やっと本を読み終わりました。

3年越で読み進めていたのです。


昨年中に読み終える予定でしたが、他の本を読んでいたので狂いました。


よくマア3年もかけてと思われる方もいらっしゃるでしょうね、

そうなんです、毎日2ページを朝に読む、丁度新聞小説を読むのと同じ感覚です。

片意地張らずに、自分のペースで世界の重厚な名作が読める。


継続は“読みきれる”のです。でも時間がかかりすぎですよね。


言い訳は、

ブログ関係の本を読む間に読むので余り時間余裕がありません。ブログネタを仕入れるために図書館からどんどんと本を借りて読むのです。そのほんをネタに

文章を書く練習として、1~2時間以内にブログを書き上げるのです。


そしてそのほかに今読んでいる本は同時進行で6冊(6本)。


新聞小説を朝と夕方で2本、朝日新聞です。

文庫本で「ゲーテとの対話」、

あとブログ関係を2冊、「基礎情報学」と「オートポイエーシス論入門」

松陰先生の文稿、松陰全集、

お経の維摩経

と今回完了した「魅せられたる魂」ロマン・ロランです。


ということで、ついつい各本、読む時間が少なく読み終えるのに時間がかかります。

ブログ関係以外の他の本は毎日継続して読めない場合もあるんです。



それで、この小説「魅せられたる魂:河出書房・世界文学全集・2冊揃い・昭和41年。宮本正清訳」ですが、

書いてある元々の文章が悪いのか、旧い訳で翻訳が悪いのか、僕の理解力が貧弱なのか、

読んでいて、何度読み返しても、意味不明箇所が出てきます。

理解するのに時間がかかります。また、理解できないとこもあります。


具体的には、著者ロラン独特の誇張された比喩表現、

話の進め方、

話が長すぎてテーマが絞れていない。主人公の生き様を書いているが、だらだらのフランス小説。

主人公が女性であること、つまり女性心理を的確にロランが描いているのかが不明、僕は描いていないと思う。

そして、丁度2回の大戦、ロシア共産革命、が入り混じり、今の時代に合わない。


連続人生小説、若い時読んで内容忘れた「ブッデンブローク家の人々」、「楡家の人々」と近い小説、かな?


なんせ、面白く読めたものではありませんでした。

ためしに誰かトライして読んでください、この訳を。


ためしにじゃなく読むのだったら最近の違う人の訳がいいと思いますよ。それか2冊並行読み。



古い本でも、

前々回に読んだカラマーゾフの兄弟のほうが格段ロシア的重厚感があり、人間追究の切り口が違って、さらに面白い小説であると思いました。

これとは、読後感が違います。


でも、この本は古本市で買った物で、値段はビニール袋に入いるだけ入れた本全部で、500円だったのです。つまりは上下2冊本だけど、多分1冊20~30円の本でしょう。


また、読後感はやっと読み終えたとの満足感があります。だからブログに書くのです。

雪辱戦として、次の機会があれば「ジャンクリストフ」に挑戦しよう。


そして“今回の次”は、

「戦争と平和」なのです。8月の古本市で買ってきました、1冊100円。これも長い小説・3冊揃で、面白かったらいいのになと。