今日は娘が夕方から塾なので

夕飯は嫁と2人のはず

と思い帰宅するとリビングダイニングは真っ暗。

寝室から明かりがこぼれているので

嫁は引きこもっているのは確かだ。


キッチンに行くと乾麺のパスタと

レトルトのパスタソースがおいてあって

シンクにはソースで汚れた皿があった。

嫁は1人でパスタを食べたらしい。

僕に作るつもりはないので

勝手にどうぞということか。


麺を茹で、ソースを温め

見る気もないテレビをつけて

1人味のしないパスタを啜っていると

女が帰ってきた。


「はー、お腹すいたー」というので

パスタ茹でようか?と尋ねたら

「チョコバナナでいいや」

と言って、バナナにチョコを掛けて

頬張りながら

新しい学校の友達や先生の話をはじめた。


すると寝室から声を聞きつけた嫁から出てきて

いつのまにか話に混ざっている。

娘の話にオチがつき、ひと段落すると

娘も嫁も部屋に戻っていった。

僕はまるで、劇場の観客のように

2人の話を観覧していた。


テレビを消して、仕事部屋に戻るが

結局、何も手につかず

ソファに戻って目を閉じた。


離婚まで、あと、2177日。