zerofilledマサトのありえないほど無気力なイメージ -13ページ目

みのるほど

 

こうべをたれる

 

いなほかな

 

 

毎年この時期になると、この言葉を思い出します。

 

 

小生は、自分でいうのも何ですが、どうしようもなくアホな子供で、18、19になっても全く変わることができませんでした。

 

「ペコペコ頭を下げるようなダサい大人になんかなりたくない。」

 

そう言って息巻いて、それがカッコいいとさえ思っていました。

 

 

 

19歳の時。

 

小生は、兵庫県の片隅のド田舎で生まれ育ったのですが、中学の時、3つ上の先輩クラウド(仮名)のバイクのケツに乗せてもらってよく走りに行っていました。

 

その時一緒に走っていた、ユウヘイ(仮名)が居酒屋で働いていると聞き、冷やかしついでに飲みにいきました。

 

そこで小生が目にしたものは、当時の尖がった雰囲気を残しつつ、ぎこちない笑顔で客に頭を下げるユウヘイの姿でした。

 

小生は、なんだか凄く悲しくて悔しい気持ちになったのです。

 

 

後日、クラウドと飲みながら、その時感じた悲しさ悔しさを吐露しました。

 

 

「実るほど、頭を垂れる、稲穂かな。」

 

クラウドは、そう言っておもむろにエコーをふかしていました。

 

 

当時の小生は、アホすぎてその言葉の意味もわからず、考えようともせず、只々ペコペコ頭を下げる姿を否定していました。

 

一足先に大人になっていく先輩達に嫉妬していたのでしょうか。

 

 

 

 

そしてあれから20年が経ち、小生は今、お客様に頭を下げています。

 

それは、いやいやではなく、心の底から感謝の気持ちを込めて、内側から溢れてくる笑顔を付けて。

 

 

深く折れ曲がり、それでいてたくましい稲穂の姿を目にすると、アホな小生も少しは大人になったのかな、と一人物思いにふける秋です。

 

 

そんなアホな小生も、もうすぐ40歳です。