さて、1話の後半です。
次はベッドシーン・・・
ジョンアン「ウンチャンがかなり積極的ね~」
ウネ「熱い・・・」
コンユ「ウンチャンはすごく進歩的だな。受動的じゃない」
ドンウク「コンユヒョンがすごく可愛いな。いくつだったんだろう?13年前だろ?」
ジェウク「20代だ」
ウンチャンを抱きかかえた自分の姿を見て・・・
コンユ「ハハハ!持ち上げた」
そして恥ずかしそうに顔を隠します。
ウネ「ほらここ見て!ワインのグラスで隠してる」
コンユ「昔の演出だな」
ウネ「だけど可愛いね」
コンユ「ウネが僕のTシャツをめくりあげてる!こんなの台本になかったのに」
ウネ「台本に書いてあったことなんて何があるの?ここの全部」
コンユ「全然知らなかった。それどころじゃなかったから。放送を見て分かったんだ。こうやってTシャツをまくりあげてたのを・・」
恥ずかしくて机につっぷすしてしまうウネ。
ドンウク「記憶がよみがえるね」
ジェウク「自分の記憶の中にあったものより、ずっと新鮮でさわやかだな、みんな」
ジョンアン「みんな新鮮だし、私がときめいてしまうぐらい・・」
ソンギュン「可愛いな」
ジョンアン「可愛かったし、その当時は分からなかったけど青春だったんだなって思う」
コンユ「なんだかハンギョルとウンチャンが結婚して、昔のアルバムを見ながら話をしてるような感じ?そうしてると子供たちが「ママ!」って言いながら走って来るんだ。それで”ママとパパは仕事してるからちょっと待ってて”とかいう。
そういう想像をみんなしたりしてるんじゃないかな?どこかでそんな風に楽しく暮らしてるんじゃないか?みたいな話をしたりしながら」
ウネ「楽しい。一緒に見てるから余計に楽しいのかもしれない」
コンユ「ずっと一緒にいろよ。どこにも行かないで」
さて・・・
ここから少し雰囲気が変わります。
それぞれが他の出演者たちへのメッセージを撮影し、他の人たちがそれを見てまた話をする・・・というリレー形式のインタビューへと。
”月日のホコリを落としたら、いまだに輝く宝石のように
今は知っているけれど、当時は知らなかった事を・・・”
”僕たちは2007年夏の全ての事が気になった。だから・・・”
コンユ「ラストダンスのマイケル・ジョーダンみたいだ」
”彼らの本当の話を聞いてみようと思った”
ソンギュン「・・・彼らのせいで、・・・気になったし、全ての役がぴったりだと思った。だからすごく期待もしてた。チェハンギョルはコンユだ。そのどの役よりも一番よく合ってる役じゃないかな?」
コンユ「アイロニーなんだけど、どんなジャンルよりもロマンティックコメディーに対する拒否感があった時期でした。俳優を始めてから、初めての思春期みたいなものだったのかも。達成感を感じながら俳優として成長しようと思っていました。でもまわりの雰囲気は、”君はこれをやらなきゃ行けない。これをやればスターになれる。これを上手くやればCMも出来るし、初めて主役をやれる”・・・」
13年前のコンユのインタビュー
「どんな場面でも、いつも感情を操作するような仕事じゃないですか?爆発させたり、沈めたり・・。それで情熱的に生きているような気がします。たとえ90%が気に入らなくても、残りの10%の何かのために演技をしているんじゃないか?・・そんな気がします」
”コンユの気持ちはコヒプリPDへと伝えられた”
イ・ユンジョン「少し謙遜するところがありましたね。アイドル出身の人(ウネ)が俳優をやるので、相手役としては憂慮するかもしれないじゃないですか?実は私もそういう心配があったのですが、会った時に先に向こうからそれを切り出しました、僕は僕が問題ですと」
コンユ「ハハハ!そうそう!こんな話をした覚えがあります」
ユンジョン「相手の演技がどうとか言える立場ではないと。それで、わー、この人カッコいいなって」
コンユ「心の中でいろんな欲望が大きくなってきてました。ちょっと待ってろ、俺が見せてやる。俺がどんな人間か見せてやる。まだ機会がないだけだ。チェハンギョルのセリフみたいに」
