・伝言サービス ※安否確認に使用してください。
災害用伝言ダイヤル「171」
◆被災者の方
1.伝言ダイヤル「171」を押す。
2.自宅の電話番号を押す。
3.伝言を録音する。
◆安否を確認したい方
1.伝言ダイヤル「171」を押す。
2.安否を確認したい方の電話番号を押す。
3.録音された伝言を再生する。



【緊急拡散希望!】
【人命にかかわります!!】
・電話の使用は極力避けてください!
・非常の為の119番や110番がかかりづらくなっています
・安否の確認は災害用伝言ダイアル171番 またはツイッターなどのネットの利用でお願いします
【拡散】電話の使用は極力避けましょう。
・緊急の連絡(119,110)で必要としています。

・安否の確認は災害伝言板ダイヤル171、ツイッター・ネットやSkypeを使いましょう。
・RT願います。
・地震が起こったら、必ず窓を開けてください。
・そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。
・まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。

阪神淡路大震災の経験から、皆さんに伝えます。

中越地震経験者として言えることは、避難してください
地震は大きな余震が何度でもきます
一週間は覚悟してください
家には帰れないと思ってください
帰らないで下さい
おねがいします
命より重い財産はありません
おねがいします
倒壊した家屋に戻った結果余震で怪我をする方が多いんです
以上拡散お願いします!







臨也を拾った。
拾った、という言い方は少し違うかもしれないが決して間違ってはいない。


狩沢たちが何か買い物に行くと言うので、ある公園の入口にワゴンを止めていたら、臨也が雨の中、傘もささずぼんやりとベンチに座っていた。声をかけようとワゴンから下り、ある程度近づいたとき、ふらふらと臨也の身体が揺れたかと思えば、ベンチから倒れた。
急いで駆け寄ってみれば、気を失っていて。俺は服が濡れることも気にせずに臨也を背負いワゴンの方へ急いだ。



「あっれー?ドタちん、そのいざいざどうしたの?びしょ濡れじゃん!」

いつの間にか帰って来ていた狩沢が俺の背中に乗っている臨也に目を見開く。

「この雨んなか傘もささねぇで座ってた。風邪引いてる可能性が高いから岸谷のところに連れていきたい。いいか?」

「もちろんっすよ!さぁさ、渡草さんいきましょー!」

「ったく、しょうがねぇなぁ、飛ばすぜ!」


臨也の服を上半身だけ脱がし常備してあるタオルで拭く。下は脱がすわけにもいかず、同じく常備してある毛布で臨也を包み冷えるのを抑える。
ドタバタとそういうことをしていても、臨也は起きる気配がない。…死んだように眠っている。


「やあやあ門田君、君がうちに来るなんて珍しいねっ、一体何事かな…って臨也!?どうしたんだい?」

「さっき偶然見つけた。風邪引いてるかも知れないから連れて来た。…今大丈夫か?」

「もちろん!早く入って、とりあえず臨也を着替えさせよう」


岸谷の家に着き、診察を頼むとすぐに俺達を家にいれた。そして手際よく臨也を着替えさせると患者用と思われる部屋のベッドに寝かせた。
その間に俺は渡草達には帰ってもらい、リビングのソファーに座って待っていた。

「お待たせ…、と彼等は帰ったんだね」

「帰らせた。あいつらはこの後他に用事があったからな。…今日はお前の恋人はいないんだな」

「セルティかい?セルティは今日は仕事なんだ、嗚呼セルティ、この雨の中仕事だなんて…!僕は心配で堪らないよ!!早く帰ってきておくれ!!…と…、それで、どうして臨也はあんなことになってるんだい?」

大きな動作で何事か叫んでいた岸谷だったがすぐに俺の方を真剣な目で見てきた。

「雨の中で傘もささないで、公園のベンチに座ってた。…どうしてそんなことをしていたかは、俺も知らない」

そう答えると岸谷は小さくため息をつきながら臨也を寝かしている部屋の方を見た。

「怪我はしていなかったから、何か大きなショックを受けたんだろうね。…つまりは静雄と何かあったんだろう」

臨也がショックを受けるなんて、理由はそれしかありえない、と

そう言う岸谷に俺は頷き同意する。

「痴話喧嘩でもして、嫌いとでも言われたのかな?まったく…昔は毎日のように言い合っていたっていうのにね」

呆れたようにため息をつきながらも口元は軽く微笑んでいる岸谷を見て、俺も軽く微笑む。

「じゃあ俺は帰る。臨也が目を覚ましたら教えてくれ」

「ああ、わかった」


……
………
…………

その日の夜、焦った声の岸谷が電話をしてきた。

「門田君かい?…臨也、目を覚ましたよ、…だけどね、困ったことにさ…どうやら、記憶喪失になってる、みたいなんだよね」


(シズちゃん、シズちゃんにとって)(俺は…もう、いらないんだね)


()内は臨也の気持ちです!
次からは違う人のになると、思い、ます…はい、





じっとりと身体に纏わり付く服。
空から降ってくるそれは、俺の心境のせいでもあるのだろうが冷たく、痛い。
雨の降っている中傘もささずに公園のベンチに座ってる俺は、多分端からみたらおかしい人なのだろう。

だが俺はそんなことなど気にせずに、たった今見た光景をただただ思い出していた。


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今日は仕事がなかったから、シズちゃんと待ち合わせして前々から行きたかったレストランで夕食を食べようと思ってたんだ、

シズちゃんにメールして、待ち合わせをして、待ち合わせ場所に向かう途中に、俺は…、


シズちゃんが知らない女の人とキスしているのを、見てしまった。


最初は、見間違いだと思ったけど、違いますようにと願いを込めた電話に、出ちゃったから、あれは間違いなくシズちゃんで、


だから俺は、涙で震える声を押さえながら、静かに、何でもないことのように明るく、別れを告げた。

「ごめん、飽きちゃった。だから別れよ?」

相手の答えなんて聞かずにすぐに切る。かけた携帯は路地に投げ捨てた、その時に雨が降ってきたから、放っておいた。多分もう壊れている。

そして俺は雨の中、池袋と新宿の間にあった人気のない公園まで走った。

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そして、今にいたる。
雨は降り止む気配はなく、びしょ濡れの服は俺から体温を奪っていくのに、身体は熱くて。
頭は痛いし、目も掠れてきた。
くら、くら、くらり。
ベンチから地面に倒れてしまう。
意識が遠のいていくなか、誰かが俺に駆け寄ったのが見えた。
それを最後に、俺は目を閉じ意識を失った。


(目を閉じた時に頬に流れたのは、雨か涙か)






スランプ、脱出のため書きました!何故か連載になったけど…