それでも他人の意見はきちんと聞き入れる。
果たして僕の思考回路は本当に排他的なのかわからなくなってくる。
否、聴衆から見れば僕は排他的ではないのだろう。


「じゃぁ、自分からもっと話しかけようかな」
「それで良いと思うよ♪」
「それが良いと思う」
「人生1度きりだからねぇ」
「まぁ、言われてみればそうだな」
「でしょぉ?」
「無駄話もたまには悪くないかもな」
「でしょぉ?」
「彩のものの見方がおもしろいからだろうな」
「やた♪さっすがウチ♪」
「やっぱし余計だったかな」
「まぁ♪そう言うなや♪」


そういう会話を重ねつつも階段を少しずつ降りて行った。
すると、階段の照明のスイッチがついた。
下の階で誰かが上に上がろうとしているのか、
上の階で誰がが下に下ろうとしているのか、
僕たちの足音を聞きつけて、親切にも電気をつけてくれたのかもしえれない。
長い間ここに住んでいる彩と僕には、別に不要だが。


明るくなってから見えた彩の横顔は笑顔だった。


「そんなに嬉しいのか?」
「うん♪そういう質問とかも全部新鮮でなんか嬉しいんだ♪」
「なんか…ありがとう」