小学生の頃、クラスの発表で、
「私の夢は童話作家になることです。
誰でも主人公になれる素敵な話で、人々を幸せに出来る童話作家になることが私の夢です」
と話したヘジン。
そして、ヘジンのモノローグ。
小さい頃は、たくさんの人が聞いてくれた。
「君の夢は何?」って。
だけど、大人になるにつれ、夢を聞いてくれる人はだんだんいなくなった。
大人になっても夢を持ち続けるのは簡単ではないし、
現実を生きるのに必死で、だんだん夢は遠くなった。
いつの間にか夢が何かなんて考えることさえなくなった。
だけど、完全に夢を忘れてしまう前に、幸いなことに、大人になった私に、誰かが聞いてくれた。
さて、いよいよ会社をやめる日が来ました。
管理部のみんなに挨拶するヘジン。
「今までありがとうございました」
そして、会社を後にして、ふと振り返り、今まで働いていた建物を見ているヘジン。
何を考えているのでしょう?
この会社に入ったおかげで自分の道を見つけられたこと・・?
それとも、シニョクのことや編集部の人たちのこと・・?
それとも、ソンジュンと過ごした日々のことでしょうか?
さて、韓国とアメリカで一年離れてくらすことになったヘジンとソンジュン。
別れの時の言葉通り、電話やメールで寂しさを紛らわせます。
別れの時の言葉通り、電話やメールで寂しさを紛らわせます。
「ああ、身辺整理をしながら、新しいところでミーティング中なんだ」
1日10回電話する・・って言ってましたからね。。
大変です(笑)
skypeで、こんなことも・・・
やっと1カ月が経って・・・。
ヘジンは今まで仕事だったみたい。
とっても疲れた様子。電話しながらアクビしてます。
「で、あなたは出勤の準備?」
「うん。で、雪がいっぱい降ってるから車が渋滞するかもしれないなあ。
そっちは雪降ってない?」
「・・・・・」
「ヘジン?ヘジン?」
「・・・・・」
ヘジンはすっかり寝ちゃってました。
それに気が付き、
「おやすみ・・」
とそっと言って電話を切るソンジュン。
そして、
「ホントに会いたいよ」ってポツリ。
それからまた1カ月ほど経った頃。。。
風邪をひいたというソンジュンに
「薬は飲んだ?」とヘジン。
「薬を飲むほどじゃないよ」
「だめよ、そんなんじゃ。
それにまためんどくさいからって、冷蔵庫も空っぽにして何も食べないんじゃない?
せめて果物ぐらい食べないと。
ああ、私がいろいろしてあげないといけないのに・・・」
「本当にたいしたことないって・・」
「たいしたことなくても、薬を飲んで、ちゃんと食べて、今日は早く寝てね」
そう言って、ヘジンは電話を切りました。
そのあとすぐに、ハリから電話が。。
ヘジンを訪ねて来てくれたようです。
2人でごはんを食べながら、
「ヘジン、もう髪はストレートにしないの?」
「うん、ここにいると何だか自然にしているほうが良いみたいな気がして」
「確かにここにはその方が似合うかも」
「でしょ?」
「それにしてもここがよっぽど合うみたいね」
「どうして?」
「とっても気楽に見えるわ。
こんなことならもっと前からやりたいことをやっとけば良かったね」
「MOSTチームに入らなかったらここには来てなかったわ」
「どういうこと?」
「この作家に会えたのもMOSTの仕事だったし、私にまた夢を見る機会をくれたから。
どこで、どうやって、どんな人になったら良いのかも教えてもらった」
その時、たくわんを食べようとして、ふとそのたくわんをじっと見つめるヘジン。
2人が食べてるのはイタリアンなんですが、なぜか韓国のイタリア料理のお店には漬けものがおいてあるらしいんですよね。「パスタ」っていうドラマで言ってました。
そして、クスっと笑うと
「本当だわ」
とつぶやきました。
「何が?」と聞くハリ。
実は、シニョクが別れの挨拶をしに来てくれた時に、耳元でささやいた言葉を思い出しだのです。
「副編集長が怒るかもしれないから、毎日でなくていいけど、せめてタクワンを見た時だけは僕を思い出して」
って言った言葉を。
ずっと前・・・、シニョクがバイクでヘジンを迎えに行く途中で転倒して、腕を怪我したことがありました。
その時、右手をケガしてご飯が食べられないから、ヘジンにたべさせてくれ、と頼んだことがあったんです。
そして、その時食べさせてあげたのがタクワン。
シニョクはそのことを言ったんですね。
そして、このドラマを取り終えてすぐに入隊したシニョク役のシウォン。
入隊時のみんなへのメッセージもこれだったそうです。
「タクワンを見たら僕を思い出して・・・」
「ホントに思い出すわ」とヘジン。
「だから何が??」
「いや、キム記者をふと思い出して」
「ああ、1024号室?」
ハリのホテルの1024号室でずっと暮らしてたんですよね。
「ちゃんと暮らしてるのかなあ・・・」
さて、ハリと別れてすぐにソンジュンに電話してみるヘジン。
でも電話は電源が切られていて繋がりません。
「こんなこと一度もなかったのに・・・。
充電が切れちゃったのかな?」
その夜、スカイプをしてみてもやっぱり繋がりません。
仕方なく、もう一度電話してみるヘジン。
でもやっぱり電源が切られていて繋がりません。
「風邪引いたっていってたから、薬を飲んで寝てるのかな・・・」
そこでメールを送ります。
「どうしたの?寝てるの?
