズ事務所の代表取締役社長はジャニー喜多川さん。
そして、代表取締役副社長がジャニーさんの姉である藤島メリー泰子さんと彼女の娘である藤島ジュリー景子さん。

有名な話ですがジャニーさんは自社のタレントをスカウトしたり、グループを作る際にメンバーを選んだり、タレントを見出す力に長けた方。時にそのセンスを千里眼に例えられるほど。ただし、経営やマネジメントの面ではあまり決定権を持っていないとも言われています。
経営やマネジメントで実権を握っているとされるのは姉であるメリーさん。最近では権力移行が行われ、娘のジュリーさんが表に出ることが多くなりました。ジャニーズ事務所のタレントが出演している映画やドラマのクレジットなどでよく彼女の名前を見かけます。

そして、女性マネージャーI氏。文字通り彼女はただのマネージャーであり、ジャニー一族との血縁関係はありません。すでにジャニーズ事務所を退社されていますが、直前での役職はSMAPの映像制作管理をしている株式会社ジェイ・ドリームの取締役であり、マネジメント室長でした。

ここで派閥のメンバーと特徴を書いて行きます。(あくまで噂されている話。)
●ジャニー派閥(中立派)
属するメンバー:近藤真彦、少年隊、(近藤、東山は幹部扱い)、KinKi Kids、タッキー&翼、中山優馬、ジャニーズJr.全般、※V6(※最近になりジュリー派閥に移ったとされる。)

特徴:ジャニーさんは元々アメリカのshowbiz業界に憧れていることもあり、ミュージカルや舞台に力を入れている。逆に、テレビなどの分野には少し弱く、グループとしての活動が目立たないことも多い。
派閥同士の確執がなく、ここに属するメンバーは他のジャニーズタレントとも共演できる。

●I派閥
属するメンバー:SMAP、山下智久、Kis-My-Ft2、SexyZone、ABC-Z、ジャニーズJr.全般

特徴:SMAPがトップにいることもあり、下の世代も彼らの特徴を踏襲している。王道アイドルというよりも歌にバラエティにドラマにマルチな活動をしているのが特徴。今となってはその垣根も無くなりつつあるが、どちらかというとバラエティの色が少し強い印象。
ジュリー派閥との共演は大きな音楽特番以外ではない。

●ジュリー派閥
属するメンバー:TOKIO、嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、ジャニーズWEST、※V6(※最近になりジュリー派閥に移ったとされる。)

特徴:ジャニーズ最大の派閥であり王道のアイドルグループが多い印象。もちろんバラエティへの進出も多いが、下のグループになればなるほど音楽活動などが目立つ。
I派閥との共演は大きな音楽特番以外ではない。


○ここからは派閥の存在を分かりやすくするためにジャニーズ事務所とテレビ局の関係を詳しく見ていきます。
まず、大まかに言うと
I派閥と友好関係を築いていたとされるのがTBSとテレビ朝日。
ジュリー派閥と友好関係を築いているとされるのが日本テレビ。

●フジテレビはSMAP×SMAPやキスマイBUSAIKUがある関係でI派閥の影響が強いように感じますが実は一番バランスのとれた局。嵐もTOKIOも関ジャニ∞もレギュラー番組を持っているし、Hey!Say!JUMPのメンバーがドラマの主演をはることもある。もちろんSMAPやキスマイ、山Pもドラマに起用している。
そして、各局の音楽特番を見ると派閥争いが顕著になります。
フジテレビの音楽特番と言えばFNS歌謡祭。最近までは年末だけの開催でジャニーズの年長組が出るイメージでしたが、夏にも開催するようになり、そこではI派閥の影響が濃かった印象。ただ、FNS歌謡祭や僕らの音楽で司会を担当していた草なぎ君が両番組を降板してから徐々にジュリー派閥が出演する機会が増えた気もします。
マッチの35周年記念ではひとつの会場にジャニーズ全グループが登場したが、グループによるデュエット企画では完全に派閥ごとに分かれて歌唱し、派閥争いの深刻度を露呈させた。
また、フジテレビが大みそかに放送していたジャニーズのカウントダウンコンサート(カウコン)は唯一派閥の垣根を超えるイベントとされてきたが、これにもSMAPは参加していなかった。数年前に裏の時間帯に開催される紅白歌合戦の司会を嵐が担当してからは事務所主催のイベントであるカウコンよりも紅白にジュリー派閥のタレントが流れていった傾向がある。2014-2015年には開催が中止された。
関係ないかもしれませんが、フジテレビのプロデューサーきくち氏が左遷された兼ね合いで堂本兄弟が終わったことを僕は未だに根に持っている。あと、僕らの音楽を終わらせる必要は絶対なかった。

