こんにちは  

算数ギライをなくす活動をしているゼロ先生です。

いつもお読み頂きありがとうございます。


もし、あなたが、算数は、苦手と思っているのなら、…


もし、あなたが、図形の問題は、なんとなくイヤだと思っているのなら、…



ヒントは、簡単なところにありそうですよ。

どんなところかというと、

それは、「ふやす、分ける、切る」にあります。

つまり、「かけ算、わり算、引き算」にあるのです。



では、問題を読んでみましょう。



(問)  次の台形の面積を求めましょう。

図1  台形
{1E0395B1-AD17-4B10-9328-B5959A8AE5C3}


登場人物
あおいさん、ゆうと君、つばさ君


あおい:「この図形は、台形だよね」

ゆうと:「どこを計ればいいかな」


つばさ:「まず、辺AD、それから、辺BC、そして、高さも計らないとね」


AD = 3cm、BC = 9cm、高さ = 6cm


これで、図形の大きさが見えてきたね。



3人とも、台形の面積を求めるのは、初めてです。

さて、3人は、どんなアプローチで、面積を求めるのでしょうか?


ゼロ先生:「今まで習った図形に直せないかな、少し考えてみて?」


thinking  time




ゼロ先生:「どうですか?どんな図形に直せますか?」


ゆうと:「台形は、四角形だよね。だったら、三角形に直せるよ」

あおい:「平行四辺形だよ」

つばさ:「ぼくも、平行四辺形の考えが浮かんだよ」


どうやら、三角形、平行四辺形に直すアイデアが浮かんできたようです。

では、どのようにするのでしょう。


かなり盛り上がってきています。

話の続きが気になりますね



あおい:「くっつければいいよ」

ゆうと:「分ければいいんだよ」

つばさ:「移動すればいいよ」



3人ともちがうことを考えているようです。

ここで整理しましょう。


あおいの考え…くっつける

ゆうとの考え…分ける

つばさ…移動する


さて、3人は、何を考えてそんなことを言っているのでしょうか?

くわしくみていくことにしましょう。


あおいの考え…台形を2倍→平行四辺形

ゆうとの考え…台形 ÷ 2 = 三角形

つばさの考え…切り取る→平行四辺形


おおよそのイメージがつかめましたね。

さらに、図を使って説明してもらいましょう。楽しみですね。
ある意味、ワクワクします。



あおいの考え…台形を2倍→平行四辺形、ふやす
図2

{D0047F2B-C4C2-4188-8E86-A780377C7355}


( 9 + 3 ) × 6 ÷ 2 = 36    答え   36㎠



ゆうとの考え…台形 ÷ 2 = 三角形、分ける
図3

{FF7092AA-48ED-4BD7-9A48-6A8A3EEA7DBD}



△ABC の面積 : 9 × 6 ÷ 2 = 27 ㎠  

△ACD の面積 : 3 × 6 ÷ 2 = 9 ㎠

27 + 9 = 36 ㎠    答え   36 ㎠ 

一つの式に直すね。

9 × 6 ÷ 2 + 3 × 6 ÷ 2 = 36 

さらに、どちらにも、6 ÷ 2 があるから、分配の法則でスッキリした式に直すね。

( 9 + 3 ) × 6÷ 2 = 36 


つばさの考え…切り取る→平行四辺形、動かす
図4
{092EC2C6-0F5C-4785-A64C-C2A1F2AD2992}



平行四辺形GBIJ
底辺 : 12 cm  、高さ : 3 cm

12 × 3 = 36    答え  36㎠ 


12 は、9cm + 3cm を足した数字。

高さの3は、もとの高さ6cmの半分。6 ÷ 2

だから、 ( 9 + 3 ) × 6÷ 2 


ここで、似ているところを見てみると…

3つの式を並べてみるよ

①  ( 9 + 3 ) × 6 ÷ 2 

②  ( 9 + 3 ) × 6÷ 2 

③  ( 9 + 3 ) × 6÷ 2 

似ているところは、数字が同じ。9、3、6、2。
 + ×  ÷ が同じ。

つまり、式がみんな同じ。

(まとめ)
台形の面積も、ふやしたり 、分けたり、移動したりして、
前に習った図形に直せば、求めることができます。

《 ワンポイント直せばアドバイス 》
面積を求めるときのヒント
(1) ふやす、分ける、動かす
(2) 前に習った図形に直す。


これで今日の算数タイムはこれで終わりです。
次回の算数タイムを楽しみにしてください。