夜、7時半に帰ってきたら
キッチンは綺麗に片付いている。
娘と嫁は夕飯を終えて
それぞれの部屋に篭ったのだろう。
僕の食べる分は何もないけれど
冷食でも温めるか。。。
と思っていたら嫁が部屋から出てきた。
そこへ炊飯器のピーピー音。
炊き込みご飯を作っていたらしい。
娘も出てきて、いつもより遅い食卓。
僕の仕事が最近忙しくなり
夕飯の用意をして行ける日は
何か作っておくのだが
この日は嫁が在宅勤務だったので
任せて、夕方家を出ていた。
炊き込みご飯がよそわれた茶碗が一つ
ダイニングに乗せられた。
箸でつまむと、うん、悪くない。
だが、それ以外何も出てこない。
味噌汁も、漬物も、小鉢もない。
ひと椀食べ終えると
嫁も娘も部屋に戻って行った。
僕は、仕方なく炊き込みご飯をおかわり。
冷蔵庫にあった漬物を出して
もうひと椀、三杯食べてお腹を満たした。
嫁と娘は、時々僕がいない時
買ってきたケンタッキーフライドチキンで
夕飯を済ますことがある。
僕はそれがどうしても許せなくて
ご飯とチキンとサラダを用意するのだが
炊き込みご飯、ひとつで夕飯を終えたのは
ケンタッキーと同じ感覚だった。
在宅勤務だって忙しいのはわかるけど
僕だって仕事にでる前に、ご飯とおかずと
汁椀ぐらいは用意していく。
おかずが少ないとぼやくのは野暮だと
わかってはいるけど
どうしようもない気持ちのまま
仕事の続きをするため
PCを開いて、そのまま寝落ちした。
離婚まで、あと2126日。