●TBSは中居君のバラエティに代表されるようにI派閥の影響を一番受けている局。
ドラマでもI派閥のタレントが毎クール出演している。これに怒ったのかは分からないが、急に嵐の冠番組「ひみつの嵐ちゃん!」が終わったのが印象的。嵐ブレイクのきっかけは絶対「花より男子」だと思うんだけどな~。
ただ、ドラマではジュリー派閥のタレントもコンスタントにドラマ出演している。
朝の情報番組ビビットでは国分太一君がキャスターを務めるなど部署ごとに管轄も違うように感じる。
TBSの音楽特番は音楽の日。中居君が司会ということもあり、分かりやすいくらいI派閥しか出ない。うたばんからの流れが大きいと思われ、UTAGE!やMomm !!なども同様。年越しのCDTVでもSMAPは時間の大部分を割くが嵐などの出演は一切ない。数年前まではうたばんで中居君と嵐が楽しく共演していたんだけど・・・

●テレビ朝日は元々バラエティにもドラマにもジャニーズをほとんど起用しない局だったのでイメージがないかもしれませんが、ここ数年で大きく流れが変わりました。
キムタクが宮本武蔵に出演した頃よりI派閥が台頭。最近ではキムタクがアイムホーム、草なぎ君がスペシャリスト、香取君がSPドラマに出演。他にもキスマイやSexyZoneのメンバーが主演をはっている。
また、バラエティでもぷっすま、スマステなど長寿番組が多く、数年前まではSMAPの冠番組「SMAP☆がんばりますっ!!」も放送されていました。どちらかというとI派閥の影響が大きい局。
テレ朝の音楽番組といえばもちろんMステ。この番組はジャニーズ事務所との付き合いが長いこともあってか完全に治外法権化している。全てのジャニーズグループが出演できる数少ない番組で派閥争いが噂されていた数年前にもレギュラー放送でSMAPと嵐が共演して仲良くトークで絡むレアな映像を見せてくれました。

●日本テレビは完全なるジュリー派。TOKIO、嵐を筆頭にNEWSやHey!Say!JUMPもレギュラー番組を持っている。月曜から夜更かしやイッテQ、ヒルナンデスと言ったバラエティはもちろんNWES ZEROの櫻井君、news every.の小山君、Going!の亀梨君、シューイチの中丸君など情報番組にも所属タレントの出演が多い。
ドラマもほとんどジュリー派閥で固められている。しかし、深夜ドラマはI派閥が担当していたと見られ山Pの「近距離恋愛」(映画連動企画)をはじめ、キスマイ、SexyZoneなども主演をはっている。
夏の風物詩となった24時間テレビでは2003年以降メインパーソナリティをジャニーズが担当している。しかし、I派閥のタレントが担当したのは2005年の草なぎ、香取の一度だけである。皮肉なことにこの年の平均視聴率が歴代最高である。
このように派閥争いが顕著化してからは日テレにSMAPが出演することはほぼ無くなった。その中でも中居君は仰天ニュースやナカイの窓といった人気番組を抱えている。グループとしては年に一回さんま×SMAP特番を放送しているが、なんとなくネガティブな企画が多いと指摘されている。
数年前からスマスマと時間帯が裏かぶりのしゃべくり007にジュリー派閥のタレントが堂々と出演するようになった。
日テレの音楽特番はTHE MUSIC DAY。櫻井君が司会ということもあり、I派閥が出演することは無い。