風邪がひどくなったんじゃないわよね?」
でも返事は帰って来ません。
翌朝は雨。
ふと目を覚まし、メールを確認しますが、やっぱり返事はありません。
「いったいどうしたの??」
急いで電話もしてみますが、やっぱり電源が切られたままです。
朝ごはんを食べていても、心ここにあらずのヘジン。
みんなが「何か心配ごとでもあるの?」って聞いてくれますが、
「いいえ、別に・・」って。
仕事をしながらも、何回も電話をかけてみるヘジン。
でも、やはり繋がりません。
「何かあったのかな・・・
いや、きっと忙しいのよ」
と自分に言い聞かせるヘジン。
その時、お使いを頼まれて外出するヘジン。
そんなヘジンを見送りながら
「どうも彼氏と電話がつながらないみたいね。
1日中電話を離さないの」
「ほんとよね。1日も欠かさず電話してたのに」
「もともと簡単じゃないわよね。長距離恋愛って。
そろそろ辛くなってきたんじゃない?」
って話す作家たち。
お使いを終えて帰ろうとした時、ふとまた電話を取り出すヘジン。
でもやはりメールの返信は来ていません。
「ホントに何かあった訳じゃないわよね。
風邪がひどくなったのかしら・・・。
もしかして熱が高くなりすぎて倒れてるのに、誰にも発見されないとか・・・
運転中にまた雨が降ってきて事故のことを思い出してるとか・・・」
と悪いことばかり考えてしまうヘジン。
そこでもう一度電話をかけてみると・・・
普通に「トゥルルル、トゥルルル・・・」と信号が。。
「あっ、かかった!!」
すると
「ああ、ヘジン」とソンジュンの声。
「どうしたのよ。大丈夫?
どうしてこんなに電話に出なかったの?
何かあったんじゃないわよね?
なんともないわよね?
病気じゃないわよね?」
「たぶん違う」
「じゃあどうして電話に出ないのよ!
私がどれだけ心配してたか知ってる?」
「ピンクのセーター可愛いね。よく似合ってる」
「ああ、この前買ったの・・・、で何で私がピンクのセーター着てるって知ってるの・・?」
「たぶん、君に会いに来ようと思って電話に出られなかったんじゃないかな?」
そして、ここでも「遠い道」がかかります。
前回はちょっと切ない場面でかかってましたけど、今回はとっても嬉しい場面で使われました。
でも、どっちにもぴったりなんですよね、この曲。
このソンジュンがさしてる傘は、ヘジン(ハリ)に再会した時に、ソンジュンがプレゼントした傘ですね。
アメリカに行く時に、ヘジンがあげたのかしら??
ソンジュンを見つけたヘジン。
思わずソンジュンに抱きつきます。
「元気だった??」とソンジュン。
「私がどれほど心配してたか分かる?
今日来るなら前もって言ってよ。
電話もつながらないし」
「君を驚かせようと思って」
「会いたかったわ」
「会いたかっただけ?
