嫁の誕生日と父の日を合わせて

家族で食事に行くことに。

「娘が食事に行きたいって言ってるから」

と、僕は嫁に言ったけど

ホントは娘が嫁の誕生日を適当にしたことから

「食事でも行けばいいんじゃん?」

と言ったことを、少しだけ曲解して

伝えたことで実現した。

僕が何も言わなければ

何もなかったということだ。


僕と嫁は時間に合わせて家を出る。

娘は塾からレストランに直行してもらった。

道中はごく普通の夫婦で、会話もある。

店前で娘と落ち合い、食事も楽しく

コースでいただいた。

娘は初めてのコース料理で

ナイフとフォークの使い方を教わりながら。


こんな風に「家族」を演じるのは

いつぶりだろう。


食事を終え、帰り道

明日の朝食の買い物をしようと

スーパーに寄ると嫁がいない。

「足痛いから先帰るって」

娘には告げていたらしい。


買い物を済ませて家に着くと嫁はいない。

お風呂の給湯スイッチを入れて

近所のコンビニに出かけたのか。


なんてことない日常かもしれないが

僕は嫁の自由行動が腑に落ちない。

夜中に長電話、濃い化粧して出かける

どこかの嫁よりマシなのか。


相対値じゃない。

どこまで許容できるかは絶対値のはずだ。

僕は顔には出さないが

心の中では納得していない。

彼の気持ちもよくわかる。


それぞれの尺度、それぞれの家。


離婚まで、あと2111日。


※「あと〜」の日にちが、いつの間にか間違っていたことをご指摘いただきありがとうございました。