●テレビ東京にあまり派閥争いはないように感じるが、トーキョーライブ、イチゲンさんに出演しているMC5人(ジャニーズWESTを入れれば6人)の中にI派閥のタレントはいない。一方で関ジャニ∞とABC-Zがレギュラー番組を持っているので一応バランスは取っているが、少しジュリー派閥が多い気がします。

●NHKは国営放送なので派閥争いはないと思われましたが、数年前に嵐が紅白の司会になってから状況が大きく変わりました。それまではジャニーズ事務所からの出演は年長組のSMAPとTOKIOだけでしたが、去年は7組ものアーティストが出演。ここ最近ほとんど活動のなかった近藤真彦をトリに起用するなど明らかに事務所の力が働いた流れに疑問を持った人も多いはずです。タモリさんが辞退してからはSMAPが司会をするなんて噂もありましたが、結局はあさイチ繋がりでイノッチが総合司会を務めました。今ではV6もジュリー派閥と言われていることから、I派閥が司会争奪戦に負けたとの憶測まで流れました。実際内情は分かりませんが、紅白歌合戦がジャニーズ歌合戦になったのは否定できません。
そんな中でSMAPが出演した「のど自慢」や「震災から5年 明日へコンサート」を見るとやはりこのグループの暖かさが伝わってきます。

ここまでだらだらと派閥とテレビ局の関係を書いてきたのはいかに事務所がファンを無視しているかということを伝えたかったからです。特に事務所主催のカウコンを中止させてしまったのには驚いたというより、ひきました。
一応断っておきますが、派閥派閥と書いていますがそれはあくまでマネジメントをする上層部の話です。タレントたちは一切そんなこと考えていないでしょう。むしろ後輩たちは道を切り開いてくれたSMAPに感謝することはあれ敵対意識を持つことなんてありえないはずです。ファンと同じようにジャニーズの所属タレントも犠牲者と言っても良いでしょう。


○なぜ、派閥なんてものが出来たのか?
それを説明するにはまずSMAPの歴史を見なければいけません。
1970~80年代はアイドル春の時代。ジャニーズもその流れに乗って郷ひろみ、たのきんトリオ、シブガキ隊、光GENNJIなど数々のアイドルを世に送り出しました。
しかし、90年代に入ると各局の音楽番組が終わり、アイドルも勢いを失って行きました。
光GENNJIの弟分としてデビューしたSMAPはもろにその煽りを受け、デビュー曲で1位を逃したジャニーズ初のグループという不名誉な記録を作りました。
その後もなかなか芽が出なかったSMAPは事務所内でもお荷物的な微妙なポジションになっていきます。
そんな時にマネージャーとして手腕を発揮したのがI氏。彼女は音楽活動よりもバラエティにグループとしての活路を見出し、積極的に彼らを売り込んでいきました。SMAPとI氏は二人三脚で業界内の評価を高めていきます。その後の活躍は皆さんも知っての通り。

今ではアイドルがドラマ出演するのは当たり前ですが、当時は特別な企画以外でアイドルが起用されることはほとんどありませんでした。その壁を壊したのは間違いなく木村拓哉さんでしょう。そして、草なぎ君主演「いい人。」の成功。かっこいい人がトレンディドラマで主演を張るのはそこまで難しいことではありませんが、かっこよくない草なぎ君(悪口ではありませんよ)のドラマ進出は後のドラマ事情に大きな影響を与えたと思います。(アイドルのドラマ出演の是非はここではとりあえず置いておきます。)

また、司会・キャスター業の道を作ったのは間違いなく中居君でしょう。バラエティや特番、スポーツ番組で存在感を示した彼の功績は大きい。今やアイドルは情報番組やオリンピック、W杯といったスポーツ特番でも司会・キャスターを努める存在になりました。(くどいようですが、今回その是非は問いません。)
今では当たり前となったアイドルによるコントも昔は考えられませんでした。

