ヘジンが車を走らせていると、途中から霧が出てきて、何だか前が良く見えなくなりました。
ワイパーを動かしてみたりしてもダメ。

でも、そのうち、
「これ、霧じゃない!」
ってヘジンは気が付きます。

そして、その時車がエンジントラブルで止まってしまいました。
でも今自分がどこにいるのか分からなくて、SOSしようにも出来ません。

仕方なく、誰かいないかと車を降りて少し歩き出すと

「運転手はどこにいるんだ!」
と怒鳴っているソンジュンの声が聞こえてきました。

「副編集長?」
と、思わず呼びかけるヘジン。

そのヘジンの声を聞いたソンジュン。
急いで駆け寄って来て、ヘジンを抱きしめました。

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そして
「故障してる車に間違って乗るなんて!
何かあったらどうするつもりなんだ!」
と怒鳴ります。

でも逆にヘジンは
「副編集長こそ大丈夫ですか?
雨が降ってるのに、どうやってここまで来れたんですか?」
って。

それを聞いて、ふと我に返ったソンジュン。
「気がつかなかった。
雨が降ってること・・・」


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その後、ヘジンを家まで送って、自分も帰って行くソンジュン。

その時ヘジンは、今こそ告白する時だ!
と、ソンジュンを追いかけて部屋を訪ねて行きます。

そして、ちょうどマンションのロビーにいるソンジュンを見かけて声をかけようとした、その時・・

「ヘジン!」
とソンジュンが誰かを呼びます。

その視線の先にいたのは、なんとハリでした。


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それを見て、ヘジンはハリがが最近付き合っていた相手がソンジュンだったことに初めて気がつきました。

この時、ハリは、ソンジュンに本当のことを打ち明けようと思ってやって来たのでした。

ハリは疲れた表情のソンジュンに
「大丈夫?」
と聞きます。

この日はハリと会う約束をしたのにすっぽかしてしまったソンジュンは
「ごめん。また約束を守れなかったね」
と謝ります。

「何かあったの?」

「ごめん。君にはホントにすまない。
今日は疲れてるからこのまま休ませてくれないか?」
と言います。

ハリは本当の事を告白した手紙を渡そうと思っていたのですが、ソンジュンの様子を見て、勇気が出ません。そこで、
「うん。とっても疲れてるみたいね。
ゆっくり休んで」
と言って、帰って行きます。

ソンジュンはハリの後ろ姿をみながら、
「これから君にもっとすまないと思うことになるかもしれない。
僕が君にこんなことしてはいけないのに・・・。
君に心配かけるようなことはしない・・と約束したのに、守れないかもしれない」
と心の中でつぶやきました。


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一方、ヘジンはハリの気持ちを知って動揺します。
ボーっと町をさまよっていると、シニョクから電話が・・・。

「ここがどこだか分からない。そして、どうしてこんなことが起こるのか・・・」
と話すヘジンを心配して、飛んできてくれたシニョク。

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実はシニョクもヘジンを心配して、取材先までバイクで迎えに行ってくれたのですが、雨でスリップして転倒し、怪我をして病院で治療を受けている最中だったのです。
でも、そんなことは一言も言わず、ヘジンを心配するシニョク。

「で、これからどうするんだ?
友達をせめるのか?
それとも副編集長に全部話すのが先か?」

「いいえ。待ってあげなないといけないわ。
前にハリが全部ちゃんと自分で話すまで待っててね・・・って言ったことがあったの。
きっと何か理由があるんだわ。私がソンジュンにウソをついたみたいに、ハリにもきっと理由があるのよ」


「もう遅いから送るよ」
と言って、ヘジンを家まで送ってくれたシニョク。

「それで、ジャクソン。
もし、友達が全部話したら副編集長のところに行くのか?」

「ええ。そうしたいです。
私、ソンジュンが好きなんです。
ソンジュンも同じ気持ちだという確信も出来ましたし」

「そっか。。
ファイティン!」
そう言ってシニョクは帰って行きました。


家に入ってみると、ハリがヘジンの壊れた靴を修繕しようとしていました。
でももうどうしようもないほど壊れているので、
「もうこれはダメよ。
私が今度素敵なのを買ってあげる」
とヘジンに言います。

