みなさん、給料など、収入があったら何に使ってますか?


美味しいものをたくさん食べる、いつもお世話になってる両親にプレゼント、欲しかったアレを思い切って買う。様々でしょうね。



そこでみなさんその収入、手元に残ってますか?
もちろん定期的に貯金している方もいらっしゃるでしょう。



ちなみに筆者は一銭も残ってません。”あればあるだけ全部使ってました。


その使い道はというと、一番多かったのが”パチスロ”。おそらく庭付き一戸建てが買えるくらいつぎ込んでます。


二番目に多かったのが”風俗”。パチスロで勝ったり、嫌な事があったら真っ先に向かってました。


そして残りが”飲食”や”買い物”。別に食べたくなくても無理やり食べたり、特段やりたくないゲームソフトを買い込んだりしてもう散財しまくりました。



別に食べたくないし、欲しくないなら買わなきゃいいじゃん?って思うだろうけど、あの当時はお金を使ってないと”凄い損”した感じだったんだよね。だからあればある分使っちゃう。



どうして”損”と感じてかというと、やっぱり日々の仕事が辛すぎたんだよね。


毎日毎日周りの同僚や上司にビクビクしていたし、いつ怒られるんじゃないかと思うと気が休まるときがなかった。


しまいには電話の着信音にも恐怖を感じるようになってたし、とにかくその場から一分でも一秒でも早く離れたかったんだよね。



だからたまの休日になると、その辛さを紛らわせるためにパチスロや風俗に走ってたんだ。パチスロで777がそろった時の一瞬の快感が辛すぎる日々を忘れさせてくれるんだよね。



そしてとにかく食いまくった。なんか口にしてないと、とにかく不安だったし、一時期100キロまで体重が増加した。


タバコも1日4箱から吸うチェーンスモーカーだったし、酒も飲みまくった。



会社勤めしていた時期は”パチスロ依存症”、”買い物依存症”、”ニコチン依存症”、”アルコール依存症”、”過食症”の五重苦を併発してたんだ。


休みの日も終盤に差し掛かり、笑点の時間になると途端に体中が重くなり、なんとも言い難いだるさが襲い、言葉を発するのもめんどくさくなっていき、部屋のすみで震えてました。


あの時のトラウマか、今でも笑点を見るとなんともいえないダルさに襲われます。なので当時は笑いごとじゃなく笑点を目にしないために時間をずらして帰宅していました。



とにかく、パチスロも、過度な食事も要は辛すぎる日々に対する痛み止め”だったんだよね。



でも痛み止めはしょせんその時の痛みを緩和するだけ、痛みの根本的な治療にはならないんだ。



将来のためでなく、今の辛さを紛らわせるためだけに給料をもらってるようなもので何一つ自分の為にならなかった。



しかし、不思議なもので、今の稼業で暮らしてからというもの、ほとんど無駄な散財をしなくなった。あれほど狂ったようにやってたパチスロもピタッとやめてしまったんだ。



会社に勤めてないから人にも電話にも怯えることはないし、痛みを感じなくなったんだから痛み止めを使う必要がなくなったというわけだ。



安心して稼げるようになると、面白いことに”欲しい”という感覚が薄れていったんだよね。



お金も時間もあるからいつでもやれるし、買えるって思うと今じゃなくてもいいやって余裕が生まれたんだ。



会社にいたときは、限りある貴重な休みって思ってたからいつでも”今しかない”って今日が人生最後の日ってぐらい散財しまくってたし、今後なんて考える余裕なんかなかった。



だって今日が人生最後の日なんだから明日のことなんて考えてられないでしょ?


 
だから、鬱になりかけてる方で仕事中は暗くても休みは遊びに行けるって人で、「遊びに行けるくらいだから大丈夫でしょ」って思ってる方はひょっとすると部屋に籠ってる人より重篤かもしれない。知らない間に何個も~依存症を併発してるかもしれないしね。




例えば、パチンコ依存症に悩んでる方に「パチンコをしてはいけない」なんてアドバイスは無駄。



パチンコをするという行為がだめなんじゃなく、”させてしまった環境から離れることが大事なんじゃないかと思うんだよね。



なので各依存症に悩んでいる方々はその行為をそのものを否定するんじゃなく、それに依存しなきゃならなかった環境から離れる勇気を持とうってこと。



会社での仕事が原因なら転職や独立を考えたり、結婚生活が原因なら勇気を持って離婚を考えることが大事なんじゃないかと思います。



~依存にかかるってことは依存しなきゃ乗り切れない、自分を保てないから患ってしまうんじゃないかと思います。


なので、各依存症に悩んでるかたはその依存症そのものにフォーカスするんじゃなく、今置かれてる環境を今一度考え直してはいかがだろうか。