ドラマ、バラエティ、コント、司会など様々なジャンルで目覚ましい成果をあげていったSMAPは男性アイドルの新しいモデルケースとなりました。
それまでのアイドルは悪い言い方をすると使い捨て。一生アイドルをすることは不可能とされ、ある時期を迎えると歌手や役者などに舵を切らざるを得なかった。そうなると必然的に事務所を退社して一から道を模索する日々が始まります。
しかし、今では40歳を超えてもアイドルとして活動するのは当たり前。正確には歌って踊るアイドルをマルチタレント化させたことにより芸能界での寿命を爆発的に延ばしました。
また、センターポジションではないメンバーにも光を当て彼らを世に広く認知させることに成功。今までの売り出し方だとどうしてもセンターメンバーに注目が集まりがちでしたが、長く活動することにより個々にスポットライトを当てグループとして深みを出すことに成功しました。
今の男性アイドルの基礎を作ったのはSMAPと女性マネージャーI氏と言っても過言ではありません。


○それをみんなが分かっているのになぜ派閥争い、解散騒動は起きたのか?
元々ジャニーズ内にはっきりとした派閥は存在しませんでした。
普通のマネジメント部署にSMAP担当の特別部署が存在していただけに過ぎず、それを派閥と呼ぶのは少し違和感があります。こう聞くとSMAPが特別扱いされているようですが、それほどSMAPの活動は異質だった。それでも彼らは結果を出し続けた。だから、認められてきた。
ただ、副社長側が今までのアイドルの型を崩す彼らをよく思っていなかったのは事実。
それもあってかSMAPと他のジャニーズタレントの共演は少なかった。しかし、無かった訳ではありません。少なくとも数年前までは交流がありました。
やはり副社長側もSMAPの活躍は無視出来なかったのでしょう。意図せずとも他のグループの活動内容はSMAPに似てくるし、各方面で活躍する彼らとの共演を避けるのもおかしな話。

しかし、ある時期を境に自体は大きく変わっていきます。
最初に説明したとおりマネジメント担当のトップはジュリーさんです。ジャニーさんが姪である彼女を可愛がるのは当然。しかし、ジャニーさんはSMAPを育て上げたI氏の手腕も高く評価していました。そうなると他のグループも担当させたくなるのは当然の流れ。
同時にジャニーさんはジュリーさん側のマネジメントに疑問を持っていたのかもしれません。(※これは後で詳しく言及します。)
今まではSMAP以外の全てのグループ(ジャニーさん管轄以外)をジュリーさん管轄でマネジメントしていましたが、それが崩れる瞬間が訪れます。
Kis-My-Ft2の登場です。
I氏が彼らを担当するようになりSMAPに弟分ができました。さらに山下智久がジュリー派閥であるNEWSを脱退してI氏の担当になったことにより意図せずとも派閥が形成されて行きました。キスマイはバラエティを中心に、山Pはドラマを中心にSMAPとの共演、いわゆるバーターでの仕事を増やして行きます。SMAPを売り出す上で出来たコネクションを最大限利用して後輩を育てるのはマネージャーとして当たり前の話ですが、図らずもこれが派閥構造を大きくしてしまいました。

I氏の担当タレントが増えたのと同時に嵐の台頭も大きく影響。
それまでは副社長側がいくら気に食わないと思っていても事務所の稼ぎ頭であるSMAPを無下に扱うことなどできなかったし、彼らの人気番組にジュリー派閥のタレントをバーター共演させるしかなかった。
しかし、嵐がSMAPと双璧をなすほどのグループに成長したことにより、両派閥の共演の必要が無くなりました。嵐の活躍に呼応するようにジュリー派閥のグループはどんどん勢いを増して行き、派閥争いを激化させたように思えます。

SMAPは最初から優遇されてきたわけではありません。むしろ落ちこぼれの烙印を押され、煙たがられてきた印象すらあります。そんな場所からここまで歩んできた。自分たちの道は自分たちで切り開いてきた自負もあったはず。だから変に媚びることはなかった。
マネージャーI氏は優秀すぎたのかもしれません。SMAPを国民的グループに押し上げて立ち上げる企画もことごとく成功させてきた。
メリーさんとジュリーさんの目にはどう映っていたのでしょうか?生意気に映ったのでしょうか?
見えない溝はどんどん大きくなります。それぞれがそれぞれの道を歩み始め、今まで共演していたタレントは一切顔を合わすことがなくなりました。見えなかった溝が派閥となり、事務所内部を超えてファンの前に姿を現したのです。