するとヘジンは
「うん。きっとそうしてね」
って。

「ええ?めずらしいわね。
いつもならそんなことしなくて良いっていうくせに」

「あなたは私の友達だから。
きっとそうしてね。
待ってるわ」

この時はまだ、ハリはヘジンの気持ちを知りません。
あとになって、この時のヘジンの気持ちを知ることになりますが・・・。



さて、今度はソンジュンの部屋。
お母さんの写真を見ながら、
「初めてだ。
雨の日にお母さんを思い出さなかったのは・・・」
と、つぶやくソンジュン。


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もう、本物のヘジンへの思いは止められないようですね。


さて、翌朝。
カフェの前でソンジュンと出会ったヘジン。

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気まずくて避けようとするのですが、ソンジュンに
「一緒にコーヒーを飲もう」
と無理やりカフェに連れて行かれます。

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ソンジュンが
「昨日はよく眠れましたか?」
と聞くので、

「はい」
とヘジンが答えると、ソンジュンは

「僕は眠れませんでした。
昨日のことがしきりに頭に浮かんで」
と。

それを聞いたヘジン。
ますます居心地が悪くなってソワソワ。

そんな時、窓の外をシニョクが通るのが見えました。
思わず、
「キム記者に言わないといけないことがありますので!」
とウソをつき、急いでその場を離れるヘジン。

シニョクを追いかけ、
「ソンジュンが見ているから、話をしているふりをしてほしい」
と頼みます。

シニョクは事情を察し、ヘジンと楽しそうに話をするふりを・・・。

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そんな2人を店の中から見ているソンジュン。
とにかく気になって仕方ありません。

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そして、2人の仲良さそうな姿を見かけて、頭を悩ませるのでした。

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それからと言うもの、何かにつけてヘジンに話しかけてくるソンジュン。
そしてそれを何とか避けようとするヘジン。。

でもとうとう、2人切りになるはめに。。。

明日、ファッションブランドの人とのミーティングの時、そのブランドの洋服を着て行ったほうが良いだろう・・・と、わざわざ編集長が買って渡してくれた洋服をソンジュンが置き忘れて帰ってしまったのです。

あわてた編集長がヘジンに家までその洋服を届けるように頼みます。
「Now いますぐ出発して、この子(洋服)を副編集長の家に連れて行ってあげてちょうだい」
って。

「えっ?私がですか?」
とヘジンが聞き返すと、

「そうよ、あなたが。
明日Very重要なミーティングがあるから絶対、必ず、どんなことがあろうとも、absolut da mente このスーツを着てきなさい、と副編集長に必ず伝えて。OK?」
って。

仕方なくヘジンはマンションまで行き、管理人にスーツを預けて帰ろうとするのですが、ソンジュンに見つかり、部屋でお茶を飲んで帰るように言われます。

仕方なく部屋でお茶を飲むヘジン。

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そして、ソンジュンが
「昨日は・・・」
と言いかけると、その先は言わせまいとばかりに

「分かってます。
同僚として心配になったんですよね。
私だってチームの人が事故に遭ったと聞いたらかけつけると思います」
と言いました。

ところがソンジュンは
「違います。
ヘジンさんだから駆けつけたんです。
最初は気に障ったんです。
でもいつの頃からか話をするのが楽しくなって。
でも、あなたのことが気になれば気になるほど、僕が悪いヤツになるような気がして、無理に嫌いになろうとしたんですが、昨日やっとはっきり分かりました。
自分ではどうしようもないほど、キム・ヘジンさんが気になるんです。とても」
と。

それを聞いたヘジン。
気持ちを落ち着かせようとお茶を飲むのですが、動揺のあまり、全部服にこぼしてしまいます。

それを見て、自分の服を渡し、
「これに着替えて・・・」
とソンジュン。

仕方なくそれに着替えるヘジンでしたが、なかなかバスルームから外に出て行けません。

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そんなヘジンの洋服の胸には
「COURAGE」という文字が。。。