”チェハンギョルは機会がないだけだ。
チェハンギョルはやるといったらやるヤツだ。
チェハンギョルはまだやりたい事に出会っていないだけだ。
本当にやると言ったらやるヤツだ”
”入隊前最後だという気持ちで選んだ。
そんなコンユに羽を授けてくれたのは相手役のユンウネだった”
”けれども、また違う悩みを抱えていたのは彼女も同じだった”
ウネ「ゆっくりと歩き始めたばかりだったのに、走らないといけない瞬間がやって来たんです。そうしなければ女優としての機会がやって来ないかもしれないし、誰も期待してくれないかもしれないし・・・」
”演技挑戦初めてで与えられた主人公役”ー「宮」
ウネ「”宮”を撮りながら、自分の演技を見てすごく挫折を味わいました。だからすべてを変えないといけない・・・そんな時期でした。そんな負担感がありました」
ジョンアン「ガールグループっていうのは大変だって聞いています。その中で末っ子って言うのは特別に大変なんじゃないかしら?大人たちから、これをやりなさいって言われて、自分の意見なんて重要視されず、いつも言われた事に最善を尽くしてたんだでしょう。そんな中でコヒプリに出会って、それに全力投入して、そしてウンチャンとして生きられた世界はたぶん彼女にとって自由で、すごく幸せだったんじゃないかしら?」
ウネ「ちょっと待って・・・ティッシュ・・・」
と涙ぐむ。
”僕たちはみんなそれぞれの痛みを抱えて生きて行く”
”以前から慰労が必要だったのはチェジョンアンもでした”
ジョンアン「当時私は作品も何もしたくない・・という状況でした。辛い別れをして、無気力で、辛いのに、どうして仕事しろって言われないといけないの?っていう状況。だからコヒプリのシノプシスが来た時も嫌だって断ったんです」
ユンジョン「役自体がとても新しい役だったので、NYやパリをイメージさせる人がいいな・・と思ったんですが、綺麗な女優さんならいっぱいいるじゃないですか?チェジョンアンさんはどう?と推薦されて会ってみたら、男性かと思いました。すっごく男っぽくって」
ジョンアン「ほんとに?私はすごく女性らしいから選ばれたんだと思ってたのに」
ユンジョン「服にしても、今はどうか知りませんけど、その当時は1着で1週間暮らせるって言ってたんです。面倒だからって。ホントに魅力的、ガールクラッシュな魅力がありました」
次はハンソン役のイ・ソンギュン。
ハンソンは挿入歌も歌ってたんですよね・・・
ユンジョン「ハンソンという色のボイスカラーが私には安定感を与えてくれました」
ソンギュン「(ハンソンの家の2階から遠くを指さしながら)あそこに見える家、白い巨塔の時のチェドヨン(ソンギュンが演じた役)の家だったんです。白い巨塔を終えてすぐこのドラマに入ったじゃないですか?だからびっくりしました」
ソンギュン「あのドラマのおかげで、みんなが僕を知って、関心を向けてくれるようになりました。ドラマがヒットしたので。そんな時でした。2006年冬」
ユンジョン「ソンギュンさんは私とは縁があります。「テソン選手村」というのを初プロデユースした時、俳優を探していました。その時、KBSドラマシティに5分ぐらい出演しているのを見たんです。これ誰?演技が上手いわね、と思って会いに行ってイドンギュン役をお願いしました。それで彼の演技とか印象から、今回の役も似合いそうだと思いました」
”そして、プリンスたちもやはり演技経験がほとんどない個性派新人で揃えられた”
ジェウク「僕が持っている個性とかそんなものを全て表に出したいと思っていた時期でした。自分がやりたい事を怖がらずに全部やって・・」
ドンウク「やると言う事自体が挑戦で、何かをやるんだ!という事に対する情熱であり、欲望であり、それがとてもありました。ただ何かをやることがとても楽しくて演技をしていました」
