〈グラチャン〉収穫だってありました… | がんばれ!ロシア女子バレーボールチーム Go! Russian Volleyball Team!

がんばれ!ロシア女子バレーボールチーム Go! Russian Volleyball Team!

ちょっとコワそうだけど実はチャーミング!
そんなロシア女子バレーボールチームの魅力を
たまにイラストで綴ります♪
(全てフィクションです! all fiction! )


がんばれ!ロシア女子バレーボールチーム Go! Russian Volleyball Team!-マリフ
無名の19歳、マリフ選手の重量級のスパイクに会場がどよめきました。
 

“ワールド・グランドチャンピオンズカップ2013”東京ラウンド、ロシアチームはまさかの3連敗に終わりました。

Russia vs USA 2:3 ( 25:16, 22:25, 19:25, 26:24, 13:15)
Russia vs Brazil 1: 3 ( 25:18,18:25,22:25,19:25)
Russia vs Thailand 1: 3 ( 25:18, 22:25, 21:25, 23:25 )

アメリカ戦はフルセット13-13からの惜敗、ブラジル戦とタイ戦は両試合とも1セットを先取した後、序盤リードしながら追いつかれ、逆転という展開。タイには“歴史的な勝利”をあげられてしまいました…(ロシアチームにとって国際試合で初めてタイに敗戦)。キャプテンのパンコワ選手は「まずは、タイチームおめでとう。タイは素晴らしいチーム。今日はサービスが良かったし、これまであまり思わなかったけれどブロックが本当に素晴らしかった。ロシアチームはこの3日間少し疲れ気味で自分たちのいつものプレーができませんでした。」

まあ、ロシアチームが疲れちゃったのは、このトーナメントで照準を絞ってきたアメリカとブラジルに負けてしまったからなのですが、タイのチームも日本戦で夜遅くなったかと思ったら次は朝練習もできない第一試合でアメリカ戦フルセットなのだし………まあ、ロシアンジョークってことでみなさまお許しを(笑)

でその疲れた試合、まずはアメリカ戦。
1セット目をわりとラクにとれたロシアチームでしたが、気が緩んだのか2セット目、3セット目共に5点差あった点差が中盤~後半にかけて逆転されるというイヤ~なセットの取られ方で王手をかけられます。4セット目こそは逃げ切ろうと序盤で5点差つけたロシアチームでしたが、アメリカのフォーセット選手にタイムアウトはさんで4サービスエースをくらう頃には、正直力尽きたかと思いました。ところが、気力振り絞ってここから逆転し、勝負は最終セットへ!!5セット目は一進一退の痺れる展開。13-13と最後まで勝敗の行方は予想できませんでしたが、ここでパンコワ選手は今大会絶好調、26得点をこの試合でもたたき出しているマリフ選手にトスアップします。ライトからストレートにキレのあるスパイクを打ち込んで、マッチポイントロシアかと思われましたが、わずかにアウト。逆にアメリカのマッチポイントに。アメリカのサーブからまたしてもキャプテン・パンコワ選手は迷わず(分かりませんが…)マリフ選手にトス! 同じくライトから同じストレート打ち、同じようにもの凄い音たてて ボールはオンライン…!!に見えましたが、またしてもアウト。あっけなく試合終了となりました。

この試合、最後の2球を託された19歳のマリフ選手は、試合後目に涙をいっぱいためてコートを去って行きました。そしてそのマリフ選手を一生懸命なぐさめるイサエワ選手。若いっていいなぁ…。 きっとこの経験がマリフ選手を大きく成長させることでしょう。マリフ選手は26得点、リューバも頑張り22得点でした。

さて、ロシアの最大のライバルといえばブラジル。ブラジルの最大のライバルはアメリカ、うそ! ロシア! 前日あの素晴らしい戦いをみましたから、ブラジル戦もまあまあ行けるんじゃないかと思いましたが……なんだか選手の目に力がない?? 敗戦の疲れ??

試合はまたまた簡単に1セット目を先取しちゃいます。でも昨日のことがあるから気を抜かないぞ~っと引き締まったのはワタシだけ? 2セットは最初からブラジルに走られスコアは1-1。3セット目はブラジルに走られかけますが、ロシアもよく追いつき、追い越し、追いつかれ…21-21からするするっと最後はブラジルが抜けてゴール! アメリカ戦もそうでしたが、中盤くらいまでは大きくリードしたりするのですが、[パンコワ選手+マリフ選手]←[スタルツェワ選手+イサエワ選手]の2枚替えあたりから集中力が欠けるのか、被サービスエースやミスが多いこと! 若さと言ってしまえばそれまでですが…。ロシアは4セット目、一度もリードすることなく敗れました。


そんなこんなで東京で選手の笑顔をついに一度も見る事ができませんでした。というか…日に日に顔がひきつっていき、最終日、まさかのタイに敗れるにいたっては、リューバも逃げるようにコートを立ち去り、このトーナメントで素晴らしい活躍をみせたマリフ選手も、サインを求める若者に“Sorry…”を繰り返しながら去っていきました。ツライ!!!

でも、それでも収穫をあげるなら、この若い無名の19歳、マリフ選手の大活躍、これは本当に大きいのではないでしょうか? スパイクを相手コートに打ち込む度に会場がどよめくほどの威力。チーム一の得点をたたき出し、強烈な印象を残しました。
所属はキャプテンでセッターのパンコワ選手と同じザレチエ・オジンツォボ。2011年ペルーでのジュニア世界バレーの際、“ガモワの後継者”と報道されたようです。この大きな新人マリフ(Малых)選手ですが、名前の意味をご存知ですか? なんと“小さい”なのです!!!(笑)ミスもありますが初めての国際大会デビューです。大きくダイナミックに育ってほしいなと思いました。サーブレシーブをしないオポジットなのが、オブモチャエワ選手やガモワ選手とかぶってしまいますが、それでも未来のスーパーエース候補ですよね! どうです?マリフ選手のこともっと知りたくありませんか? 次回はそのマリフ選手のインタビューをお送りします!