「李登輝秘録」を読む日 | ZETA-WEB電脳市場

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人の世の喜びも悲しみも一瞬の星の瞬き
万物流転
全てが宇宙に仕組まれた巨大なイルミネーションだとしたら
底知れぬ闇の中に設えられた、唯一つの椅子に座り、
いつ果てるとも知れぬ、無数の光の象徴を見続ける者
それは誰か
次回「異能者」
それが、我が運命なら





上記のツイートで、産経出版さんに
【いいね】をいただいたので、
amazonにんでみたら、
なかなか興味深い内容。目
購入を前向きに検討したいが、
最近、そう思って買った本が
全然読めていない。えっ
Hanada、WiLL、正論を読んだら、
自然に一ヶ月が過ぎてしまう。真顔

正々堂々、中国共産党と渡り合った男

「日本の新聞記者が冷徹な目で、
台湾がたどった民主化への苦難の道を、
ここまで明確に綴った記事は例がない」
(台湾元総統李登輝)

日本人が「国家とは何か」を考えるには
台湾ほど大切な存在はない

【本書に登場する主な李登輝語録】
☆学生の民主化要求デモに絶対に危害を加えてはならない
☆若者が政治を変えるんだ
☆22歳まで日本人だったんだ
☆日本政府の肝っ玉はネズミより小さい
☆この国(日本)は伸びますよ。まだまだ
☆遺灰は新高山にまいてほしい

《内容》
まえがき

『李登輝秘録』出版に寄せて
李登輝


第1章
虚々実々の中台両岸関係

◎共産党筋から極秘電話「ミサイル発射、慌てるな」
◎北京で得た言質「台湾に武力行使せず」
◎中台トップの極秘ルート
◎幻となったシンガポール仲介の「合弁会社」構想
◎江沢民が抱いた不信感
◎「商売人」への厳しい目
◎亡き息子の「親友」も密使に
◎「92年合意」という〝毒薬〟
◎中国の軍事脅威に「ミサイルは空砲」発言で対抗
◎「台湾は台湾であって中国じゃない」

第2章
日本統治下に生まれて

◎22歳まで「日本人だった」
◎世界史教師の夢を阻まれた台湾青年
◎文武両道の「岩里政男」
◎「武士道というは死ぬことと見つけたり」
◎幻の講演原稿「行動を伴うのが日本精神」
◎後藤新平の生き方を追い求める
◎「学生時代と今の台湾を重ねると胸が熱くなる」
◎「私は永遠に20歳のまま柏先生の学生です」
◎「父ちゃん」への思い
◎「一番苦労したのはフミ」
◎客家(ハッカ)の政治手法は「不屈で頑固」

第3章
大東亜戦争と台湾

◎戦死した兄と靖国で「再会」
◎「日本人以上に日本人だ」
◎綱渡りの参拝は「一生忘れられない」
◎台湾青年を救った「カール先生」
◎「守ってあげられなかった」
◎「日本陸軍歩兵にしてください」
◎高砂義勇兵の「英霊は故郷に眠る」
◎二つの祖国を生き抜いた者
◎終戦直後に起きた「文明の衝突」
◎立派に戦って死ぬ理想に燃えた

第4章
政治弾圧時代の苦悩

◎亡命運動家と日本で密会
◎100人いれば理想郷は夢じゃない
◎連行された父の行方
◎対極の運命を歩んだ親友・彭明敏
◎農業一筋の現場主義で中央省庁入り
◎憲兵に突然連行され死を覚悟
◎孤立の危機で本省人を登用
◎避けられなかった日本の北京接近
◎求められた敬虔なキリスト教徒
◎蔣経国から政治の帝王学

第5章
蔣経国学校の卒業生

◎密命「野党を作らせよ」
◎人々の声に耳を傾けた台北市長
◎台湾版「列島改造論」
◎コーネル大学博士号の金看板
◎『千の風になって』に救われる
◎亡命学者による米議会ロビー活動
◎安全保障に深く関与したレーガン
◎民主化を暴力で求める矛盾
◎「明らかに独裁政治の終わりだ」
◎台湾人の支持がなければ命脈も尽きる
◎国民党主席の座を狙った宋美齢

第6章
薄氷を踏む新任総統

◎「民主化デモに危害を加えるな」
◎宋美齢の政治圧力「Listen To Me」
◎暁のクーデター「李登輝おろし」
◎「代理総統」からの脱皮
◎権謀術数の行政院長人事
◎政策に民意のボトムアップも茨の道
◎守旧派と共産党を欺くレトリック
◎民主化のためならカネで解決
◎「内乱罪」ブラックリストを解除
◎「直ちに核兵器開発を中止せよ」
◎西安事件の真相を語らなかった張学良
◎「中華思想の呪縛」から脱却した96年総統選

第7章
静かなる民主革命

◎中国と台湾は「特殊な国と国の関係だ」
◎リー・クアンユーとの蜜月と決別
◎東南アジアとの実務外交へ「南向政策」
◎対中投資に制限「急がず忍耐強く」
◎「国際機関を突破口に」WTO加盟
◎「江沢民がミサイルを撃ち込んだ」
◎機密費による日米への政治工作
◎「国連への加盟めざせ」
◎初の平和的な政権交代

第8章
日本よ、台湾よ

◎「日本政府の肝っ玉は小さい」
◎「決めるのは日本でも中国でもない」
◎龍馬の船中八策が政治改革の手本
◎「国家の将来は教育で決まる」
◎震災地への支援が深めた絆
◎本音を聞いた唯一の台北特派員
◎中国支配に「ノー」 200万人の「人間の鎖」
◎「まだまだですよ、台湾は」

あとがき

幻の講演原稿「日本人の精神」全文

李登輝と家族の年譜

参考文献

著者について

河崎眞澄(かわさき・ますみ)
産経新聞論説委員 兼 編集局外信部編集委員。1959年、東京都練馬区生まれ。日本大学藝術学部放送学科を卒業し1987年に入社。1995~96年にシンガポール国立大学華語研究センターに産経新聞社から派遣留学。経済部記者、外信部記者などを経て2002~06年に台北支局長、2008~18年に上海支局長。2015年から論説委員を兼務。
著書に『還ってきた台湾人日本兵』(文藝春秋)。共著に『日本人の足跡』『闇の中の日中関係』(いずれも産経新聞ニュースサービス)、『食の政治学』『歴史戦』(いずれも産経新聞出版)など。