僕は会いたくて死にそうだったよ。
ああ、やっと生き返ったよ」
カフェで話をする2人。
「それにしても急にどうして来たの?」
「こんな風にずっと会えなかったら、恋煩いで死ぬかもしれないなって思って」
「ホントはどうして?休暇をとったの?」
「いや、完全に来たんだよ。家も車も会社も全部整理してきた。
出来ると思ったんだけど、1年も待てないよ。君と離れては暮らせない。
クールなふりして待っていようと思ったんだけど、思ったより僕はプレーボーイじゃないらしい。
ダメだ。君の仕事が終わるまで君の側で待ってるよ」
「で、会社は?」
「ああ・・・・、君が稼いで養ってくれ」
「私が?」
「うん」
「ちょっと待って」
そう言うと、スマホを取り出して何かを始めるヘジン。
「まずは、給料から生活費を引くでしょ・・・」
「何してる?」
「ちょっと待って。あなたを養うとしたらどうしないといけないか計算中だから」
「他にどんな費用が必要だっけ??」
と聞くヘジンに、
ソンジュンは笑って
「冗談も言えないな、ホントに。
僕は能力があるんだよ。
家を見つけるまで住む場所と仕事はもう見つけたよ」
「もう?
どこ?」
「久しぶりにお風呂屋さんに行ってるのよ。
もう帰ってくるころだけど」
そこに「ああ、気持ち良かった」というお父さんの声が・・・
「あっ、帰って来た。
お父さん、私来たわよ・・・」
とお父さんに抱きつこうとすると、その後ろから、
「大衆浴場に行ったのは初めてですけどとってもいいですね。
またちょくちょく行きましょう、お父さん」
と言いながらソンジュンが・・・
「あなたがどうしてここにいるの?」とヘジン。
「ああ、来たのか」とソンジュン。
「ああ、来たのか?
家を見つけるまで住むところを見つけた、って言ってたのはウチのことだったの?」
ウンウンと頷くソンジュン。
「ちょっと!」
と怒るヘジンからソンジュンを守るお父さん。
そしてお母さんも
「私たちがあなたに黙ってなさいって言ったのよ」
「どうして?」
「だって、あなたいつも文句ばっかり言うから」
「だとしても、私には言ってくれても良かったのに・・」
と恨めしそうにソンジュンを見るヘジン。
「もともと僕は、年長者のおっしゃることはよく聞くほうだからね」
さて、夕食が終わり、果物を食べながら団らん・・。
その時、ヘジンが
「お父さん、これ」
と言って、通帳を渡します。
「お父さんの会社の印刷機を早く新しくしてあげたかったんだけど、会社がなかなか決まらなくて遅くなっちゃって・・・」
「いいよ。故障したら修理して使えばいいんだから」
と言って、通帳を返すお父さん。
お母さんも
「私たちがどうしてそのお金を受け取れると思うの?
してあげたこともないのに。持っていて、必要な時につかいなさい」
「そうだ。結婚する時に使いなさい」とお父さん。
するとソンジュンが、
「いいえ、お父さん、お母さん。ヘジンが僕のところにお嫁に来る時には身体一つで来てくれたらいいです」
そして、ヘジンに
「スプーン1本もいらないよ。ホントに身体一つで来てくれたらいいからね」って。
その言葉を聞いてニヤニヤする家族たち。
でも、ヘジンは
「受け取って。これは私の目標だったの。
お父さんが受け取ってくれたら嬉しいわ」
そのあと、洗い物をしているヘジンの横にやってきたソンジュン。
「何?何か欲しいの?」とヘジン。
「いいや。可愛いね、キム・ヘジンは」
そう言って、頭をなでるソンジュン。
そして、おでこにそっとキス。
家族に見られてないかな・・・って辺りを見回してニヤニヤ笑う2人。
「一緒にやろう」
と言って、皿洗いを手伝うソンジュン。
そして・・、
「何だろう?この新婚夫婦みたいなカンジは?」
その時、ヘジンは自分のカバンのポケットに何かが入っているのを見つけます。
何だろう?と思って引っ張り出してみると通帳でした。
それにはお母さんのメモが貼ってありました。
「学費も満足に出してやれなかったから、結婚する時は、洋服の1枚でも持たせてやりたいと、お父さんが10年間、貯めた物です。
やっと使う時が来たようですね。
ありがとう。そしてごめんね。
愛してるわ、私たちの娘」
それを見ながら泣くヘジン。
・・・ってことで、まだまだ最終話は続きますが、とりあえずここでいったん終わります。
②に続きます。