話が長くなってきたので続きは後半で。
「SMAP解散騒動について書きたい。 後半」
NARUTO

ネタばれありなんで気を付けてください。

今更ですが、漫画「NARUTO」を全巻読破しました。
実際は去年読んだんですが、それでもラストの映画公開からしばらく経っていましたね。
全72巻を10日で読むという荒技に挑戦しまして後半は目が痛かったです。1日7巻ペースだと全然すごくないと思う人もいるでしょうが、意外にきつかった。

最初にNARUTOが終わると聞いた時はジャンプ大丈夫か?と心配になりましたが、あまりダラダラ続けても作品の質が落ちるので良いタイミングだったと思います。正直、これでも少し長く続け過ぎたかも。
人気漫画がどんどん長期連載化する中でこれだけの大作が終了するのは色々な利権が絡んで大変だったと思います。
岸本先生お疲れさまでした。

さて、感想を書く前に僕のNARUTOに対するスタンスを書いておきましょう。
学生時代に少しハマりまして「サスケ奪還編」つまり第一部の少年編までリアルタイムで興奮しながら読んでいましたが、暁が絡んできたあたりからどんどん遠のいて行った覚えがあります。全巻読破前の時点で最後の記憶はペインとかが出てきたあたり。このあたりから結構メッセージ性が強くなってきて面倒くさくなった覚えがあります。

確認の意味も込めて1巻から読み返しましたが、やっぱりおもしろかった。
NARUTOの凄いとこって第一話の段階で最後のゴール地点がしっかり見えている点。進むべき道がはっきり見えるんです。無駄な捨て回がない。

少年ジャンプの場合、新人作家の発掘に力を入れているので、新連載が定期的に入ってきます。最近の作品を見ていると特に感じるのですが、とりあえず連載することが目的でストーリー面で見切り発車している作品が多い。
だから、最初は1話完結の話を投入しつつ、人気が出てきたら大きなシリーズに入るという形を取りがち。もちろんアンケート至上主義の影響もありますが、様子見の回って僕的にはそれほど必要性を感じないんですよね。シリアスなシリーズが続いた箸休めなら良いのですが、キャラ紹介の回はあまり面白くない。あくまで目的に向かう過程でキャラクター紹介をするのがベスト。

そういう意味でNARUTOはやっぱり素晴らしい。
最初の大きなシリーズが不斬と白が出てくる「波の国編」です。修行という少年誌では欠かせない要素を描きつつ、伏線が後の話にも繋がっていく構成の上手さ。
次の中忍試験編もそうですが、話がぶつ切りにならない。キャラクターの関係性が絶妙のバランスを保っていて、整合性がしっかりとれている。
人間をしっかり描いた上で王道のバトル描写も最高。男の子がワクワクできるかどうかは少年誌において最も大切なポイントだと思います。

「木の葉崩し編」の衝撃は今でも忘れられない。
中忍試験のバトルだけでも十分成立している。いや、むしろ他の作品よりも出来が良い。それなのに、それを放り投げて次のシリーズを始めちゃう。お見それしました。
岸本先生は本物だ!(偉そうですいません・・・)

この世界は勧善懲悪でないのも良いですね。
忍者は戦争の道具と位置づけた段階で勝ちというべきか。これによって敵の概念が深く広くなった。
里や国同士の抗争に加え、第三勢力としての大蛇丸や暁。この複雑に絡み合った関係を惜しげもなく描くことによって間延びしない。
そして、ナルトとサスケですよ。
この最も太い縦軸があるから他の縦軸も横軸も生きる。

僕がシリーズの中で一番好きなのはやっぱり「サスケ奪還編」ですね。
剣道や柔道団体戦の様にそれぞれのチームから代表者一人を選んで対決する。個人戦であり団体戦。しかも、逃亡する敵からサスケを奪還しなければならないハラハラドキドキの展開。かなりの胸アツ!!
人選も絶妙で実力では負けるような相手との命をかけたガチバトル。今までと違い自分たちの力で何とかしなければいけない状況。もう目が離せない。ロジックの展開も素晴らしい。信じる仲間のために命をかけるみんなに目頭が熱くなりました。リー登場とか熱すぎる。
そして、サスケとの決別。この切ない結末にはナルトと一緒にもどかしさを感じました。

