*ジョンフンの話・・・・

 

車で彼女の家に向かっていた。

 

「あの・・・ビールを1缶だけ買ってください」

「さっき、ワインをたくさん飲んでたみたいですけど?」

「1缶だけです。胸がつかえてどうしようもないんです。

1缶だけ、買ってください」

 

コンビニでビールを買って来て手渡すと

彼女は「ありがとう」と言って、ゴクゴクとビールを美味しそうに飲んで、「はあ・・・」とため息をついた。

 

「これでスッキリしましたか?」

「ちょっとね」

 

そう言って今度はしゃっくりをし始めた。

 

持っていた水を渡すとゴクゴク飲んでいたが、

「私、降ります」

と言って、車の外へ出て歩き始めた。

 

僕も急いで後を追う。

 

路地の階段を少し降りたところで彼女は座りこんだ。

僕も隣に座った。

 

「大丈夫ですか?

どうしてそんなにお酒をたくさん・・・」

 

「さっき全部聞いてたの?」

「・・・・・・?」

 

「さっき、全部聞いてたくせに」

「・・・・・・?」

 

「監督さんと私が2人で話してたこと」

「全部じゃなくてある程度ですけど・・・、それでどうして突然タメ口に・・」

「タメ口だっていいじゃない。

いつまで敬語使わないといけないの?」

「酔ってるんですか?」

「悔しかったらそっちもタメ口にしたら?」

 

フッ・・・・

 

「やっぱりそう思う?

私にはまだ無理って?

そんなにダメ?

監督さんと同じ考えなのか?って聞いてるの」

 

「監督さん?

チンピラじゃないのか?

作家の前では一言も言えないくせに、陰では女優を脅迫して。

そんなヤツのこと、何で気にするんだ?

このドラマ、絶対にやりたいんだろ?

じゃあやれよ。

お前はもともとそういうタイプじゃないのか?」

 

「・・・・。

アンカーが・・そんな悪口言っていいの?」

 

「何でダメなんだ?

俺は元々悪口は得意なんだ」

 

「・・・・。

ああ・・、ダメだ。

諦めるわ」

 

「ドラマ諦めるのか?」

 

「ドラマはやりますよ。

どんな事をしてでもやらないと。

ドラマじゃなくてタメ口です。

私も使わないからアンカーもやめてください

ときめいちゃうからダメです」

 

フッ・・・

 

「それから、私のこと嫌いにならないでください。

これはあくまでもアンカーのせいなんですから」

 

「・・・・・・?」

 

突然彼女が僕にキスした。

 

僕は、彼女を突き放すと立ち上がった。

 

「どうしてですか?」

「こんな事をしてはダメです。僕たち」

 

「どうしてダメなんですか?」

「後悔することになるから」

「後悔しません、私」

 

「後悔しますよ。

どうかすると僕よりハジンさんの方がもっと」

 

 

 

******

 

*私の話・・・

 

このドラマはまだまだ続きますが、私の連載はここまでにいたします。

ここからいよいよ様々な事件が起こって行くので、これ以上書いてしまうとドラマを見る楽しみがなくなってしまいますから。

 

私の連載に興味を持ってくださった方は、きっとこのドラマを好きになると思います。

 

この2人はこの後どうなるのか?

ハジンのストーカーの正体は?

 

是非、ドラマを見てご確認ください。

今までのストーリーの中でも、私が飛ばしてしまったエピソードがまだまだいっぱいありますし。。

 

調べたところでは、7月20日(月)からKntvで第1話から放送が始まるようです。

ご覧になれる方はぜひチェックしてみてください!

(別にCSの回し者でも何でもないですが・・・笑)

 

本当は最後まで書いて、そのあとに私の感想をいっぱい書きたかったのですが、それではネタバレしすぎてしまうので止めておきます。

とても残念ですがしょぼん

 

みなさんがご覧になったご感想も伺いたかったのになあ・・

 

ではでは・・・

みなさま、今までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!