外からソンジュンが
「どうしました?
何かありましたか??」
と呼ぶので仕方なく、外に出て行き、

「では失礼します」
と行って帰ろうとすると

「ちょっと待って」
とソンジュン。

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そして、
「袖が長すぎるね」
と言って、袖を折り曲げてあげながら

「気まずくさせてすみません。
どうこうしようというつもりはないんです。
ただ、僕の気持ちはそうなんだと言いたかっただけです。
最初は僕が知ってる誰かのような気がして目が行ってしまってたんです。
そんなはずないのに、昔からの知り合いのような気がして。
キム・ヘジンさんの前では不思議なほど正直になれました。
自分でも気付かないうちに、自分を見せたいと思える人に会えたことが、自分の話をしたいと思える人に会えたことが・・・」
と言った時にふと顔を上げ、ヘジンを見るとヘジンの目にうっすらと涙が・・・

「どうしました?
僕がなにか悪いことをしましたか?」

「いえ、目に何かが入っただけです。
失礼します」

「ちょっと待って。
送るよ。
車のキーを取ってくる」

そういうソンジュンを置いて、ヘジンは急いで帰って行きました。

ソンジュンとハリの板挟みになって、辛い思いをするヘジンなのでした。


さて、ハリがヘジンに黙ってソンジュンと付き合っていることをシニョクは前から知っていました。
でも、ヘジンには言わずに黙っていたんです。
だけど、ヘジンが辛い思いをしているので、そのことをハリに話します。
「ヘジンが知ってしまったんだよ。
でも、君が自分で話してくれるまで待つ・・・と言ってるよ」
って。

ハリはそれを聞いて、いよいよソンジュンに告白しなければ・・・と心に決めます。

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そして家に戻るとヘジンに
「明日まで待って。
明日になれば自分の場所に戻るから。
ヘジン、ありがとう。
私のことを待っててくれて。
私の口から言わせてくれて。
ありがとう」
と話します。

それを聞いたヘジン。
ハリがソンジュンに話す決意をしたのだと分かりました。


翌日。
インタビュー取材を終えて、ふとルノアール展を見に行ってみようと思ったヘジン。

例の絵の前に立っていると、偶然ソンジュンもやってきました。

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「絵を見に来たんですか?」
とソンジュン。

「ええ。インタビューを終えてふと思い出したので」

「インタビューは上手く行きましたか?」

「さあ、よく分かりませんが、とりあえず精いっぱい記事を書こうと思います」

・・・なんて、話をしながら歩いてくると、出口のポスターの前でカップルに
「写真をとってください」
と頼まれました。

撮ってあげると、
「お2人のも撮ってさしあげますよ」
とそのカップルに言われ、並んで写真を撮ってもらうヘジンとソンジュン。

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そして、別れる時、

「では、明日お会いしましょう」
とヘジン。

「えっ?明日は日曜日だよ。
僕は明日は出勤しないよ」
とソンジュン。

「でも、明日お会いしましょう」
とヘジン。

それを聞いて、ちょっと不思議そうな顔して頷くソンジュン。

今日、ハリがソンジュンに本当の事を話せば、明日必ず会うことになる・・・
ヘジンはそう思ったんですね。



さて、一方ハリはソンジュンに電話をかけて、夜会う約束をします。
ソンジュンはこれから打ち合わせがあるので、そのあとにってことになりました。

ところが、ハリも急にホテルに呼び出され仕事をすることになります。
ソンジュンから「打ち合わせが終わったけど、どこで会う?」
と電話が入りましたが、まだ仕事中だったので、
「仕事が終わったら電話をするから待ってて・・」とハリは答えます。

そして仕事が終わるやいなやソンジュンに電話をかけようとした時、
後ろから
「ミン・ハリさん?」
と呼びかけられたので

「はい」
と振り向くと、そこにソンジュンが立っていました。

驚いているハリにソンジュンは
「ミン・ハリ。。
君はいったい誰なんだ?」

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お~。。マンマミーア~
自分から言おうと思っていたのに、先にソンジュンに見つけられてしまったハリ。。

いったいどうなる

・・・ってとこで10話終了です。

残りはあと6話。
2人はどうなるんでしょうね・・・

ってことで11話に続きます。