業種等は差し控えさせていただきますが、
札幌でのアルバイト先のオーナーが、旭川の店長が辞めるので、後継者に私を任命してくれた。
それが、2010年。札幌から旭川へ。この時は、まだ雇われ店長の立場なので、ぶっちゃけ気楽。
売り上げが良くても、良くなくても、それは、「オーナーのせい」
この「人のせい」は今までも、これからもついてまわる悪癖です。
後に、それが出てきます。「人のせい」
雇われ店長で、調子に乗っていると、欲が出てきます。
「5年で、独立しよう」
前の店長も、5年で独立したし、5年が区切りがいいよね。(なんの区切りじゃ?)
そんなとき、4年を経過した、2014年、転機が訪れます。
オーナーが「店を譲るから、買ってくれないか?」
それまで、週に1回、店の様子を見に札幌から旭川に来ていたオーナーが、
「通うの疲れた、任せるから、好きにやって」
と、言っていた矢先のことです。
独立して、自分の店を持ちたいと考えていたので、
降って湧いた出来事でした。
店をそのまま、お客さんも、設備も、併設する住宅も、全部そのまま。
「ありがたい」しか言葉が出ない。
提示金額は、1,600万円。
一瞬怯んだ。
妥当な金額はいくらなんだろう?
土地、建物、設備、顧客情報。
勉強不足で、全くわからない。1,600万円が高いのか、安いのか、妥当なのか?
分からない。悩んでも仕方がないので、調べれるところを調べよう。
まず、この土地建物の評価額。
固定資産税の通知が来ているので、そこから、わかる情報がある。
後、小学校の同級生が、他の市役所の税務課にいたから、聞いてみた。
当時で、土地建物の評価額が確か、1,200万円ぐらいだったと思う。
それに、内装の設備や、顧客情報、住宅併設を考えると、1,600万円は妥当かもしれない
と、思った。
今までのお客さんがいるから、集客しなくていい。
使っているものもそのままなので、自分で購入する必要がない。
自分でゼロから始めたら、一番苦労するところが、揃っている。嬉しい。
素人判断なので、専門家の方は、「高いよ」「騙されてる」「安い買い物だよ」と、
意見はあるでしょう。
しかし、現実は、買いました。
取引していた信金で、住宅ローンとしての申し込み。
父親と、彼女を保証人に立てて、契約です。
1,600万円のローン、月々の支払い10万円。
当時は、潤っていたので、「月10万円は余裕でしょ|」
「なんなら繰上げ返済してもいいし」なんて、余裕をぶっこいてました。後に涙。
こうして、自分の城を手にいれ、その代償に1,600万円の住宅ローンを背負い、
独立の人生を始めたのでした。
今回は、ここまで、「借金の始まり」でした。
次回は、この続きです。
ではまた。