算数のまとめを一言で、言えますか?

これが、今日のお題です。


昨日は、6年生の算数の分数の問題についてでした。


今日は、その続きです。

早速、昨日の問題を振り返ってみます。

(問)1dLで4/5㎡の壁をぬれるペンキがあります。
このペンキ2/3dLでは、何㎡の壁をぬれるでしょう。

昨日の課題は、「分数 × 分数 」でした。

この課題こそ、今日の授業を「一言で表す言葉」だ
ということをお伝えしました。

つまり、「課題」 = 「一言で表す言葉」


では、今日の授業のまとめは、どのようになるでしょうか。
すっきり、表せるでしょうか?


授業の様子を参観してみることにしましょう。


「かけ算になりそうだよ。」

「だって、言葉の式で考えると、

1dLでぬれる面積 × ペンキの量 = ぬれる面積

になるからだよ。」


「えーそうなんだ。

でも、よくわかんないよ。

だれか、説明してくれる。」


「いいよ、分数だから、よくわからないんだよ。

こういうときは、簡単な数に置き換えるのがコツなんだよ。」


「えー、そうなんだ。知らなかったよ。」


「例えば、ペンキの量が2dLなら、式は、どうなると思う。」


「簡単だよ、 式は、4/5 × 2 」

「だから、ペンキの量が、今回は、分数の2/3だから、

式は、 45 × 2/3 になるんだよ。」


「そうか、整数に置きかえて考えれば、いいんだね。」


「分数で考えていたから、頭の中が混乱していたんだ。

「ありがとう、ようやく分かったよ。」


では、そろそろ、授業のまとめをするね。

先生が、黒板に書き始めました。

(ま)使うペンキの量が「分数」でも、そのぬれる面積を求めるときは、
        整数や小数のときと同じように「かけ算」を使います。


ここで、あなたに、質問です。

このまとめ、長すぎると思いませんか?


もっと、すっきりすると、子供たちも覚えやすいと思いませんか。


「そうですね」

共感して頂ける言葉を頂けたようで、
次に進めそうです。


では、どうすれば、いいでしょうか?


一言、つまり、1文で、それも、子どもの言葉で、

そうすると、子どもたちも腑に落ち、納得すると思うのですが、
いかがでしょう。

「そうですね、子どもの言葉だといいですね。」


では、あなたなら、どんな1文にしますか?

thinking time


考えつきましたか?


答えは、『かける数が「分数」になっても、かけ算が使えるんだ。』
です。


なぜかというと、

言葉の式で考えると、

1dLでぬれる面積 × ペンキの量 = ぬれる面積

になります。


また、かけ算の式は、かけられる数 × かける数 

と、なります。

5年生のときは、分数 × 整数 を習っています。

今回は、整数が「分数」になっただけなのです。


だから、 

「かける数が、分数になっても、かけ算 が 使えるんだ。」

となるわけです。

今日の授業を一言でいうと、「分数 × 分数 」。


そして、まとめは、

「かける数が、分数になっても、かけ算 が 使えるんだ。」

です。

今回は、あえて、答えは書きません。

答えを出すのが、目的では、ないからです。

これで、長い「まとめ」もすっきりしましたね。

わかりやすく、1文で表すのが、覚えやすいですね。

「まとめは、すっきり、1文で。」

では、また。