高校生になって私の万引き癖はエスカレートした。

初めて万引きをしたのは覚えていないぐらい昔。

小学生の時から万引きを繰り返していた。

 

 

ある日とあるデパートで私は衣類を万引きしようと大量に入る大き目の袋と

全然お金が入っていない財布だけをもってお店に行った。

 

 

私は荷物がかさばらないようにトイレでハンガーを外して袋に入れた。

総額8万の服類を盗み店を出ようとしたところ万引きGメンにつかまってしまった。

小学生の時からずっと万引きを繰り返していてここで初めてお店の人に捕まったのだ。

 

 

お店の控室のようなところに連れていかれ、二人の警官が来た。

そのまま近所の署まで歩いたのだが、人混みだったのですごく人目が気になった。

知り合いがいてもおかしくないにぎやかな街。

 

 

警察署について、取り調べをされ、両親が来た。夜の八時ごろの出来事。

そのまま両親と家に帰り、家で説教が始まった。

 

そして次の日盗んだものを父親とお店に行き謝り、お金を払った。

違う日に盗んだものも白状し、それも謝りに行きお金を払ったのだが、

一店舗だけそれができなかった。

「通報はしない。そしてお金も受け取らない」と。

「これでお金を受け取ってしまったらあなたの罪が消えてしまうから。」と。

 

 

私は人のものを取ったり万引きしたりを小学校の時からしていたのだが、

高2で初めてお店の人に捕まり、警察に行くという経験を初めてしたことで

やっと、物を盗む、万引きをするという行為に歯止めがかかった。

 

 

小学4年生の時に一度だけ両親に万引きを疑われ白状し、謝りに行ったことはあるが

お店の人に見つかったのは高2が初めて。

 

よくニュースで悪いことした芸能人が「世間の皆様に止めていただいた」とか言うが、

私にはこの言葉がよく理解できる。

 

 

自分で止めることはどうにもできなかったからだ。

誰かに万引き癖があることも言えなかった。

だけど悪いことだという自覚はあった。

だけどもやめれなくて自分自身辛かったのだ。

 

 

万引きしたものの中にはそんなにほしくないものもあった。

 

 

 

とにかく両親はもうあきれていた。

もともと親子間は悪かったが、

このことをきっかけにか、どんどん親子との溝は深くなった。

 

 

 

高3のある日のこと。

バスの定期が期限切れになり、

親にバスの定期代をもらったが、そのお金を違うことに使ってしまった。

バスの運転手なんかほとんど日付なんて見ていないだろうと思い、

期限の切れた定期を見せて降りたところばれて、

追いかけてきた。

 

 

これ預かりますね!と言われ、定期を没収され

そのままとぼとぼ家に帰り、家には父親がいた。

バス会社から家に電話が入り、父が出て、ばれた。

 

 

そのままバス会社に父と行った。

通報はされず、謝って事なきを得た。

 

 

その日、お風呂から出た後、まだ髪もびしょびしょな時に父に怒られ

私は椅子に座っていたのだが父にぶたれて椅子ごと倒れた。

お母さんが父を止めようとしだが、もう止まらないほどだった。

 

 

倒れた私を父は足で蹴った。

父は壁も殴り、ドアには穴が開いた。

 

 

私は玄関まで逃げて、捨てぜりふを父に言い、家出をした。

 

 

髪が濡れたままだった。

 

 

途方もなくとぼとぼ歩き、幽霊らしきものにも遭遇した。

 

 

帰り道転んで肘をけがして、血が出て、すぐに手当てできなかったので

その傷が今も残っている。

 

 

こうして万引きで警察に捕まった出来事にバスの事件も足され

親との関係はもう駄目だった。

私は家を出ることしか考えていなかった。

 

 

進路も選びようがなかった。

大学や専門に通いたかったけど

今まで悪いことをしてきたわたしを大学になんか通わせたくない

行きたいなら100万円自分で貯めてから言えと言われた。

 

 

ふつう親に進学を反対される子は何度か説得を試みるだろう。

私は父の決意は変わらないと分かってたので、

一度しか言わなかった。

一度言う前からダメって言われることを分かっていたので

一度頼んでみるだけでも挑戦したほうだと思う。

 

 

就職もしたくなかった。

 

 

進学もできない

就職もしたくない

やりたいことといえば家を出ることだけだった。

 

 

そして私はお金もないのに家を出た。

あれから5年立つが、それから実家には一度も帰っていないし、

家族・親族に一度も会っていない。