どうも、ゼロです
皆様、今まで観た最悪の映画ってありますか?
「こんなの時間の無駄だ!」や「損した!」と思わされたことはありますか?
僕はまさに昨日思いました(憤怒
聞いてください、自分で言うのはよくないと思うんですが僕はある程度低いクオリティの映画と言うのは楽しんで観れるんです
と言うか、多分その分面白いからでしょうけど、ただ、こんな人間でも苦手なものがありまして、感動”げ”にしたがる邦画だけだと思ってたんです
でも、今回は凄いですよ、無理やり感動”げ”にもしてない、変な恋愛要素もない、それで「もういいだろ!!」と叫びたくなる作品でした
ごめんなさい、今作が好きな人が居ましたら不快な思いをさせると思います
不安の種
「放送禁止シリーズ」や「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」などの監督をした長江 俊和監督が漫画家の中山 昌亮先生が2002年から現在まで連載しているホラー短編作品「不安の種」を実写化!
出演は
高橋 杏奈 須賀 健太 浅香 航大 津田 寛治 栗原 瞳
と、なっておりまして、最後の二人は僕の好きな作品「仮面ライダー龍騎」にもレギュラーで出演してました。
栗原瞳さんは次の「仮面ライダー555」でも、スマートレディをやっていたりと結構平成一期のライダー作品に出てますね~
正直、演者は結構安心できる人が多いですよね
実際、演技力はあると思います・・・多分?
それで、なにが良くなかったか、と言うと
監督の映画と原作に対する愛情
が圧倒的に無いんじゃないか、と思いました
正直、観て数分で飽きるんですよ、だってカット編がまず出来てないから
例えば住宅街を横切る”通行人”を撮るシーンがあるとします。アングルは一軒家の全身で人が道を歩くシーンです。
普通なら画面から出たら次のシーンにする、そうすることで動きがあってまだ注目しやすいし、テンポもいいんです
でも、この映画は凄いんです。通行人が通って画面から出ても10秒かそれ以上ほどアングルやら場面が変わらないんです
でもって何か意味があるんじゃ・・・なんて見ていても怖い要素も何も入れない、伏線にすらならない
こういう言い方よくないですが編集が不細工なんです。そういうシーンの度に「んなんやねん!!」と言わされました
カメラアングルも変だったりするんです。適当にカメラを置いたのか!って言いたくなるアングルだったり、上から演者を撮るシーンなんてのは天と地が逆さまになってましたし・・・
そして、ホラー作品ではとっても大切なシーン、恐怖シーンです。
正直溜めてくるシーンは怖いです。何故か言いましょう、想像できるから自分の思う「こうなったら怖いよなぁ」があるからです。
でも、ためにためて出てきたのは想像をはるかに下回るシーン集、まず見えない、見えてもそんな怖くない、SEがうるさいだけ
こうなると原作に難があるのか、というと全然違います
原作の漫画は本当に怖いんです。名の通り読むと恐怖した上に「不安」になるんです
何故か言いましょう。余計な解説が無く怖い!って状態で終わるんです。だから色々と考えられるんですよ
それでまた想像が膨らみ次第に不安へと変わる、みたいな感じになっていて本当に原作漫画は名の通り「不安の種」なんです
えぇ、要するに実写版は余計な解説、と言うかこれは原作愛の欠如にもつながるんですがこういう話があるなら繋げちゃえ!とするんです
「不安の種」と言う作品は最初に書いてあるように短編集なんです。オムニバス作品なんです
だから変に映画的に一本線にする行為は物語を上手くできる人でもかなり苦戦すると思います
じゃあ、今作、なんと監督と脚本をした長江監督はどうだったか!
もはや時系列ぐちゃぐちゃで全く理解できない怪文書じみたものになっておりました
いや、まぁ、やりたいことはやんわり分かりますが・・・でもそれって言うのは商業的な映画でやるべきでは無いんですよね~w
そうです、この作品は日本映画の悪い癖、変な改悪が全面で出てるんです
正直、この作品の中で比較的面白い・・・かも?となったのは最後の話なんですよ。まぁ、うん、理解できないけどだからこういうシーンを出してたのね。とか思えましたよ
この作品の顔でもある「おちょなんさん」が出る話なんですけどね~
ヒロイン(石橋 杏奈)は子供の頃にこの町に引っ越してるんですけど、その子供の頃に家族が怪物みたいなのに殺されたり捕まってたんです。
その正体が~とか危険な「おちょなんさん」がヒロインのお兄ちゃんだった~とかだったりして「へ~」ってなってました
なんだろう、訳のわからないシーンは挿んだりして混乱させるくせに伏線らしいのは全然なく急に出て、「ほら、怖いでしょ?」みたいな大きなびっくり系SEを爆音ドーン!って・・・なりましてね~
・・・あんまり言いたくないんですが、これより前は「食堂かたつむり」とか「orange」があんまり好きじゃなかったんですね~
でもですね、最近塗り替えられました。マシです!
まだ感動”げ”だったりお花畑の酷い版とか正直思っていましたがもっと酷いのがあったので、まだ映画だったんだって思い知らされました
物語”げ”とか言うものが世の中にあったのか、と、専門学生の課題作品の同等または下位互換的存在があったとは思いませんでした
まだまだ映画の事を僕は知らなかったんだと諭されましたね~
そう言う意味では僕は、人生観が変わったんではないかと、そう思えましたね。
ごめんなさい、なんかすっごい悪くしか言えてませんね。いい所も言わないといけませんね!!
う~ん・・・あ、、、、CGの質があまりだから親しみやすいとか・・・演技力!!役者さんは本当にいい役者なんだな~と思わされましたね。迫真の演技でよかったです!・・・アングルと編集が同じようについてこれば尚よかったんですがね~w
それと包丁を使って人を刺すシーンがあるんですが、どれも「サイコ」のあの有名なシーンみたいなアングルで!!2013年にあの演出が見れてちょっと面白かったですね~!
それこそ映画以外のことで楽しめる人、またはツッコんで笑わせてくれる人と見る分には楽しいのではないでしょうかね~
すみません、長くなりましたが色々と衝撃的だったのでここまで語ってしまいました
でも、この作品、名前負けはしてませんよ
なにせ、この作品自体が不安の種になりましたから、これが狙いなら監督は凄いと思います。やる意味はないけど
ここまで言っておいてなんですが、皆様は原作漫画をおすすめさせていただきます。かなり怖くて面白い作品ですから
間違えても映画は止めはしませんが観ない方がいいと思いますよ?とだけ言います
本当に長くダラダラした内容に付き合っていただきありがとうございました
それでは!