ここから第二部の青年編が始まります。
NARUTOが目に見えて大きく成長していくのが気持ちいい。やっぱり少年漫画はこうでなくっちゃ。それに伴い人の輪も大きくなって行く。
でも、成長するからこそ見てくるものがある。自分の運命と向き合う時が来る。
やっぱり、主人公が主人公たる由縁を設定しているのは大きい。
九尾の力を持っていると否応なしに事件が集まってきますからね。
ここで尾獣と人柱力が絡んでくるのが奥深い。

そんな感じで快調に読み進めていましたが、やはりペインが出てきてちょっと読むペースが落ちる。
単純に文字数が多く、テーマが重いのに加え、ここら辺から表現の重複が多くなる。
同じことを繰り返し繰り返し投げかけてくるのでちょっとしつこい感じになってきます。
大事なテーマなのは分かってるんですけどね・・・
ただ、自来也が大立ち回りを見せるので何だかんだ引き込まれる。

そして、話は大きくなっていき、五影登場、第四次忍界大戦に突入していきます。
期待に胸を膨らませていたのですが、穢土転生により事態が深刻な状況に。
ただでさえ登場人物も多く、過去が入り組んできたところで、キャラクターの大渋滞が発生。バトルによって話の間延びが凄いことに。

しかも、キャラクターのパワーインフレが少なかったNARUTOでインフレが止まらなくなっていった。
一部のキャラが強すぎて残りのキャラクターが完全に空気状態。今までの積み重ねは何だったのか?
もう、裏技が多すぎて何でもアリ。特に眼の力がずるい。
必殺技発動→実は奥の手を隠してました~→実は俺も奥の手隠してました~
というNARUTOの醍醐味もちょっとくどい。

さらに、ペイン編での禅問答がまたもや復活。この世界の住人は女々しすぎるぞ。
今まで上手いと思っていた伏線の数々も少しくどく感じるようになりました。
一本筋が通っていますが、さすがにナルトとサスケが生まれ変わりだなんだの言いだした時は微妙な気持ちになりました。
百歩譲って能力はいいとしても性格とか気質までも受け継いだものなの?って・・・
サスケの中2病も遺伝?よくよく考えるとナルトも中2病?ブレる中2とブレない中2か?

そんな中で物語を通して描かれてきた才能と努力論争の最終形が見られたのは嬉しかった。
やっぱり、ガイのシーンは熱すぎる。もう涙でページをめくれない。NARUTOの中ではリーとガイが一番好きかもな~
だって、最初は落ちこぼれだと言われたナルトも結局スーパーエリートだったわけだし。
そもそも、ナルト、サスケというメインキャラクター二人がスーパースーパーエリートで前世から成功を約束されていた。ちょっとその辺は飲みこみづらい部分でした。
ガイを助けたシーンも噛ませ犬感を強くしていた印象・・・
もちろん、それを勝ち取ったのはナルトのひたむきな努力のおかげです。尾獣と仲良くなるくだりは素晴らしいし、好きです。だからこそなぁ・・・

結果として、戦争編からは長かったなぁという印象。
でも、最後までテーマを貫いた姿勢にはただただ感服。
無駄な引き延ばしではなく、言いたいことを全て詰め込んだ結果長くなった。それが伝わったから大満足!
盛り上がる所はとにかくアツい!やっぱりNARUTOは最高でした。

今更ですが金髪、青い目、オレンジの服を着ている忍者をよく主人公にしたものです。
キャラクターを描かせたらこの人はすごい。
脇役がかっこいい。シカマルは良いところ持って行くよな〜。リーと我愛羅も負けてない。
最後のカップリングとかも萌える。

絵の構図も斬新で迫力満点。すごい!!

先生の新しいことに挑戦するスピリッツはそんな作画からも伝わってきますし、どこか反骨精神みたいなものがあったからここまで成功できたのかなって思えました。

これ以上行くと止まらなくなりそうなのでそろそろやめましょうか。

ここまで壮大な話を最後まで描ききってくれた岸本先生に改めて感謝を申したいです。
ありがとう。

BORUTOも見ないとな~