前妻とは
わりと大恋愛で結婚した
と思ってる。もともと仕事仲間だった。
ある日、夜中に仕事の電話してて
どうもいつもと様子が違うので
なにかありましたか?と尋ねると
「彼氏と別れた」と。
なんだ、そんなことか
次にいい人見つけなよ、と励ましたのは
その頃はとくに
女性として意識してなかったから。
それから、たまたま仕事の打ち合わせで
電話会議が続いたのだが
仕事の話だけでなく
何気ない会話が続くうち
互いにそれが当たり前の関係となり
恋愛感情に変わっていくのが
手に取るようにわかり始めた頃
僕は彼女の家に転がり込んでいた。
結婚まで半年もなかった。
一生、一緒にいるつもりで
大きな覚悟を決めて入籍したのだ。
しかしその頃の僕にはセフレがいた。
学生時代から、僕を慕ってくれていた女を
いいように使って
気ままに呼び出して関係を持っていた。
その彼女は、僕の「彼女」だと
思っていたようだが
僕は一度も「好きだよ」も
「付き合おう」も言ってなかったので
「彼女」だなんて
これっぽっちも思っていなかった。
しかも、そんな女が2〜3人いて
それぞれタイプが違っていたこともあり
僕は気分に合わせて
適当に遊んでいた。
ほんとにクズだった。
結婚する前に関係を精算したが
別れ話はかなりもつれた。
後日、母から連絡があったのだが
彼女は僕の実家まで電話して、
かくかくしかじかと
2人の関係を暴露したらしい。
親にも迷惑かけるほど
僕はクズだった。
結婚してからも
僕はやっぱりクズのままで
女遊びが、卒業できなかった。
取っ替え引っ替え、女の子と遊んでいた。
前妻とは、心は繋がっていたつもりだったが
体の相性はあんまりで
結婚して、一年後にはレスになっていた。
ベッドに入る時間をわざと
ずらすようになっていた。
一緒にベッドに入ると
いちゃいちゃしなくちゃいけないし
そういうことになる。
それが、僕にとって苦痛になっていた。
前妻が眠ってから
そっとベッドに入る日々。
彼女は、寂しかったのだろう。
仕事先の男と
いつしか深い仲になっていたことに
気づいたのは
結婚から3年ほどたった頃。
ある日、前妻のケータイがこわれた。
機種変した前のケータイを
彼女の外出中に
何気なく見てしまった。
どこが壊れたのだろうと手にして
何気なくいじっているうちに
メール(いまから20年以上前。
LINEはまだなかった)を開いたら
浮気相手とのやりとりが
全部わかってしまった。
「膝から崩れ落ちる」を初めて経験した。
とはいえ、僕も女遊びを繰り返してたので
人のことは言えないのだが
それでも、僕のは「遊び」で
前妻とは「本気」のつもりだった。
勝手な論理なことは、重々承知だが
そろそろ子供でも作って
家庭に入ろうかなんて
虫のいいことを考えていた頃だったから
前妻の浮気には目を瞑って
やり直そうそうとしたのだけれど。。。
離婚まで、あと、2218日