あの日考えていた
「今まで、本当にありがとうございました。」
その言葉の意味を
 
「今まで、」「本当に」
 
考えすぎなのか
 
何かある気がしてしまった
 
どうしてかわからないけどふと思った
 
似たような表現は度々あった
 
ブログにTwitterの終わり
 
どうしてそんな表現を使うのだろうか
 
文章から漂う空気
 
なぜか少しだけ考えてしまった
 
 
発表される降板情報
 
発表されない出演情報
 
数年間ずっと見てきた
 
この不安が現実にならないことを願っていた
 
そんなわけないやと思う自分がいた
 
そしてそっと目を背けていた
 
 
 
 
 
6月23日
 
迎えたイベントの日
 
私は行けなかった
 
厳密には行かなかった
 
 
どうして行くのをやめたのだろうか
 
とてつもなく後悔した
 
自分を責めた
 
本当に後悔した
 
直前に発生した自然災害
 
災害によってもたらされた目に見える被害
 
行ってもいいよと言われた
 
でも自分が拒否した
 
こんな状態で行くわけにはいかない
 
そう思って紛れもなく自分自身が決断した
 
何も誰も悪くない
 
自分自身が決めたこと
 
 
これが本当の最後になるとは思っていなかった
 
いや、あのとき頭の片隅によぎっていた
 
だから申し込んでいた
 
何かわからないけど、何かわかっていたはず
 
絶対に行かないといけない場所だった
 
 
正しい決断だった
 
自分に言い聞かせているのか本当にそう思っているのかわからない
 
ただただ自分の行動を責めた
 
 
後悔してももう遅い
 
 
 
最後の手紙
 
これだけは絶対に届けないといけない
そう思った
 
でも伝えたいことが溢れすぎてなんて書けばいいのかなんにもわからなくなった
 
出会い
魅力的なところ
感謝
 
 
少しずつだけど思いを綴った
 
でもうまくまとまらなかった
 
 
それでも一番伝えないといけないことはきちんと書けた
 
 
大好きだと
 
 
 
 
 
 
あれから数か月
 
全てのコンテンツに対してフィルターをかけるようになった
 
あらゆることに対してこれ以上踏み込んではいけないとストッパーをかける自分がいる
 
再び日常の一部となっていたメール投稿もあまりできなくなった
 
だって投稿したいと思わせてくれた存在だから
 
文章を考えていると浮かんでしまう声
 
完全に忘れることは絶対にない
 
 
 
戻って来てほしい
でも戻って来てほしくない
 
もうこんな思いを二度としたくないから
 
自分の中で憧れの存在でいてほしいから
 
伝説的な存在であってほしいから
 
 
彼女に辛い思いをしてほしくないから
 
 
好きだから
 
これからも変わることない
 
私の一番
 
彼女らしいラスト
 
今も笑っていてほしいな
 
これからずっと元気でいてほしいな
 
 
夏を彩る
 
 
 
かなわぬ願いだと知っている
やっぱりあなたに伝えたい
会って伝えたいたくさんの思い
 
 
らしさを忘れずに歩んでいてほしいな
無理をせずあなたなら大丈夫
今までありがとう
 
 
 
 
どこか彼女らしさも感じる引き際
 
一番辛くて苦しいのは彼女だろう
 
 
どんな言葉がいいかわからない
 
シンプルなこの言葉しか浮かばない
 
 
 
ありがとう
 
 
 
本当に、ありがとうございました。
大好きです。
 
 
ラジオネーム:青色ぜっと
 
 
 
 
-あとがき-
この文章を発信していいのか非常に悩んだ。
ただの言い訳かもしれない。
しかしずっと抱え続けていくのもどうかなと思った。
どこかで踏ん切りをつけて踏み出さないといけないと思い掲載することにした。
この1歩を踏み出すまでにかなりの時間を要した。
たくさんイベントに行ったわけでもなく、全てのコンテンツを追えていたわけでもない。
それでもやっぱり私の一番好きな声優。
思い出話は本人に手紙という形で届けた。
だから何が言いたいかわからない文章かと思う。
あえて固有名詞は全て省いた。
匂わせだったり押しつけがましい文章かもしれない。
まだまだ綴りたい思いはたくさんある。
それでも何か少しでも残したいと思い書き綴った。
 
 
 
 
 
 
ただ一つ伝えたいこと
 
声優業界に彼女がいたことを
 
凄いラジオ番組があったことを
 
頭の片隅でいいので
 
これからも忘れないでほしい
 
 
彼女のこれからの人生が明るく楽しいものになりますように
 
 
 
 
 
aoiro_zetto