ユンジョン「初めての人たちは自分たちも、周りも憂慮があるものです。それで局長に1話の台本があがりました、って見せたら、”ウンジョン!!”って大声で怒鳴って台本を机にたたきつけたんです。こんなものをやるのか!って」
コンユ「僕にはつまらない物に見えました。内容が。それでこれ何?って。台本を見た時はネット小説みたいなマンガみたいな・・・。それを面白いものに作り上げられたんです」
コンユ「最初はユンジョン監督はちょっとどこかが気に入らなかったみたいで、首をかしげるシーンが多かったと思います」
ユンジョン「ハンギョルはすごく自信満々で礼儀知らずで、そうしなければならない場面なのに、良い人になってしまってるんです」
コンユ「最初の日だったかな・・・ユンジョン監督が、コンユ君、時間ある?・・って」
ユンジョン「一緒に編集室に行って、その日に撮ったシーンを一緒に見たんです。NGカットからプレイボタンを押してずっと見ていたら、”監督、ちょっと待ってください。どういう事か分かりました。もう行ってもいいですか?”って言うんです。正確には覚えていないんですが、私の記憶では編集室での話はそこで終わって・・」
コンユ「すっかり忘れてました」
ユンジョン「本人自ら何かを掴んだようでした」
コンユ「僕の記憶では、ノヒギョン作家はとても良い方だから一度会ってみる?って言われたような」
**ノヒギョンードラマ作家
”世界で一番美しい別れ”
”花より美しい”
”大丈夫、愛だ”
等執筆
”大作家は経験不足の後輩たちを助けようと快諾して出て来てくれた”
コンユ「ノヒギョン作家と一度リーディングしてみるのはどう?って言われて、それは光栄ですって言ったんです。ノヒギョン作家はウンチャン役をやってくださいました。ユンウネのやってた役。相手役になってリーディングをしてくださると、何かエネルギーが僕にパって。声のトーンとか発声とかそういうものがすごく強かったんです。僕にテンションを与えてくれたんですね。そうすると僕の声もどんどん大きくなってきて・・、そんな風にして数日やった後ウンチャンと撮影すると、それはたぶんホテルで住民番号を聞くシーンだったと思うんですが・・」
ユンジョン「あの場面を撮っていて、2人が画面に入った時に心の中でやった!って」
コンユ「あのシーンを撮って、それ以前とそれ以降のユンジョン監督の姿が変わりました」
ユンジョン「2人が並んでる時に、互いの境界線がなくなったんです。2人とも役になりきって遊んでるんですね。そこがどこだとかそういう事も全く関係なくふっきれた感じでした」
コンユ「僕がチェハンギョルになれた決定的な理由は、コウンチャンだったような気がします。ユンウネさん。ユンネンさんが持っている情熱に対して恥ずかしくなって、成長したような、目覚めたような・・・。向こうはドラマの序盤ですでに準備が出来ていて、これは冗談じゃないな・・って」
ウネ「コプ以降にあまり聞かなくなった単語が、”歌手出身演技者”でした。これは私がどうにか出来るイメージじゃないでしょ?それが、演技者として認められたんです」
”俳優たちの自由な遊び場になった撮影現場”
ソンギュン「イユンジョン監督をご存じでしょ?あの豪快な”アハハ”という笑い声、それだけで元気が出ました」
ウネ「コプを撮ってた時は、本当に80%ぐらい遊んでました」
コンユ「今まで経験したどの現場よりも自由で・・・」
ジョンアン「ときめく・・遊び場に行く子供みたいに・・」
ジェウク「遊びながら良い結果を得るっていう感じで・・」
ドンウク「こんな雰囲気でこんな風に撮影するのは、俳優にとってどれだけ有難くて大事なことかを・・・」
ソンギュン「この現場は、ちょっと早く行って、遅くまでいたいと思う現場でした」
ジョンアン「ここでちょっと遠足みたいに過ごすのではなく・・、みんなで作り上げるって感じ?」
ここで、撮影当時の現場の模様が流れました。
多くのファンが詰めかけています。
