普段買わないラインのお酒をいただく事がある。

今回は、知り合いのインポーターがワインを1ケース買ったらつけてくれた。

飲食店も経営しているそのインポーターは、いろんなワインを用意する必要があり、別のインポーターからもワインを買う。

その時にサンプルとして出されものを、テーブルワインとして楽しんで！とプレゼントしてくれる。

自ら進んで買いはしないワインだが、あると以外に重宝するものだ。

このワインもそんなイタリアの白ワインで、その方がお付き合いのあるモンテ物産が輸入している。

イタリアはフランスと並ぶワイン大国だが、私にとってはフランスと違いかなり難しく感じる。

その理由はブドウ品種が一番の要因だろうか。

例えば国際品種としても知られる、フランスはボルドーのメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、ブルゴーニュのピノ・ノワールなどは味のイメージがしやすい。

バローロのネッビオーロ、キャンティ・クラシコのサンジョヴェーゼはまだしも、ブルネッロやコルヴィーナ・ヴェロネーゼと言われてもピンとこない人が多いのではないか。

ちなみにブルネッロで作るブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、私が一番好きなイタリアの赤ワインだ。

赤の品種でそれだから、白はさらに難しい。

イタリアの白だと私が買って飲むのは、ソアーヴェのガルガーネガ、ピエモンテのコルテーゼくらいだ。

しかし、イタリアのワインは家の食事には合わせやすいし、魚を使うとその傾向が強まる。

このウマニロンキのモンテパガーノも、料理に合わせやすいワインではないかと思う。

アプルッツオ州のワインで、ブドウ品種はトレッビアーノだ。

と言われてもピンとこないが、私の中ではイタリアの白はこういうアロマティックで少し青みがかったワインというイメージがある。

しかもシャリっとしたブドウ感が残るオーガニックなワインで、まあまあ個性的だと思う。

なので、ブラインドで飲んだら国だけは高確率で当たる。

このワインをつくる、ウマニロンキはマルケ州にあるワイナリーで、魚の形をしたボトルのペッシェヴィーノを出している会社といえば分かりやすいだろうか。

いただいたこのワインを開栓して飲んでみた。

青みがあるライム様の柑橘、青リンゴの皮、甘いパイナップル、桜の葉の塩漬けのような塩味。

シャリっとしたブドウ感、レモングラス様のハーブ、少しネコのオシッコ、アロマティックでグラッシー、さらっとしている。

典型的なイタリアの白で、ローヌのヴィオニエとかルーサンヌに、オーガニックな甲州を足して青みが強まったような味わい。

暖かい場所のブドウをイメージする陽気な甘味もある。

細かく味がどうとかいうのではなく、直感で好き！と感じる人がハマるワインだろう。

ちなみに、私ならこのワインは1,500円以下で買いたいなと思うが、それより気持ち高いが2,000円以下では買えるようだ。

食卓のローテーションに入る事はないが、たまに飲むと楽しめるのがイタリアワインらしい。

家の食事にも合わせやすい、イタリアのテーブルワインだ。

【Good/Verygood!】

伊の白らしいテーブルワイン ウマニロンキ モンテパガーノ トレッビアーノダブルッツォ 2021