モヨンのナレーションです。
「私が愛するその男は全世界で唯一の分断国家である大韓民国で軍人として暮らしている。相変わらず老人と美人と子供を保護しなければならないと思っている、特殊部隊の少佐だ。
シジンがおばあさんの荷物を持ってあげています。
そして私は相変わらず放送に出る医者であり、相変わらずヘソン病院の看板だ」
「私が誰だか説明しなくてもわかるわよね」
「はい」
「あれから157日間、ソ・デヨンをどんな風に殺してやるか、ずっと悩んでいました。
つまり残りの派遣期間をずっとソ・デヨンことを考えていたと言うことです。
そしたら、ソ上士に会いたくて、私の方が死にそうになりました」
「でもこうやって生きて戻ってきました。
えらいでしょ?」
「健康な姿を見て嬉しいよ」
「じゃあ乾杯!」
「明日司令官に会いに行くよ。
その手をずっと握って」
「あー、私たちその話をしないといけなかったのよね」
「しなくても構わない。
軍服は脱がない。
お前がそう望まないかぎり」
「ほんとに?」
「明日司令官にも申し上げるつもりだ。
その手をずっと握ったまま」
「明日早く行こう。
日が明けたらすぐに行こう。
私にも作戦があるの」
「二日酔いで行くつもりか?」
「半年ぶりのお酒です」
「あっ・・・飲んでください」
「約束してくださったお茶を2杯今日いただきます」
「そうしよう。座れ。お前も」
「ああ、茶を2杯・・・」
「お父さん。私妊娠したの」
「違います。絶対に違います。
これが作戦ですか?」
「普通は認めてもらってから告白するんですが、告白してから認めてもらう作戦です。
強い部隊に立ち向かう時は、先制攻撃が正解です」
「こいつが絶対ここにいないとダメか?」
「話せ。先制攻撃でも、無差別爆撃でも、何でも聞こう」
「お前は黙ってろ。」
「結論から申し上げれば、軍服を脱ぐと言う司令官との約束を守れません」
「そうか?」
「どこかもわからない地下室で監禁され、肉を切られ、骨を折られても、軍人になったことを後悔しませんでした。
祖国は自分のような軍人は失ってはいけないと思います。
軍服を脱げという命令には従えません。司令官に認めていただける他の方法を考えます」
「今は俺が認めるとか認めないとか言う問題ではない。
祖国は既に上士ソ・デヨンを認めているし、司令官として俺は上士ソ・デヨンが俺の婿になってくれて光栄だ」
「お父さん」
「君を送り出した時にに既に許していたのに、あんな条件を出した事を後悔した。
今はただ君のその決定が本当にうれしい」
「ありがとうございます」
「お父さん」
「娘をよろしく頼む」
「はい、わかりました」