zerofilledマサトのありえないほど無気力なイメージ -22ページ目

7月 21,22日 HIDA TAKAYAMA chopper campに出店してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小生は、主にバイカーズキャンプミーティングに出店することが多いのですが、正直言ってここ最近、全体の規模は縮小しつつあります。

 

入場者数の減少に伴い、出店数も減ってきています。 我々ベンダーには認めたくない事実ですが、それが現実です。

 

原因はいくつかありまして・・・一番の要因はバイカー自体の減少です。

 

若者がバイクに乗らなくなり、さらに往年のバイカーは高齢でバイクを降り始めています。

 

現実主義の若者は、何もわざわざ不便な二輪に乗らなくても、便利で快適な四輪を選ぶのは自然です。

 

仮にバイクに乗っていても、キャンプなど煩わしく、クーラーの効いた部屋でメシを食うほうがうまいに決まっているという考えが現実的です。

 

 

 

小生は「バイカーはこうであれ!」という明確な定義があるとは微塵も思っていません。

 

しかし、あの日のような小生が憧れたバイカーはもう少なくなったとしみじみ思います。

 

 

 

当時20歳そこそこの小生は、所属していたチームの方向性に違和感を覚え始めており、その夏はじめて琵琶湖で開催されたキャンプミーティングにひとりで参加しました。

 

当時2000年前後はまさにアメリカンバイク全盛期で、バイカーズミーティングは大盛況でした。

 

ハーレーは値が下がらないと言われバカ売れし、ハーレーを模した国産の小排気量バイクも次々に発表されました。

 

バイカーズミーティングは数千人規模で人が訪れ、中にはよだれを垂らして完全にトリップしてる奴や、バキバキにキマってる奴もちらほらいたりと無法地帯さながらでしたが、その雰囲気がなんとも新鮮でハマってしまいました。

 

テントの中で、互いの腕にガタガタのへたくそトライバルを彫ってる様子を見て爆笑したりもしていました(今はそんな事ありません)。

 

まだ子供だった(毛はしっかり生えていましたが)小生は、ビビりながらもそれを悟られないように、精一杯尖がってみせて一人でメシを食べていました。

 

すると、となりで酒を飲んでいた3人組の男が

 

「ぼうず一人か?こっちで俺らと飲もうぜ。」と声を掛けてきました。

 

断る理由が見つからず、その男達と酒をのみました。

 

3人は一様に、ざんばら頭に髭ズラ、東南アジアから来たのかと思うほど真っ黒で、両腕にはがっつりタトゥー。中でも「ガス」と呼ばれていた男の右肩から肘にかけて入っていた天使の裸体は見事で、今でも脳裏に焼き付いています。

 

当時、だいぶおっさんだと思っていましたが、今思うと現在の小生くらいだったかもしれません。

 

とにかく下品な話ばかりで、横暴で、それでいてどこか繊細な部分を持つ3人は全国のミーティング巡りをしているそうで、このまま来週は九州に向かうと言っていました。

 

仕事は!?-と聞こうとしましたが、愚問のような気がしてやめました。

 

当時小生は、レザークラフトを始めたばかりで、自分の作った財布を見せて、「これで勝負したい。」と彼らに想いを吐露しました。

 

すると「モッチ?」と呼ばれていた男が、

 

「へったくそが!こんなゴミ誰も買わんぞ!ガハハハハハ」

 

と、そのころ薄っぺらな付き合いの知り合い連中に見せては「うまいな」「すごいな」と言われ、伸び掛けていた小生の鼻を見事にへし折ってくれました。

 

 

 

 

 

それから小生は何度もバイカーズミーティングに足を運びましたが、彼らに逢う事はありませんでした。

 

今でも、あの日のバイカーを探している小生がいます。

 

 

 

このSNSが普及している現代で、友達なんて簡単につくれます。

 

SNSで蓄えた予備知識を持って対面し、徒党を組んでみてはソウルメイトだと思い込み、ふらっと走って店に入ってメシを食い、ツーリングといえばビジネスホテルを予約。「俺たちこそ本物のバイカーだ!」と自己満足している連中ばかりです。

 

それが悪いとはいいません。そんな時代ですから。

 

しかし小生があの日出会ったバイカーは、ただ走る。無計画に好きなように走り、辿り着いた場所が今夜の寝床。そしてトラブルを求めトラブルを楽しむ。そんな時代錯誤な連中でした。

 

 

もう20年近く前の事で、今では顔も覚えていません。

 

名前も定かではありません。

 

でも小生は、あの3人に今でも逢いたいと思っています。

 

あの時の坊主は今、レザーアーティストとしてバイカーズミーティングに出店しているということを伝えたいのです。

 

そしてあの日のように

 

「へたくそ!」と罵ってもらいたいと願っています。