ここのナレーションは”王子カフェ社長 ホンゲシク役”のキムチャンワンでした。
”コンユさんは一番幸せな男性ですね”
コンユが帰ろうとしたらファンがいっぱい集まっていて大変なことに・・
当時のコンユ「どうしよう?家に帰れるかな?」
コンユ「何だこの騒ぎは?アイドルか?って、ちょっと負担でしたね」
ジェウク「非現実的でしたね。一晩で・・・って言う言葉がぴったりでした」
ドンウク「予想もしなかったのにすごく好評で、ちょっと当惑しながら・・」
コンユ「ものすごい人の数で、周辺はすごい騒ぎでした。次はどうなるんだろう?死にそうだ・・って」
ジョンアン「あの時は、全部が上手く合ったんだと。誰か一人がどうとか言うんじゃなくて、全ての人が上手く合わさったんです」
”この夏は彼らの人生で一番熱いページとして残った”
撮影が終わる頃、涙を流すウネ。
”撮影中ずっとウンチャンになりきっていたユンウネさんは、そこから抜け出さないといけないことが辛く感じたようですね。
これはユンウネさんだけではなかったようです。全ての俳優とスタッフたちが・・・”
当時のウネ「みんなと別れると思うとすごく辛い」
”もうドラマという仮想現実から離れ、各自の世界へと戻らなければならない。みんながそれを寂しく、辛いと思っていました”
ジョンアン「コーヒープリンスという作品は、私たちにとってその単語を思い出すだけで笑顔が浮かぶぐらい、そのぐらい思い入れがあります。一遍の思い出になったようです」
年末の演技大賞でも、それぞれ賞を受賞しました。
コンユは優秀演技賞を受賞しました。
受賞のスピーチです・・
コンユ「デビューして以降、賞をもらいたいと思ったことはありませんでした。でもこうやって賞をもらってここに来てみると、いいですね。賞をもらったことがないので、すごくドキドキします。・・とりあえず、僕は元気に軍隊に入って来ます。みなさんお元気で」
そうでした。
これが入隊前最後の作品だったんでしたね。
会場ではファンたちが横断幕を持っていました。
「완.소.남. コンユ、やってみよう、上手く行くまで!」
”やってみよう、上手く行くまで!”はドラマの中のセリフだけど・・・
”완.소.남”って何だろう?って思ったら、”完全に 大切な 男”っていう意味でした。
コンユ「コプというドラマの撮影を経験して、それを楽しんだ後に、時々書いてたことがあるんですが・・、死にかけていた情熱をもう一度引き寄せてくれた・・・作品です。コーヒープリンスは。ドラマを通して癒されたのではないでしょうか?みんなで楽しんで、一緒に熱くなって、コーヒープリンスを作っていたみんなが。だからさらにそれを忘れられないんだと思うし、あの作品が深い物なんだと思います」
再びコンユとウネの2人の場面に戻って・・・
コンユ「今日は家で飲まないといけないな」
ウネ「突然?」
コンユ「うん、そんな気分だ」
”でも、まだ出来なかったたくさんの話があるので・・・”
スタッフ「あなたたちの(ボニンドゥレ)シーンがあります」
ジョンアン「老人たちの(ノインドゥレ)?」
ジョンアンはやたらと「私たちって年取った・・・」って言ってたので、耳がそう聞こえちゃったんですね(笑)
スタッフ「最後にお互いに言いたい事があったらどうぞ・・・」
ジョンアン「う・・ん・・。家はいくつあるの?この近所に」
ソンギョンは”カット!”って言う意味で、両手をパンと叩きました。
今日はここまで
””あなたにとってコーヒープリンス1号店とは・・”
ウネ「ずっと抜け出せないドラマ」
ジェウク「子供のころの友達みたいな・・・」
ドンウク「初恋みたいな・・」
ジョンアン「華陽蓮華」
ソンギュン「2007年楽しかった夏」
イオン「コーヒープリンスは・・・」
コンユ「コーヒープリンスは一番熱かった青春の記録であり、一番熱かったあの時の僕たち。いつまでも僕の夏です」
・・・という事で第2話へと続きます。
ああ・・・長かった(笑)