こんにちは!発達障害天職アドバイザーのカネさんです。
突然ですがみなさん、
「帯に短し襷に長し」
ってことわざ知ってますか?。
「帯として使うには短すぎるし
かと言って襷に使うには長すぎる」
つまり”中途半端”ってことですね。
ひと昔前のボクはまさにこの
中途半端な存在でした。
と、言うのもボクは
「健常者の職場」
も
「就労支援での職場」
両方経験しており、
健常者の職場で
健常者として働いてた時は
上の指示を理解出来なかったり、
細かなミスから大き過ぎる失敗まで、
全く使い物にならず
解雇や転職を繰り返していました。
そして就労支援施設でのお仕事は
「ボールペンに芯を
1日中入れるお仕事」
カラのボールペンに
芯を詰めて1日が終わる。
確かに簡単だし、
大きなミスなど起こりようもないけど、
「何か違う!!!。」
って思うわけです。
おそらくこの感覚は
ボクと同じ経験された方なら
分かってもらえるんじゃないかと思います。
つまり、グレーゾーンであるボクは
健常者として働くには
欠けてる部分が多すぎて、
かと言って、就労支援施設で
単純作業をやるには高機能過ぎる
何とも中途半端な
立ち位置だったんです。
実際、就労支援施設で
ボールペンの芯を詰めるお仕事をしてた時、
一緒にお仕事していた同僚の方から、
「何でアンタみたいな人が
こんなところで働いてるの?。」
なんてこと言われちゃいましたしね。
もちろん就労支援の仕事を
下に見てるわけでも
甘く見てるわけでもありません。
ないんですけども、
何と言いますか、
健常者に見えるけど、
健常者と同じことは出来なくて、
全く出来ないわけじゃないけど、
求められる水準には余りにも程遠い。
○でも□でもない
中途半端に丸くて
中途半端に四角形で、
どの形にも嵌りきれない
このもどかしさ。
恐らくこの感覚は
ボクと同じグレーゾーンで、
両方の職場で働いた経験のある方なら
分かる感覚なんじゃないかと思います。
複雑でマルチタスクさが必要な場面では
欠けてる部分が多すぎて、
かと言って単純作業だけをやるには
あまりにも高機能過ぎてしまう。
この
「帯にも襷にもなれない」
どっちにもなれないジレンマが
発達障害グレーゾーンの方が
最も悩むポイントでありますし、
この中途半端な立ち位置が
「甘えてるだけでしょ?。」
「頭悪いだけでしょ?。」
「使えないからでしょ?。」
と、一番集中砲火を浴びやすい
最も苦しい立場と言えます。
そのため、
「ボクは障害なの?
ただの無能のダメ人間なの?。」
と、一番悩み、一番苦しい立場なのが
グレーゾーンです。
なので、
帯か襷どちらにも
なろうとしなくて良い!
ボクたちグレーゾーンって
「合わせること」
が一番大変で一番苦手で
一番苦労し、生き辛さを抱える
最大の原因だとボクは思います。
帯にも襷にもなれないようなら
荷物を縛る紐でもベルトでも良いわけですし、
どちらかに収まろうとするのではなく、
なれるものになれば良いのです。
なので、ボクたち当事者の方は
「合わせる努力」
よりも、
「合うものを探す努力」
「”なれるもの”になる努力」
にエネルギーを振り分けていくことが
人生の難易度を下げる一つのキーになるので、
ぜひ試してみて
欲しいと思います。