どうも、ゼロです
お久しぶりです。ちょっと色々と月曜からありまして・・・
なかなかブログもコメント返信も遅くなった次第でございます
ただ、この忙しくも哀しき日々でも映画を観ました。
今回は前々から観たかった作品を観たのでそれを紹介します
死刑台のメロディ(1971)
ジュリアーノ・モンタルド監督が1920年に実際あったサッコ・ヴァンゼッティ事件を正面から描いた社会はドラマで音楽は「荒野の用心棒」「ニュー・シネマ・パラダイス」などを手掛けたエンニオ・モリコーネ、そして主題歌は当時社会派の歌手のジョーン・バエズが担当しています
「サッコとヴァンゼッティのバラード」
さて、ではこの映画は実際の事件を再現しています。
なのでこのサッコ・ヴァンゼッティ事件とはなにか
それは1920年のアメリカで起きた強盗殺人事件から始まります
容疑者として出されたのはイタリア移民で製靴工のニコラ・サッコと魚行商人バルトロメオ・ヴァンゼッティの2人が出てきました
それから裁判が始まるのですが証人たちは綺麗な程にこの2人だ!と言う風に言います
ただ、弁護士の質問が後日質問をすると確信ではなくあやふやなものに、そうです検事が目撃者を雇っていたんです
なぜ、そうなるのか、この容疑者達の思想と出身に問題があったのです
当時アメリカは第一次世界大戦が終わった後で不景気や労働争議なんかがあったのです。故にそれ以上別の思想を持つ者と言うのはあまりよくないわけじゃないですか
その2人の思想と言うのはアナーキスト(無政府主義)でした。
そして彼らはイタリア人、映画なんかでも分かりますが当時のイタリア人のイメージと言うのはあまりよくなかったわけです
これは僕のイメージではなく劇中でも検察官がかなり差別的発言をするシーンがあったりするんですよ
こういう事もあって彼らを犯人にしたがる理由はある訳です
でも、彼らは事件には関わっておりません。ならきっと彼らは免罪だとなり自由の身に!
なんてことにはなりませんでした
逮捕されてから7年後に死刑判決が決まりました
そして、それからかなり経ちまして、この映画が公開されてから6年後の1977年ついに裁判は偏見と敵意に基づいた誤りであるとして二人は無実となりました。
死刑執行から50年後になります
正直この映画を観ていて思ったのは意図せずに逮捕されたことによって社会運動や抗議運動をする象徴となり苦悩する2人、そして納得のいかない判決を与えられる夫と共にいる奥さんの葛藤、弁護士として仕事を全うしようとする弁護人と本当に多くの人の苦しみが出ていて赤裸々にこういう時代の事を知れたなと、しかも2時間ちょっとあるのですがそんな風には思えないほどに興味深くなるんです
本当にいい作品を観たって思えましたよ
この映画の最後、彼らが電気椅子へ連れて行かれる時に流れる曲もまた印象的でした
「勝利への賛歌(Here's To You)」
本当に何度も言いますがいい映画でした
エンニオ・モリコーネさんの音楽もあって尚のこと感情移入と言うか、考えさせられました。本当にありがとうございました・・・
さて、長くなってしまいました。本当にありがとうございます
それでは!